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更新日:2023年8月31日

花豆かんさつにっき(7)

博物館活動センターは、花壇で札幌にゆかりのある植物を植えて、ワークショップとして観察をしたり、収穫した実や茎を工作の材料にしたりしています。

「花豆かんさつにっき」では、花豆に注目して、どんなふうに育っていくのか、みなさんといっしょに見ていきます!

花豆かんさつにっき7ページめ

日付:2023年8月24日(木曜日)

天気:晴れ(ときどき雨)

気温:35℃

場所:博物館活動センターの花壇

花壇のハナマメ。花と実がついている。

あっという間に夏休みが終わり、もうすぐ実りの秋がやってきますね♪

猛暑で実つきが悪かったハナマメですが、しっかりと大きな実がついています。

花もまだ少し咲き残っていますね。

竜骨弁の中身の写真。

前回(6ページめ)の続きを解説!

くるんと丸まった「竜骨弁(りゅうこつべん)」の中を観察してみるよ!

竜骨弁の中身の写真。白くて太い部分から、細い糸のようなものが何本かと、太くて長いものが1本見えている。

中身を拡大するとこんな感じ!

黄色の粒がついたピロピロの細い糸のようなものが何本かあって、真ん中からは太くて長いものが1本見えたよ。

さらに解剖してみよう!

竜骨弁の中身をを解剖したもの。3つのパーツに分かれている。 3つのパーツにわかれたよ!
おしべの写真。先に小さな黄色の粒がついた細い糸のようなもの。

黄色の粒がついたピロピロの細い糸のようなもの(AとB)は「おしべ」というよ。

 

黄色い粒は、「葯(やく)」といって、中に「花粉(かふん)」が入っているカプセル(袋)になっているんだ。

おしべは1本だけ別になっていて(A)、他のおしべは下の方がくっついて1つになっていたよ(B)。

葯と花粉の写真。細長いカプセル状の葯から、小さな粒状の花粉がいくつも出てきている。

※150倍に拡大しています。

花粉を顕微鏡で見るとこんな感じ!

 

まんまるではなくて、ちょっとおにぎりみたいな形…?

めしべの写真。おしべより太くて長い。

Cは「めしべ」で、先端のブラシのような部分は「柱頭(ちゅうとう)」というよ。

めしべがくっついている緑のふくらんだ部分は、実の赤ちゃんだよ!

実の赤ちゃんの中に、小さな丸い粒(種の赤ちゃん)が3個くらい入っている。

さらに!実の赤ちゃんを開いてみると、中には豆の赤ちゃんがはいっていたよ!

とっても小さいね!

実の成長

「受粉(じゅふん)」といって、花粉がめしべの柱頭につくことで、実や豆の赤ちゃんは、こんな大きな実や豆になっていくんだよ!

8月のワークショップ「花豆の花を観察しよう」にご参加くださった皆さん、ありがとうございました!

10月にはいよいよ収穫を行いますので、お楽しみに!

花壇の植物たち

ところで、ハナマメと一緒に植えたタデアイは今、どう成長したのでしょうか!

アイの様子。30cmほどの高さの草が茂っている。

タデアイの様子です。

めばえはあんなに小さかったのに、こんなに大きく育ってる!

 

タデアイの葉は、布や糸を青く染める「藍染め」の原料なんだっけ。

花豆かんさつにっき(1)参照

葉っぱは緑色なのに不思議だね。

 

あれ、ホップにも変化が…!?

ホップの様子 ホップに近づいてよく見てみると……!?
ホップの様子2

上の方を見ると、花が咲いたあとに黄緑色のまつぼっくりのような房ができていたよ。

 

ビールを作るとき、香りをつけるのに使うよ!

 

 

秋が近づいてきて、花壇の様子もだんだん変わってきたね。

ハナマメの収穫が楽しみだなあ…!

 

「かんさつにっき」ワークシート

ワークシート(PDF:97KB)をダウンロードして、みんなもかんさつにっきを書いてみよう!

かんさつにっきワークシート(PDF:97KB)

 

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