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5月、長い冬が終わり、花々が一斉に咲くこの時期は、1年のなかでも美しい季節ですね。
寒い冬には土の下だったチューリップや水仙、ムスカリが可愛い花をつけはじめます。この時期は庭の花々だけでなく、街路樹の桜や桃、コブシも同時期に開花して、春の息吹を感じます。
わたしはこの時期に、玄関前にお花の寄せ植えをつくります。それぞれのお花の特性や色を考えて3種くらいの花を選んで一つの鉢に植えます。
できた時にはその可愛さに満足するのですが、水やりなどのお世話を怠ると、すぐに元気がなくなったり、成長の差があって窮屈になってしまったり、夏ころにはやせ細り、無残な姿になってしまったこともありました。
やはり植物は継続した世話が大切です。水や栄養を与えないと、きれいな花が咲きません。花が咲き終わった時には、花がらを摘むことで、また新しいつぼみをつけることができますし、余分な枝も切らなければきれいな花が咲きません。
う~ん、なんだか子育てにも似ていますね。植えただけでも育ってはいきますが、本当はきれいな花をつける遺伝子をもっていても、栄養を与えすぎたり、水をやりすぎたりすることで、植物が弱ってしまうこともあるのです。子どもたちも、その子によって親や周りの大人のかかわり方は共通することもあれば、その子によって違うかかわり方が必要なこともあります。
子どもが一人ひとりきれいな自分の花を咲かせるためには、その花にあった適切な世話が必要なのだろうと思います。そしてお花を育てる初心者の親たちには、きれいな花を咲かせるためには、こんなコツが大切ですよというアドバイスも有効化もしれません。親が世話をできない時には、誰かが代わって水やりをすることも必要です。
すべての子どもたちが、その花を咲かせるためには、親だけでなく周りのすべての大人たちが、子どもが成長する力を信じながら、花が咲くのを心待ちにしたいものです。
この札幌の5月のように一斉ではなくとも、一つひとつの花が開き続けるさまは、社会にとって植物の花と同じように人々に癒しと元気を与えてくれるものと思います。
令和7年5月7日
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