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鈴木のりたけさんの「大ピンチずかん」という絵本。実におもしろいです。
日常の生活の中で「あ~ぁ」とため息をつきたくなる場面が、おもしろおかしく多々紹介されています。誰でも経験したことがある、思わずプッと吹き出してしまいそうなことが描かれているのです。
例えば、コップに牛乳を注いでいる時に入れすぎて溢れてしまう。「あ~ぁ」。そして、テーブルの上に溢れた牛乳をすすって飲もうとすると頭でコップを倒してしまう。コップの中の牛乳がすべてテーブルの上にこぼれる始末。またまた「あ~~ぁ」。という内容です。
この絵本を読んで、自分の生活の大ピンチを思い浮かべてみました。すると、あるわあるわ。
(その1)朝、パンを焼いている時です。焼いている時にちょっとテレビに見入っていると、パンから煙が…。パンが焦げてしまった。「あ~ぁ」
(その2)お風呂で、髪の毛を洗おうとシャンプーボトルのポンプを押すと液が出てこない。ボトルの中にシャンプー液がない。「あ~ぁ」
(その3)炊飯器の炊飯タイマーをセットしたと思ったが、時間になってもご飯が炊き上がった合図がない。よく見ると、スタートボタンを押していなかった。「あ~ぁ」
(その4)お葬式に行ってお寺で靴を脱いだ。すると、靴下の親指部分から肌色の指が…。なんと靴下に穴が開いていたのだ。「あ~ぁ」
(その5)朝から天気が良くて、自動車の洗車をしてピカピカになって家に帰ろうとした。すると、天気予報が外れて突然、雨が降り出した。せっかく洗ったのに…。「あ~ぁ」
これはほんの一部ですが、このように「あ~ぁ」と声を上げるピンチが、私だけでなく誰の生活の中にもあると思います。では、そんなピンチに出会ったときどうすればいいのでしょうか。私の大ピンチで考えてみます。
・パン問題は、じっとパンが焼ける様子を観察してみる。そして、自分の好きないい焼け具合の時にダイヤルをオフに回すと、なんといつもより美味しいパンが焼きあがる。「よ~し」
・シャンプー問題は、シャンプーボトルに水を少し入れて振ってみる。すると、思った以上にボトル内のシャンプー液がいい感じになって、安心して気持ちよく頭を洗うことができる。「よ~し」
・炊飯器問題は、タイマーをセットしてスタートボタンを押したことをしっかり確認すれば、予定の時間にほっかほかの美味しいご飯が炊きあがっている。「よ~し」
・お葬式の靴下問題は、替えの靴下をもう一足持ち歩くことで、いつどんなことがあっても慌てることなく、心を落ち着かせて式に臨める。「よ~し」
・自動車の洗車問題は、車の外観も大事だが、常に室内をきれいにピカピカに掃除していれば、いつ雨が降っても気持ちよく運転できる。「よ~し」
様々なピンチもちょっとした考え方の変換で、「あ~ぁ」という暗い気持ちから「よ~し」という明るい気持ちになります。私たちの生活の中での大ピンチも、自分の考え方や行動の見つめ直しで大チャンスになるのではないでしょうか。ピンチは悪いことばかりではありませんよ。ピンチはチャンスです。
令和5年10月5日
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