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今回は「オオバコ」を紹介するよ!
道ばたや空き地でよく見られる植物なので、
見つけたら種(たね)で遊んでみよう!
※オオバコがほかの場所に広がらないように、遊んだ種は外には捨てず、燃えるゴミとしておうちで捨ててね。
北海道で見られるオオバコは主に4種類で、オオバコ、エゾオオバコ、トウオオバコ、セイヨウオオバコ、ヘラオオバコですが、特に身近でよく見られるのは、オオバコとヘラオオバコです。(ヘラオオバコ、セイヨウオオバコは外来種でヨーロッパ原産です。)
特にオオバコは茎(くき)や葉(は)の中の組織(そしき)がとてもじょうぶにできていて、人に踏(ふ)まれても致命傷(ちめいしょう)にならず“しぶとく”育つことができます。
それどころか、人に踏まれることを利用して、くつの裏や側面(そくめん)に種(たね)をくっつけて運んでもらい、違う場所にもオオバコが広がるように工夫しているんです!
見た目はそっくりな、オオバコと外来種のセイヨウオオバコですが、種の数が違い、オオバコは果実の中に4~6個、セイヨウオオバコは8~数10個です。
果実(かじつ)を切って顕微鏡(けんびきょう)で観察してみました!
写真のとおり種は4個でした。
博物館活動センターのオオバコは在来種のオオバコでした!
顕微鏡がなくても、乾燥した果実を割って、種の数を数えれば、オオバコかセイヨウオオバコか分かるので、ぜひ種の数を数えてみてね!
※参考にした図鑑
「北海道の草花」(梅沢俊著、2018年、北海道新聞社)
オオバコの種は水にぬれると、粘り(ねばり)がでて、くつや衣服などに、くっつきやすくなります。
実際にオオバコの種と、ヘラオオバコの種を水につけて観察してみました。
1.オオバコから種を取り出します。
2.果実(かじつ)を割るとたくさんの種が出てきます。
3.出てきた種を、水に浸(ひた)します。
4.しばらくすると、透明(とうめい)なゼリーのようなものに包まれていきます。
この透明なゼリー状(じょう)の成分がベタベタしているので、人間のくつや衣服、野生動物などにくっついて、種をはこんでもらうしくみです。
オオバコよりも種が大きいヘラオオバコの種で、ネバネバ度を体験してみました。
オオバコやヘラオオバコは人間や昆虫達を利用するという工夫をして生息地を増やしているんですね。
ぜひみなさんもオオバコの種でねばねば体験をしてしてみよう!
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