ここから本文です。
「まつぼっくり」とは、マツやスギなどの針葉樹がタネ(種子)を守る器官で、ボールのような球形をしています。その形から球果(きゅうか)と呼ばれ、「松かさ」とも呼ばれます。木の皮のように硬いうろこ状の鱗片(りんぺん)が集まり、その間にはタネが入っています。球果はしめっていると鱗片が閉じ、乾燥すると開く性質があります。
写真:エゾマツの球果(左:閉じている 右:乾燥して開いている)
晴れた日に乾燥すると、閉じていた鱗片が開き、タネは風によって運ばれます。タネには薄い膜状の翼(よく)があり、ひらひらと遠くまで飛びやすい形をしています。
エゾマツ |
|
北海道にもともと生えているマツは、エゾマツ、トドマツ、アカエゾマツ、ハイマツの4種類です。エゾマツは北海道の木に指定されています。
明治時代には、開拓使が本州からカラマツを取り寄せ、今は道内各地に植えられています。
上の4種は冬も緑(常緑)ですが、カラマツは秋に葉が全部枯れて落ちます。今ではすっかり北海道になじんで、カラマツ林には道民が好きなキノコであるハナイグチ、通称ラクヨウ(落葉)が生えます。
カラマツ |
ハナイグチ |
外国産まれのまつぼっくりと、北海道で見ることができるまつぼっくりを比べてみましょう!
オオミマツは、アメリカをはじめとした乾燥した山地に生えるマツです。
(PDF:740KB)
※画像をクリックすると大きく見れるよ。
とても大きなまつぼっくりだね!なんと、オオミマツの球果は30センチメートル以上になることもあります。
博物館活動センターにあるオオミマツの球果の大きさは……20センチメートルほどでした。
A4用紙に印刷して実際の大きさを体感してみよう!
ナガミマツは、北アメリカの太平洋岸に生えるマツです。
(PDF:639KB)
※画像をクリックすると大きく見れるよ。
とても長いまつぼっくりだね。ナガミマツの球果は50センチメートルになることもあります。
博物館活動センターにあるナガミマツの球果の長さは……28センチメートルほどでした。
A4用紙に印刷して実際の大きさを体感してみよう!
まつぼっくりについて分かったかな?
来週は、まつぼっくりを使ったクリスマス向けの工作を紹介するよ。楽しみにしていてね!
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.