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更新日:2022年12月22日
産婦人科は、胎児期から更年期・老年期に至るまで、女性の一生を対象としています。周産期(産科全般)、婦人科腫瘍(悪性・良性腫瘍)、生殖・内分泌(不妊症、不育症など)、女性のヘルスケア(更年期、骨盤臓器脱、その他婦人科疾患)に分かれます。
医師は常勤8名です。産婦人科疾患に広く対応できる体制を整えています。
婦人科では、地域がん診療連携拠点病院として婦人科悪性腫瘍の治療を集学的に行っています。治療成績の向上はもとよりQOL(生活の質)の改善を目指し、リンパ節郭清後の下肢リンパ浮腫の軽減・予防にも力を入れています。2010年からは子宮脱センターとして、メッシュを使用した腹腔鏡下手術(LSC)なども取り入れ、骨盤臓器脱の個別化した治療を行っています。良性疾患には腹腔鏡下手術を積極的に取り入れ、低侵襲の治療を目指しています。
産科では、総合周産期母子医療センター(2006年指定)として市内外からハイリスク妊婦を受け入れています(年間母体搬送:約100件)。切迫流早産、多胎妊娠、合併症妊娠、産科救急症例など様々な症例に対し、新生児内科をはじめ院内各科・各部門と連携して対応しています。
やさしさ、明るさ、解りやすさに基づく医療を提供し、安心・安全で心の通う療養環境の実現を目指します。
職名 | 氏名 | 専門分野 | 資格等 |
---|---|---|---|
部長 センター長 |
平山 恵美 | 産婦人科一般 周産期医学 |
日本産科婦人科学会専門医・指導医 日本周産期・新生児医学会暫定指導医 母体保護法指定医 日本女性医学学会暫定指導医 |
副部長 | 首藤 聡子 |
産婦人科一般 婦人科腫瘍学 |
日本産科婦人科学会専門医 |
医長 | 早貸 幸辰 | 産婦人科一般 婦人科腫瘍学 |
日本産科婦人科学会専門医 日本がん治療認定医機構認定医 母体保護法指定医 |
副医長 | 箱山 聖子 |
産婦人科一般 周産期医学 |
日本産科婦人科学会専門医・指導医 日本周産期・新生児医学会専門医 |
川端 公輔 | 産婦人科一般 |
日本産科婦人科学会専門医 日本がん治療認定医機構認定医 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター |
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山口 正博 |
産婦人科一般 |
日本産科婦人科学会専門医 日本周産期・新生児医学会専門医 日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医 母体保護法指定医 |
|
一般職 | 金川 明功 | 産婦人科一般 |
日本産科婦人科学会専門医 |
渡邊 碧 | |||
非常勤 | 奥山 和彦 | 産婦人科一般 周産期医学 |
日本産科婦人科学会専門医・指導医 母体保護法指定医 |
大中 一矢 | 産婦人科一般 |
当科医師が24時間常駐(当直制)し、急変の起こりうるハイリスク妊婦さんの管理を可能にしております。また、当院には各科専門医が多数おりますので、幅広い合併症妊娠の管理に対応できます。新生児専門医も充実しており、超低出生体重児の出産が予想される妊娠/分娩の管理も可能です。妊娠に不安を持っている方の妊娠前相談も行っておりますのでお気軽にご相談下さい。
当院は「総合母子医療センター」の役割を担い、ハイリスク妊婦さんの受け入れを積極的に行なっています。そのためのベッドがいつでも確保できるよう、分娩数を制限させていただいております。分娩は完全予約制ですので、必ず妊娠初期に受診し予約いただきますようお願いいたします。
また、里帰り出産をご希望の方は、里帰り後、妊娠32週までには、紹介状をご持参の上受診してください。
通院中の妊婦さん全員に、個別の保健指導をおこなっております。
また、母親教室も開催しています。
「最近、おなかが出てきたな。太ったのかしら?(→大きな腫瘍のことがあります)」
「最近月経が不順で、量も少ないわ・・・(→月経ではなくて癌の不正出血のことがあります)」
「最近、おりものが多いけど大丈夫かな(→感染症による帯下のことがあります)」
「最近、なにか腟のあたりに触るものがある・・・(→性器脱かもしれません)」
など気になる症状があってもなかなか受診できずにいませんか?婦人の自覚する月経異常や不正出血や腹部の膨瘤感には重大な病気が潜んでいることもしばしばあります。いつもと違う気になる症状が有るときは、まずは受診し、異常がないか調べてもらいましょう。
2010年1月子宮脱センターを開設しました。
膣内の違和感・尿もれなどの症状でお悩みの方は、一度婦人科の受診をお勧めします。
2021年1月~12月 産婦人科実績(COVID-19の影響で手術件数制限の時期あり。)
婦人科
内容 | 件数 | |||
---|---|---|---|---|
悪性腫瘍手術 | 子宮頸癌 | 1 | ||
子宮体癌 | 28 | |||
卵巣癌 | 12 | |||
CIN手術 | 円錐切除・レーザー蒸散 | 28 | ||
子宮摘出 | 6 | |||
良性腫瘍手術 | 腹腔鏡 | 80 | ||
開腹 | 10 | |||
膣式 | 7 | |||
子宮鏡 | 14 | |||
ロボット支援下手術 | 15 | |||
骨盤臓器脱 | 腹腔鏡下膣仙骨固定(LSC) | 4 | ||
NTRなど | 9 | |||
その他 | 17 |
産科
内容 | 件数 | |||
---|---|---|---|---|
分娩症例数 | 546 | |||
(内訳) | 単胎 | 503 | ||
双胎 | 40 | |||
品胎 | 3 | |||
早産 | 135 | |||
28週未満早産 | 19 | |||
極低出生体重児 |
60 |
|||
母体搬送 |
129 |
|||
帝王切開術 | 選択的 | 120 | ||
緊急 | 123 | |||
子宮頸管縫縮術 | 予防 | 19 | ||
治療的 | 25 |
演題名 |
出題者名 |
所属 |
学会名 |
発表月日 |
発表地 |
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分娩期に遺伝子組み換え第Ⅸ因子製剤Nonacog Alfaによる補充を行った血友病B保因者妊婦の1例 | 山本竜太郎 平山恵美 川端公輔 箱山聖子 早貸幸辰 首藤聡子 菅原照夫 奥山和彦 |
市立札幌病院産婦人科 | 第73回日本産科婦人科学会 | 2021年4月22日~25日 | 新潟 |
常位胎盤早期剥離の既往をもつ低フィブリノーゲン血症およびITP合併妊娠の1例 | 日沖友香 平山恵美 山本竜太郎 川端公輔 箱山聖子 早貸幸辰 首藤聡子 菅原照夫 奥山和彦 |
市立札幌病院産婦人科 | 第73回日本産科婦人科学会 | 2021年4月22日~25日 | 新潟 |
妊娠30週で発症したサイトメガロウイルス感染症の1例 | 箱山聖子 山本竜太郎 川端公輔 早貸幸辰 首藤聡子 平山恵美 菅原照夫 奥山和彦 |
市立札幌病院産婦人科 | 第73回日本産科婦人科学会 | 2021年4月22日~25日 | 新潟 |
妊娠初期に頸管ポリープを認めたのち、中期に頸管無力症と診断された症例の臨床的検討 | 吉瀬馨 平山恵美 山口正博 川端公輔 箱山聖子 早貸幸辰 首藤聡子 菅原照夫 奥山和彦 |
市立札幌病院産婦人科 | 第18回北海道周産期談話会 | 2021年7月3日 | 札幌 |
当院における治療的子宮頸管縫縮術を施行した症例10年の検討 | 箱山聖子 奥山和彦 山口正博 川端公輔 早貸幸辰 首藤聡子 菅原照夫 平山恵美 |
市立札幌病院産婦人科 | 第18回北海道周産期談話会 | 2021年7月3日 | 札幌 |
妊娠初期に頸管ポリープを認めたのち、妊娠中期に治療的頸管縫縮を施行した症例の臨床経過 | 吉瀬馨 平山恵美 川端公輔 箱山聖子 奥山和彦 |
市立札幌病院産婦人科 | 第57回日本周産期新生児学会 | 2021年7月11日~13日 | 宮崎 (WEB) |
妊娠初期の頸管ポリープは、後期流産・早産および頸管無力症のリスク因子である | 平山恵美 蝦名康彦 加藤慧 中川絹子 奥山和彦 |
市立札幌病院産婦人科 | 第57回日本周産期新生児学会 | 2021年7月11日~13日 | 宮崎 (WEB) |
腹水貯留・性器出血を認め、悪性黒色腫と診断された一例 | 山本竜太郎 首藤聡子 水戸泰紀 吉田哲憲 小崎真也 辻隆裕 川端公輔 箱山聖子 早貸幸辰 平山恵美 奥山和彦 |
市立札幌病院産婦人科、神経内科、形成外科、脳外科、病理診断科 | 第63回日本婦人科腫瘍学会 | 2021年7月16日~18日 | 大阪 (WEB) |
G-CSF産生腫瘍と考えられた卵巣癌の2例 | 山本竜太郎 首藤聡子 菅原照夫 川端公輔 箱山聖子 早貸幸辰 平山恵美 奥山和彦 |
市立札幌病院産婦人科 | 第63回日本婦人科腫瘍学会 | 2021年7月16日~18日 | 大阪 (WEB) |
妊娠初期に頸管ポリープを認めたのち、妊娠中期に頸管無力症と診断し管理した症例の臨床的検討 | 吉瀬馨 平山恵美 山口正博 川端公輔 箱山聖子 早貸幸辰 首藤聡子 菅原照夫 奥山和彦 |
市立札幌病院産婦人科 | 第68回北日本産科婦人科学会 | 2021年8月28日~29日 | 新潟 |
破水・帝王切開後に生じた尿管周囲後腹膜膿瘍に腹腔鏡下洗浄ドレナージを施行した1例 | 川端公輔 吉瀬馨 首藤聡子 山口正博 箱山聖子 早貸幸辰 菅原照夫 奥山和彦 平山恵美 |
市立札幌病院産婦人科 | 第98回北海道産科婦人科学会 | 2021年10月17日 | 札幌 |
論文名 |
著者名 |
所属 |
雑誌名 |
発表年 |
巻 |
ページ |
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Cervical polyps in early pregnancy are a risk factor for late abortion and spontaneous preterm birth: A retrospective cohort study. |
Emi Hirayama, Yasuhiko Ebina, Kei Kato, Kinuko Akabane-Nakagawa, Kazuhiko Okuyama. |
Department of Obstetrics and Gynecology, Sapporo City General Hospital. Department of Obstetrics and Gynecology, Hokkaido University Graduate School of Medicine | Int J Gynaecol Obstet. | 2021 |
156巻 1号 |
64 | 70 |
研究代表者 所属 日本産科婦人科学会 婦人科腫瘍委員会
職名 委員長 氏名 永瀬 智
このたび、日本産科婦人科学会 婦人科悪性腫瘍登録事業ならびにそれにより得られた婦人科腫瘍登録データベースを用いた下記の医学系研究を、日本産科婦人科学会臨床研究審査委員会の承認ならびに理事長の許可のもと、倫理指針および法令を遵守して実施しますので、ご協力をお願いいたします。なお、この研究は個別に同意をいただかずに、通知・公開を行うことで実施することが国の指針によって認められています。
この研究を実施することによる、患者さんへの新たな負担は一切ありません。また患者さんのプライバシー保護については最善を尽くします。本研究への協力を望まれない患者さんは、その旨を診療を受けた施設までお申し出下さいますようお願いいたします。
研究代表者
日本産科婦人科学会 婦人科腫瘍委員会
委員長 永瀬 智
日本産科婦人科学会事務局
TEL: 03-5524-6900
FAX: 03-5524-6911
Email: nissanfu@jsog.or.jp
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