ホーム > 健康・福祉・子育て > 子育て > 子どもの権利救済機関「子どもアシストセンター」 > コラム「こんにちは、アシストです」 > コラム「こんにちは、アシストです」(2025年10月号)
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みなさん、毎日の生活の中では、様々な活動や人とのかかわりがありますね。友だちのこと、勉強のこと、部活のこと、先生のこと。家に帰ると、家族のこと、食事のこと、携帯電話のこと、塾や習い事のこと。楽しい時には元気に過ごすことができますが、前に進みたくても様々な悩みや困りが目の前に立ちふさがり、涙が出るほど悲しい気持ちになったことはありませんか。時には「この状況から逃げ出したい」とまで、心の中で何度も何度も同じことを繰り返し考えて苦しくなる時もあると思います。そんな時には、すぐにでも自分の周りにいる親しい友だちや学校の先生、自分のことをわかってくれている大好きな家族に相談したり、伝えたりすることが一番の解決方法です。ちょっとしたことでも真剣に聞いてもらえることやそばにいて一緒に考えてくれることは本当の安心感に繋がります。でも、自分自身のことで「心配をかけること」、「恥ずかしいこと」など、知られたくない困りごとや出来事の時はどうしますか。近くて親しい仲のよいお友だちや家族には、かえって話すことが難しくなる場合もあると思います。
「知らない人なら話せるのに…」「聞いてもらえるだけでいいのに…」。そんな気持ちは、「何とかしたい」「助けてほしい」という素直な自分の気持ちのあらわれなのです。困ったことを相談するということ。それは、とても勇気のいる自分自身の発信でもあります。アシストセンターで相談を受け付けるたびに、気持ちの一番深いところにある、みなさんの「勇気」が伝わってきます。相談員さんと会話を続けていると、自分のことであっても、他人に置き換えて考えられるようになってくれる人。自分が悩んでいることよりも、生きていることがつらい出来事や大変な苦労について理解できるようになってくれる人。いつの間にか解決に必要な様々なアイデアが、一番困っていたはずのあなたからどんどんと出てきます。そして、何よりうれしいのは「明日から・・・をやってみようと思います。」とこれからの自分の行動に挑戦しようとする「新しい勇気」を伝えてくれる瞬間です。
みなさん、子どもアシストセンターに色々なお話を聞かせてくれませんか。そして、どんなに困ったことがあっても、一緒に考えてみませんか。アシストセンターでは、小中学生をはじめ18才までの青少年のみなさんから様々な相談を受け付けています。特に、最近ではインターネットやスマートフォンの利用によって、みなさんの声や悩みをLINEアプリなどを通じて、お話しする機会が増えてきています。直接、電話でお話しするよりも、自分なりの表現で、短い文章で気軽に会話できるのが好まれているようです。
アシストセンターの相談員さんは、みなさんが伝えたいとする気持ちや考えを一生懸命に聞きながら、お話しの相談相手になってくれます。これからも、大いに活用してほしいです。
令和7年10月15日
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