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「サッカーワールドカップ北中米大会」が現在開催されています。日本は1次リーグを見事に勝ち抜き、決勝トーナメントに進出を果たしました。決勝トーナメントでは惜しくもブラジルに1対2で敗れましたが、最多優勝回数5回を誇る強豪国ブラジルを相手に1点を先取するなど素晴らしい戦いぶりでした。
長くワールドカップに出場することすらできなかった日本でしたが、今や、世界をおびやかすほどの強豪国へと力をつけてきました。
その日本を代表する選手に上田綺世(うえだ・あやせ)選手がいます。上田選手はフォワードというチームの最も前で得点を取りにいく選手でワントップとも呼ばれます。
今大会でも1次リーグの第2戦で2得点を自身のシュートであげ、さらに後方からのパスを味方の選手に巧みにつないでチームの3得点目につながる活躍をしました。
ですが、インタビュー記事やニュース報道によると、上田選手は最初からこのような活躍ができていたわけではありませんでした。4年前の前回大会の1次リーグでワールドカップ初先発を果たしましたが、出場は1試合のみで、しかも前半で交代。無得点で、何もできないまま終わり、無力感を味わいました。
その後、自分の力を高めるため日本のクラブチームから海外に移籍しますが、オランダの名門チームでの最初の2年間はゴールをほとんど決められないまま、苦しい日々が続きました。
上田選手は得点を取ることだけが自分の役割だということに、あまりにもこだわりすぎていたのでした。世界が求めていた真のフォワードとは、自身が得点をねらいにいくだけでなく、ゴールに背中を向けてでもパスを受け、味方につなぎ、周りを生かすことのできる攻撃の起点となるプレーだったのです。
世界と戦っていくためには、これまで苦手としていたこの味方を生かすプレーを自分のものにする必要がありました。日々の実践と練習の中で、たくさんの挑戦(トライ)と失敗(エラー)が繰り返されていきました。乗り越えていくためにどうしたらよいのかを考え、また試してみるという「試行錯誤(トライアンドエラー)」の毎日だったと上田選手は振り返っています。サッカーが好きだからこそ失敗を恐れず挑戦することができ、技術をさらに高めていくこともできたのではないでしょうか。
味方を生かすプレーを身に着けていくことで、相手がそれを警戒するようになり、逆に裏のスペースに抜け出し自ら得点できる機会も増えていったのでした。上田選手はオランダリーグ初の日本人得点王となったのでした。
失敗は後退ではなく、前に進むためのエネルギーを蓄えている時なのだと思ってよいかもしれません。へこたれそうな時は立ち止まる勇気を持つこともよいでしょう。エネルギーが自然と満ちるのを待てばよいのです。アシストは皆さんを応援しています。
掲載日:令和8年7月16日
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