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藍(あい)はタデアイという植物のことで、タデアイの葉っぱを使って布を染めることを、藍染め(あいぞめ)と言います。
藍染めした布は、藍色という、紺や群青(ぐんじょう)などの青系の色になります。
サッカー日本代表のユニホームのジャパン・ブルーも藍色がもととなっているそうです。
今も昔も、藍の栽培や藍染めは徳島県で盛んに行われています。
札幌での藍の栽培は、徳島県から入植した人々が札幌市北区で始めたのがきっかけです。
札幌の藍の栽培の歴史については、北区のホームページをご覧ください。
博物館活動センターの花壇で育てているタデアイの様子。
花も咲き始めました!
このタデアイのタネまきの様子はおうちミュージアム「花豆かんさつにっき(1)」をご覧ください。
藍染めは、「すくも」という、タデアイの葉っぱを発酵(はっこう)させた染液(せんえき)を作らなければなりません。
時間も手間もかかるし、技術と経験も必要なので、おうちミュージアムで紹介するものとしてはハードルが高すぎる……!
ということで、今日はタデアイの葉っぱをそのまま使って
誰でも簡単にできる、「たたきぞめ」を紹介します!
布に葉っぱを並べて、木づちでたたくと、葉っぱの形に染めることができるよ。
藍染めをするには、絹(きぬ)のように動物性タンパク質を含むものが適していますが、今回は手に入りやすい綿(めん)でチャレンジします。
※絹はシルクとも言い、蚕(かいこ)というガの「まゆ」からつくられる、高級な繊維です。
タデアイじゃない植物でも、たたきぞめはできるよ!どんな色になるかな?
くらべてみると、たしかに青っぽくなってる!
拡大してみると……どうでしょうか?
他の布ではどうなるかな?
スタッフSの白衣(ポリエステルと綿)のポケットはしっかりと青系の色がでました!
布の種類や、タデアイの収穫時期・個体差によっても、色の出方が異なるようです。
ぜひ、いろんな条件でチャレンジしてみて下さい!
生葉染め(なまばぞめ)は、収穫したタデアイの葉を水と一緒にミキサーにかけ、染液を作る方法です。
スタッフの実験成果を紹介します。
来年は、みなさんと一緒にワークショップができたらいいなぁ!
染めるもの:左から、手袋(綿とポリエステル)、ガーゼ(綿)、布マスク(綿?)
左手袋は2回、右手袋は1回染めました。かなり綺麗な藍色が出ました。
左は染める前のガーゼ。右の染めたガーゼはやや緑色が残るものの、味のある色になりました。
布マスクもほんのり藍色が出て、涼しげな色になりました。
(リボンは染めていません。)
そして最後にもうひとつ染めたものは、白い羊毛フェルトです。
左から、染める前の白い羊毛フェルト、1回染めたもの、2回染めたものです。
なんと鮮やかな発色なのでしょう!
羊毛フェルトは名前の通り、ヒツジの毛からつくられていて、絹と同じく動物性タンパク質を含んでいるので、このように藍色がしっかり出たのかもしれません。
布に使われる繊維の種類や、布の織り方によっても染まり方が違うようです。
羊毛フェルトのように、布以外にも糸や毛糸などを染めてみるのも楽しそうです。
実験のしがいがありますね!!
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