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写真:トドノネオオワタムシ(撮影:神戸崇)
北海道では、寒くなると白い生き物たち「雪虫」が空を飛ぶのを見かけます。みなさんが「雪虫」とよんでいるこの生き物たちは、昆虫のアブラムシの仲間です。正式な和名は「トドノネオオワタムシ」といいます。
トドノネとは、トドマツの根(ね)を意味しています。
写真:トドマツ
トドノネオオワタムシは、平地の湿地(しっち)に生えているヤチダモの木で孵化(ふか)し、夏のはじめにヤチダモからトドマツに移動(いどう)します。
写真:ヤチダモ
移動したトドマツで夏の間に1~2回世代交代をし、秋の終わりになるとヤチダモの木に移動します。
雪がふる前の寒くなってきた秋の日によく見かける「雪虫」は、このトドマツからヤチダモの木に移動するトドノネオオワタムシたちです。
トドノネオオワタムシの白い綿(わた)は、体の中から出てきたロウ物質(ぶっしつ)の綿毛です。ですが、なぜ白い綿毛をまとっているのかは、まだはっきりしたことは分かっていません。
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