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更新日:2024年3月13日

花豆かんさつにっき番外編~花豆にやってきた虫たち~

博物館活動センターは、花壇で札幌にゆかりのある植物を植えて、ワークショップとして観察をしたり、収穫した実や茎を工作の材料にしたりしています。

「花豆かんさつにっき」では、花豆に注目して、どんなふうに育っていくのか、みなさんといっしょに見てきました。

今回は、番外編!花豆にやってきた虫たちを紹介します!

突然ですが、クイズです!

次の写真1から3のうち、「アリ」はどれでしょう?

正解は……

……

……

……

1です!当たったかな?

実は、2はホソヘリカメムシの幼虫、3はアリグモというクモの仲間です。

体の色や形をまわりの環境(かんきょう)や、毒のある生き物、同種の異性などににせることを「擬態(ぎたい)」といいます。

ホソヘリカメムシ

ホソヘリカメムシの成虫

10月ごろ、育てていたハナマメにたくさんホソヘリカメムシがやってきていました。
2022年までは花だんで見かけなかった昆虫です。

ホソヘリカメムシ 幼虫はアリにそっくり。細いストローのような口を葉や実に刺して、汁を吸っている!
ホソヘリカメムシの幼虫が10匹ほど集まっている様子 わあ、いっぱい集まっている!

 

豆に穴が空いている!?

メイガに空けられた穴 花豆の実(さや)に穴が空いている!誰のしわざだろう?
調べてみると、メイガというガの仲間の幼虫が潜り込んで、種(豆)を食べてしまったみたい……。

 

インゲンマメゾウムシ

2022年に収穫した花豆にも穴が空いていたよ!

(写真の矢印で示したところ)

中から出てきたのはインゲンマメゾウムシ。

豆がやわらかいうちに、中に卵を産み付けていたみたい。卵からかえった幼虫は種(豆)を食べて育ち、成虫になると写真のような穴を空けて外に出てくるよ。

ゾウムシという名前だけど、ハムシの仲間だよ。

保健所のページにもインゲンマメゾウムシについて載っているよ!

インゲンマメゾウムシは、外来種(人が運んだり、外国からの植物についてきたりして、本来の分布域ではないところに侵入した生き物)だから、もしおうちにある豆についていたら、外へ逃がさずに燃やせるごみとして捨てるようにしてね。

他にも色々な虫がやってきていたよ!

ハチの仲間?

テントウムシ
何かの幼虫

ハナムグリの仲間

カナブンに近い仲間だよ。

 

参考

岡俊彦(2005)「日本産幼虫図鑑」学習研究所

藤崎憲治(2001)「カメムシはなぜ群れる?」京都大学学術出版会

丸山宗利(総監修)ほか(2022)「学研の図鑑LIVE新版昆虫」学研プラス

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