ホーム > 教育・文化・スポーツ > 郷土史と文化財 > 博物館活動センター > センターの活動内容 > おうちミュージアム > 田中学芸員に聞いてみよう!~学名ってなに?~(おうちで使える標本ラベルシート付き)
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こんにちは!わたしはサッポロクジラちゃん。
今回はわたしを研究してくれた研究者の一人、田中学芸員に、
サッポロクジラの名前について、いろいろ教えてもらいに行くよ!
今回サッポロクジラについて教えてくれる田中(たなか)学芸員

田中嘉寛(たなかよしひろ)学芸員
専門は古脊椎動物学(こせきついどうぶつがく)と博物館学(はくぶつかんがく)。
イルカやクジラ、セイウチ、カイギュウなど、海のほ乳類の進化を研究しています。
もっているのはサッポロクジラの背骨だよ。おおきいよね。
![]() サッポロクジラちゃん |
田中学芸員、こんにちは!
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サッポロクジラちゃん、こんにちは。 新しい名前がついたんだ、それはよかったね! |
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あともうひとつ、むずかしそうな名前の「学名(がくめい)」もつけてもらったんだ。 「Megabalaena sapporoensis(メガベリーナ・サッポロエンシス)」というんだけど、どうして、そんなむずかしそうな名前が必要なのかな? |
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おや、それはとても大切なギモンですよ。「学名(がくめい)」について、いっしょに学んでみよう! |
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かんたんに言うと、学名とは、「世界で」通じる生き物の名前のことです。 |
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日本だけじゃなくて、世界で通じるの? |
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そう。「学名」だったら、世界中の人々、とくに研究者は「ああ、あの生き物のことだ!」と、正確に理解できるんだよ。 |
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そうなんだ!学名があってよかった!(ホッ) |
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学名は、属名(ぞくめい)と種小名(しゅしょうめい)の二つをあわせた名前だよ。 |
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へえ、学名は、2つの言葉でできているんだ。 |
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そう。そして、それぞれの言葉に、ちゃんと「大きな」「黒い」などその生き物の特徴を表す意味をもたせて名づけます。
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メガは大きな、ベリーナはセミクジラ、サッポロエンシスは札幌の、という意味です。生き物の学名をつけるときは、その生き物の体の特徴や、その生き物が初めて見つかった地域や、見つけた人の名前などをつけることが多いんだよ。 |
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学名の意味を知るだけで、札幌にゆかりがあって、大きなセミクジラということまで想像できるんだね。 |
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まさにその通り! このルールのおかげで、私たちは生き物を分類(ぶんるい)して整理し、世界中の人たちと、ある生き物を同じ名前で呼び合うことができるんです。 |
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なんだか、大きな話だね! |
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ところで、学名に出てきた属(ぞく)と種(しゅ)ってなんだろう? |
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いいところに気がついたね。 属や種は、生き物の種類を分けて整理するときに使うグループの1つなんだ。 |
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そうなんだ。 サッポロクジラという名前をもらう前は、わたしは動物(どうぶつ)とか、ほ乳類(ほにゅうるい)とか、クジラのなかまなんだと思ってたよ。 |
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そうだね。じゃあ、もう少しくわしく見ていこう。 生き物の分類は、大きな順に界(かい)、門(もん)、綱(こう)、目(もく)、科(か)、属(ぞく)、種(しゅ)という階級を使って整理するんだよ。「何々のなかま」を意味する、類(るい)を間に入れることもあるよ。 例えばサッポロクジラちゃんは、大きな順に、動物界(どうぶつかい)、脊索動物門(せきさくどうぶつもん)、ほ乳綱(ほにゅうこう)、偶蹄目(ぐうていもく)、鯨類(げいるい)、ヒゲクジラ類、セミクジラ科、メガベリーナ属、サッポロエンシス種だよ。 下の図を見てみてね。 |
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サッポロクジラちゃんがいる場所は見つけられたかな? ちなみにサッポロクジラちゃんの親戚(しんせき)にはフカガワクジラちゃんがいるけれど、鯨類(げいるい)、ヒゲクジラ類、セミクジラ科までは同じで、属と種だけちがう。 アーケオベリーナ属、ドサンコ種だよ。 |
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おおー。 箱(はこ)の中に、もっと小さい箱(はこ)が入っているところが、なんだか住所みたいだよね! |
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そうだよ。 |
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いま生きている生き物の図鑑(ずかん)にも、絶滅した生き物の図鑑(ずかん)にも、よく見たらちゃんと学名が書いてあるね! これからは、生き物の日本語の名前を知ったら、学名も調べてみるようにするよ。 |
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学名に興味が出てきたサッポロクジラちゃんのために、標本ラベルシートを用意したよ。 A4のサイズで印刷もできるよ。 |
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これからは、見つけたり気になったりした生き物について調べて、ぜひ書いてみてね。 標本ラベルを書くときは、いつ、どこで、だれが、何を見つけたかを必ず書きます。 あ、ちょうどいいところに山崎(やまざき)学芸員が! |
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こんにちは、サッポロクジラちゃん! 標本ラベルを書く話をしていたんだね。 例えば、センターの花だんで育てたマメ「ベニバナインゲン」の種の標本ラベルをサッポロクジラちゃんが書くとしたら、こんな感じになるよ。 |

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見つけた生き物の名前や、何のなかまかがわからなくても、とりあえず、「いつ・どこで・だれが」をメモしておいて、あとで図鑑や本で調べてみよう! |
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わかったよ!山崎学芸員、ありがとう。 いろんな生き物の標本ラベルを、これからたくさん見くらべてみるね! |
![]() 田中学芸員 |
さあ、今日の話はどうだったかな? |
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わたしの名前の意味が分かって、うれしかったよ! |
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いいね! 博物館に来たら、ぜひ展示されている生き物や化石の学名にも注目してみてください。 ひとつひとつの学名に、たくさんの物語があるんだよ。 |
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田中学芸員、ありがとう! |
参考:A new member of a large and archaic balaenid from the late Miocene of Sapporo, Hokkaido, Japan partly fills a gap of right whale evolution(札幌から見つかった後期中新世の新たな巨大で原始的なセミクジラの新種について)(サイト閲覧無料、英文)
監修:田中嘉寛学芸員(札幌市博物館活動センター)、山崎真実学芸員(札幌市博物館活動センター)
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