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4月になりました。
この冬は、大雪による大きな交通障害もなく雪解けを迎える事ができました。昨年の冬は、地下鉄以外の公共交通機関がマヒしてしまい、自家用車での外出もままならず本当に大変でした。
「雪解け」と言えば、北海道で生まれ育った私にとって、雪とともに前年の汚れを洗い流してくれる、清々しい気持ちにさせてくれるもの。力強く芽吹いた小さな緑をみて、「あぁ、春だなぁ」と感じます。雪のない地域の方々はどうなのでしょう。やはり、桜の芽吹きで春を感じるのでしょうか。
「春」の語源を調べてみると、
1.「懇る」田畑を懇る(はる)。田植えの季節。
2.「晴る」気持ちが晴れる。
3.「張る」草木の芽がぷっくりと張る。
この3つの語源から「春」という言葉が表されているそうです。新しい命が芽吹き、気持ちが晴れ、新年度の準備を始める時期という事ですね。
日本だけではなく、英語の「spring」(和訳:春)も、「跳ねる」、「泉」という意味から来ているそうで、「植物が芽を出す時期」というのが語源になっているそうです。
語源と言えば、この意味を知りたいと思った時、私の時代には辞書、辞典しかありませんでした。分厚い辞典や辞書をあいうえお順に指でたどり、ページを開いていく。一つの事を調べようとして、別のものが目に入ってきて、ついつい読んでしまうという事がよくありました。今では、スマホなどであっという間に検索でき、ピンポイントで情報を得る事ができます。とても便利で効率的ですが、紙をめくって「あった、これこれ」という、ちょっとしたトキメキがなくなったようで、辞書、辞典でものを調べていた私には、少し寂しく、味気ないようにも感じられます。
「いつから辞書を持たせる?」というある調査(小学館、2019年度調べ)で、
1位:辞書を持たせていない……35%
2位:小学1年生……22%
3位:小学3年生……21%
という結果が出たそうです。
みなさんはどうでしょうか。辞書を持っていますか?
自分では持っていないとしても、昔、誰かが使っていたものなど、ご家庭に1冊はあったりするのではないでしょうか。見つけたら、是非、開いてみて欲しいと思います。何かを調べる目的がないとしても、そこには新しい発見があるかもしれません。
新学期が始まります。
これまで蓄えてきた力で芽吹き、晴れた気持ちで新たな種をまいていくスタートライン。
子どもには、計り知れないその土壌があり、泉のように湧いてくる興味、好奇心があります。
アシストセンターでは、子どもの持っているその力を、保護者の皆様と共に大切に育んでいきたいと思っております。4月は何かと忙しく、落ち着かない時期でもありますが、お子さんと一緒にちょっと外に出て、「春」探しをしてみてはどうでしょうか。
令和5年4月1日
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