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ある日、夕方の地下鉄に乗った時のことです。
いつものように地下鉄を待つ長い列に並び、到着した地下鉄に乗り込みました。
仕事が終わり「疲れた・・」と思い手すりにつかまっていると、優しい穏やかな声で「今日も一日お疲れさまでした。この先もお気をつけてお帰りください」と、車内アナウンスが入りました。そのアナウンスは心地の良い言葉とともに、疲れた体を軽くしてくれました。その時、傍にいた方が「いいね。この放送いいね。」と周りに話すように声をかけています。私も思わずうんうんと頷きました。周りにも同じように感じた人が多かったようで、車内は穏やかな雰囲気になりました。
当たり前に使う言葉が、こんなにも多くの人を労い、穏やかな気持ちにしてくれた車掌さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
さて、小さい頃から挨拶しましょうと言われます。でも大きくなると恥ずかしさも加わり、だんだん挨拶をしなくなることが多いように感じます。
ここ2、3年コロナによる黙食や会話をしないようにと言われる時期もあり、挨拶や声掛けをすることが苦手だと感じている人も多いようです。アシストセンターにも、友達を作りたいが話しかけることが出来ないと悩む相談がきます。悩んでいる子の思いを聞きながら、どんなことなら出来そうなのかを一緒に考えています。そして、そんな時は「おはよう、こんにちは、さようなら」などの挨拶で声をかけてみることを勧めています。
子どもからは、みんなの前で突然声をかけ挨拶するのは難しいと言われます。でも、挨拶は人との繋がりを円滑にし、関係をつないでくれる言葉だと言われています。人との関りが苦手と感じたり、どんな風に話しかけるかを悩んでいるときは、まず「おはよう」などの声をかけてほしいとお願いします。また、挨拶がきっかけで話すことができるかもしれません。地下鉄のアナウンスのように、気持ちが穏やかになるきっかけとして、挨拶をして欲しいと思っています。その時に、笑顔も添えて声を掛けられるといいですよね。
令和6年2月15日
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