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更新日:2026年10月6日

コラム「こんにちは、アシストです」(2026年10月号)

考える力(江口相談員)

「考える」ってどういうこと?

なにか疑問を持ったときに、自分の知っていることや経験を組み合わせて「なるほど、こうかな?」と自分なりの答えを紡ぎ出すこと。誰かに与えられた答えとは違い、自分で導き出した答えには納得感が伴い、時には責任も生まれます。

なぜ、このようなお話をさせていただいたのか。私はここ10年ほど、子どもの相談を受ける仕事をしていますが、日々の中でふと感じるのは、情報があふれる現代、「じっくり考える」時間が少し見つけにくくなっているということです。本来、子どもたちが持っている「どうして?」はキラキラした宝物ですが、目まぐるしく変化する環境が、それを育むことを少し難しくしているのかもしれません。

仕事や家事、育児に追われる保護者の皆さん、勉強や部活に忙しい中高生の皆さん。毎日、本当にお疲れ様です。時間がない中、効率を優先してしまうのは自然なことですが、忙しい毎日だからこそ、心に小さな「余白」をつくってみるのはどうでしょうか?

家族で居合わせる時間、みんながスマホの画面に目を向けている。そんな光景はないでしょうか。たまにはスマホから目を離し、お互いに顔を見合わせる時間を作ってみる。そんな風にお互いの心に小さな「余白」をつくる意識が、家族の絆や対話を深めるきっかけになっていきます。

心の「余白」が生まれると、親子関係や日々の会話にも自然と変化が現れてきます。ついつい、「○○○はやったの?」、「○○○しなさい」といった確認や指示の言葉が多くなってしまうのは、お子さんを想うからこそですよね。先回りして守ってあげたい、しっかりした大人になってほしいという親心の表れです。

でも、少しだけ視点を変えて、お子さんが自分のペースで迷ったり考えたりするチャンスを一緒に見守っていけたら素敵ですよね。効率を求める日々の中でも、ときには「遠回り」を楽しんでみる。「正解のない問い」を一緒に悩んだり、素朴な疑問を分かち合ったり。そんな一見すると回り道に思える会話こそが、お子さんの「考える力」を一番大きく、のびのびと育んでくれるのかもしれません。

「これからのAI時代をいかに豊かに歩んでいくか」という視点も、欠かせないものになっています。ネットで調べれば瞬時に答えが見つかり、AIが何でも教えてくれる。とても便利な時代になりました。だからこそ、「本当にそうかな?」、「私はどう感じているかな?」と一度立ち止まり、「自分に問いかける時間」、「自分で考える力」がより大切なのではないでしょうか。

AIは心強いパートナーですが、最後に「自分の答え」を紡ぎ出し、歩みを進めるのは自分自身です。そんな実感を親子で一緒に持てたら心強いですよね。

 

掲載日:令和8年10月6日

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