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更新日:2024年8月30日
産婦人科は、胎児期から更年期・老年期に至るまで、女性の一生を対象としています。周産期(産科全般)、婦人科腫瘍(悪性・良性腫瘍)、生殖・内分泌(不妊症、不育症など)、女性のヘルスケア(更年期、骨盤臓器脱、その他婦人科疾患)に分かれます。
医師は常勤10名です。産婦人科疾患に広く対応できる体制を整えています。
婦人科では、地域がん診療連携拠点病院として婦人科悪性腫瘍の治療を集学的に行っています。治療成績の向上はもとよりQOL(生活の質)の改善を目指し、リンパ節郭清後の下肢リンパ浮腫の軽減・予防にも力を入れています。2010年からは子宮脱センターとして、メッシュを使用した腹腔鏡下手術(LSC)なども取り入れ、骨盤臓器脱の個別化した治療を行っています。良性疾患には腹腔鏡下手術を積極的に取り入れ、低侵襲の治療を目指しています。ロボット支援手術も導入し、より精密な操作も可能となってきております。
産科では、総合周産期母子医療センター(2006年指定)として市内外からハイリスク妊婦を受け入れています(平均年間母体搬送120件)。切迫流早産、多胎妊娠、合併症妊娠、産科救急症例など様々な症例に対し、新生児内科をはじめ院内各科・各部門と連携して対応しています。
やさしさ、明るさ、解りやすさに基づく医療を提供し、安心・安全で心の通う療養環境の実現を目指します。
職名 | 氏名 | 専門分野 | 資格等 |
---|---|---|---|
部長 センター長 |
平山 恵美 |
産婦人科一般 周産期医学 |
日本産科婦人科学会専門医・指導医 日本女性医学学会暫定指導医 母体保護法指定医 |
副部長 | 首藤 聡子 |
産婦人科一般 婦人科腫瘍学 生殖医学 |
日本産科婦人科学会専門医 |
医長 | 早貸 幸辰 | 産婦人科一般 婦人科腫瘍学 |
日本産科婦人科学会専門医 日本がん治療認定医機構認定医 母体保護法指定医 |
箱山 聖子 |
産婦人科一般 周産期医学 |
日本産科婦人科学会専門医・指導医 |
|
副医長 | 川端 公輔 | 産婦人科一般 |
日本産科婦人科学会専門医・指導医 |
橋本 大樹 | 産婦人科一般 | 日本産科婦人科学会専門医 | |
一般職 | 今泉 翠 | 産婦人科一般 | 日本産科婦人科学会専門医 |
渡邊 碧 | 産婦人科一般 | 日本産科婦人科学会専門医 | |
佐藤 元哉 | 産婦人科一般 | ||
嘱託医 | 奥山 和彦 | 産婦人科一般 周産期医学 |
日本産科婦人科学会専門医・指導医 母体保護法指定医 |
女屋 隼人 | 産婦人科一般 |
当科医師が24時間常駐(当直制)し、急変の起こりうるハイリスク妊婦さんの管理を可能にしております。また、当院には各科専門医が多数おりますので、幅広い合併症妊娠の管理に対応できます。新生児専門医も充実しており、超低出生体重児の出産が予想される妊娠/分娩の管理も可能です。妊娠に不安を持っている方の妊娠前相談も行っておりますのでお気軽にご相談下さい。
当院は「総合母子医療センター」の役割を担い、ハイリスク妊婦さんの受け入れを積極的に行なっていますが、合併症などの無い妊婦さんの妊娠・分娩管理も行っておりますので気軽に受診ください。
また、里帰り出産をご希望の方は、里帰り後、妊娠32週までには、紹介状をご持参の上受診してください。
通院中の妊婦さん全員に、個別の保健指導をおこなっております。
また、母親教室も開催しています。
「最近、おなかが出てきたな。太ったのかしら?(→大きな腫瘍のことがあります)」
「最近月経が不順で、量も少ないわ・・・(→月経ではなくて癌の不正出血のことがあります)」
「最近、おりものが多いけど大丈夫かな(→感染症による帯下のことがあります)」
「最近、なにか腟のあたりに触るものがある・・・(→性器脱かもしれません)」
など気になる症状があってもなかなか受診できずにいませんか?婦人の自覚する月経異常や不正出血や腹部の膨瘤感には重大な病気が潜んでいることもしばしばあります。いつもと違う気になる症状が有るときは、まずは受診し、異常がないか調べてもらいましょう。
2010年1月子宮脱センターを開設しました。
膣内の違和感・尿もれなどの症状でお悩みの方は、一度婦人科の受診をお勧めします。
令和5年度臨床実績
婦人科
内容 | 件数 | |
---|---|---|
悪性腫瘍手術 | 子宮頸癌 | 3 |
子宮体癌 | 15 | |
卵巣癌 | 33 | |
CIN手術 | 円錐切除・レーザー蒸散 | 34 |
子宮摘出 | 4 | |
良性腫瘍手術 | 腹腔鏡 | 79 |
開腹 | 16 | |
腟式 | 3 | |
子宮鏡 | 31 | |
ロボット支援下手術 | 53 | |
骨盤臓器脱 | 腹腔鏡下膣仙骨固定(LSC/RASC) | 10 |
腟式手術NTRなど | 12 |
産科
内容 | 件数 | |
---|---|---|
分娩症例数 | 589 | |
(内訳) | 単胎 | 525 |
双胎 | 60 | |
品胎 | 4 | |
28週未満早産 | 14 | |
極低出生体重児 | 54 | |
母体搬送 | 121 | |
帝王切開術 | 選択的 | 145 |
緊急 | 155 | |
子宮頸管縫縮術 | 予防 | 18 |
治療的 | 22 |
演題名 |
出題者名 |
所属 |
学会名 |
発表月日 |
発表地 |
---|---|---|---|---|---|
クロアチニンキナーゼの推移から考える、より低侵襲のロボット支援腹腔鏡下子宮全摘術を目指して |
川端 公輔 首藤 聡子 大中 一矢 渡邊 碧 金川 明功 山口 正博 箱山 聖子 早貸 幸辰 平山 恵美 |
市立札幌病院 産婦人科 |
第15回 日本ロボット外科学会 |
2023/2/2-3 | 名古屋 |
妊娠中期に羊水過少, 重度子宮内胎児発育不全を呈したが, 妊娠37週に経腟分娩となった1例 |
箱山 聖子 平山 恵美 安藤 里沙 渡邊 碧 今泉 翠 橋本 大樹 山口 正博 川端 公輔 早貸 幸辰 首藤 聡子 奥山 和彦 |
市立札幌病院 産婦人科 |
第20回 北海道 周産期談話会 |
2023/7/2 | 札幌 |
32週未満に切迫早産のため母体搬送となった頸管ポリープ合併妊娠の臨床像 |
橋本 大樹 平山 恵美 安藤 里沙 渡邊 碧 今泉 翠 山口 正博 川端 公輔 箱山 聖子 早貸 幸辰 首藤 聡子 奥山 和彦 |
市立札幌病院 産婦人科 |
第20回 北海道 周産期談話会 |
2023/7/2 | 札幌 |
当院における品胎妊娠の 背景と結果 |
川端 公輔 渡邊 碧 金川 明功 山口 正博 箱山 聖子 平山 恵美 |
市立札幌病院 産婦人科 |
第59回 日本周産期新生児学会 | 2023/7/9-11 | 名古屋 |
双胎妊娠における治療的子宮頸管縫縮術の検討 |
箱山 聖子 渡邊 碧 山口 正博 川端 公輔 奥山 和彦 平山 恵美 |
市立札幌病院 産婦人科 |
第59回 日本周産期新生児学会 | 2023/7/9-11 | 名古屋 |
頸管ポリープ症例に発生した頸管無力症に対する治療縫縮の効果についての検討 |
渡邊 碧 平山 恵美 箱山 聖子 山口 正博 川端 公輔 奥山 和彦 |
市立札幌病院 産婦人科 |
第59回 日本周産期新生児学会 | 2023/7/9-11 | 名古屋 |
ペムブロリズマブ単剤療法が奏功した子宮体癌IVB期の一例 |
渡邊 碧 首藤 聡子 大中 一矢 金川 明功 山口 正博 川端 公輔 箱山 聖子 早貸 幸辰 平山 恵美 |
市立札幌病院 産婦人科 |
第65回 日本婦人科腫瘍学会 | 2023/7/14-16 | 松江 |
妊娠後期に視野障害をきたし下垂体腫瘍と鑑別を要したリンパ球性下垂体炎の1例 |
安藤 里沙 平山 恵美 渡邊 碧 今泉 翠 橋本 大樹 山口 正博 川端 公輔 箱山 聖子 早貸 幸辰 首藤 聡子 奥山 和彦 和田 典男 |
市立札幌病院 産婦人科 |
第100回 北海道産科婦人科学会 | 2023/10/22 | 札幌 |
演題名 |
出題者名 |
所属 |
学会名 |
発表月日 |
発表地 |
---|---|---|---|---|---|
妊娠中に腎機能障害が進行したアルコール性肝硬変合併妊娠の一例 |
大中 一矢 平山 恵美 金川 明功 山口 正博 川端 公輔 箱山 聖子 早貸 幸辰 首藤 聡子 奥山 和彦 |
市立札幌病院産婦人科 |
第19回 北海道周産期談話会 |
2022/7/2 |
札幌 |
出血が遷延した絨毛膜下血腫18例の検討 |
箱山 聖子 大中 一矢 金川 明功 山口 正博 川端 公輔 早貸 幸辰 首藤 聡子 奥山 和彦 平山 恵美 |
市立札幌病院産婦人科 |
第19回 北海道周産期談話会 |
2022/7/2 |
札幌 |
妊娠初期に頸管ポリープを認めた症例の臨床像 |
平山 恵美 山口 正博 川端 公輔 箱山 聖子 奥山 和彦 |
市立札幌病院産婦人科 |
第58回 日本周産期新生児学会 |
2022/7/10-12 |
横浜 |
妊孕性温存を希望する子宮体癌および子宮内膜異型増殖症患者に対する子宮内膜全面掻爬に子宮鏡下子宮内膜腫瘍摘出術を併用する試み |
首藤 聡子 吉瀬 馨 能代 知美 山口 正博 川端 公輔 箱山 聖子 早貸 幸辰 菅原 照夫 奥山 和彦 平山 恵美 |
市立札幌病院産婦人科 |
第74回 日本産科婦人科学会 |
2022/8/5-7 |
福岡 |
当院におけるロボット支援下腹腔鏡下仙骨固定術の導入経験 |
首藤 聡子 大中 一矢 渡邊 碧 金川 明功 山口 正博 川端 公輔 箱山 聖子 早貸 幸辰 平山 恵美 |
市立札幌病院産婦人科 |
第22回 北海道産婦人科低侵襲手術研究会 |
2022/9/17 |
札幌 |
原因不明の大量性器出血を来し、子宮全摘後の検体で子宮動静脈奇形が疑われた1例 |
山口 正博 平山 恵美 大中 一矢 金川 明功 山口 正博 川端 聖子 早貸 幸辰 首藤 聡子 |
市立札幌病院産婦人科 |
第99回 北海道産科婦人科学会 |
2022/10/30 |
札幌 |
妊娠中に腎機能が増悪したアルコール性肝硬変合併妊娠の1例 |
大中 一矢 平山 恵美 金川 明功 山口 正博 川端 公輔 箱山 聖子 早貸 幸辰 首藤 聡子 奥山 和彦 |
市立札幌病院産婦人科 |
第69回 北日本産科婦人科学会 |
2022/10/15-16 |
盛岡 |
産科出血とIVR |
平山 恵美 |
市立札幌病院産婦人科 |
第22回 北海道IVR談話会 |
2022/12/3 |
札幌 |
論文名 |
著者名 |
所属 |
雑誌名 |
発表年 |
巻 |
ページ |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
Cervical polyps in early pregnancy are a risk factor for late abortion and spontaneous preterm birth: A retrospective cohort study. |
Emi Hirayama, Yasuhiko Ebina, Kei Kato, Kinuko Akabane-Nakagawa, Kazuhiko Okuyama. |
Department of Obstetrics and Gynecology, Sapporo City General Hospital. Department of Obstetrics and Gynecology, Hokkaido University Graduate School of Medicine | Int J Gynaecol Obstet. | 2021 |
156巻 1号 |
64 | 70 |
研究代表者 所属 日本産科婦人科学会 婦人科腫瘍委員会
職名 委員長 氏名 永瀬 智
このたび、日本産科婦人科学会 婦人科悪性腫瘍登録事業ならびにそれにより得られた婦人科腫瘍登録データベースを用いた下記の医学系研究を、日本産科婦人科学会臨床研究審査委員会の承認ならびに理事長の許可のもと、倫理指針および法令を遵守して実施しますので、ご協力をお願いいたします。なお、この研究は個別に同意をいただかずに、通知・公開を行うことで実施することが国の指針によって認められています。
この研究を実施することによる、患者さんへの新たな負担は一切ありません。また患者さんのプライバシー保護については最善を尽くします。本研究への協力を望まれない患者さんは、その旨を診療を受けた施設までお申し出下さいますようお願いいたします。
研究代表者
日本産科婦人科学会 婦人科腫瘍委員会
委員長 永瀬 智
日本産科婦人科学会事務局
TEL: 03-5524-6900
FAX: 03-5524-6911
Email: nissanfu@jsog.or.jp
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