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更新日:2022年10月21日

精神科

精神科について 

 身体合併症を併せ持つ精神科救急の患者さんを中心に診るセンターです。
 2012年4月に当院隣に精神医療センター(38床)が新設され、前身の静療院の成人部門が移転・統合されました。その結果、当院は精神科病棟を有する総合病院となり、2013年4月には、精神科救急・合併症入院料の基準を取得しました。当センターの入院対象は、身体疾患各診療科と連携しながら精神および身体の治療を要する患者さん、精神科三次救急の患者さんです。
 精神科病棟を有する総合病院は、札幌市内に当院のほか北海道医療センターと、2つの大学病院があります。今後もこれらの病院と協力しながら、身体疾患を併せ持つ精神科救急患者さんの診療に尽力してまいります。
 なお、緊急の入院依頼に応じられるよう外来診療を可能な範囲で縮小しており、一定の改善が得られた長期通院を要する患者さんは、連携医療機関である診療所や病院をご紹介させていただいております。双方向の円滑な診療体制維持のため、何卒ご協力をお願い致します。

構造・規模: 鉄筋コンクリート造、地上4階建
総床面積: 3,020平方メートル
病床数: 38床(個室16床、4床室16床、保護室6床)
職員体制:常勤医師8名、看護師30名(病棟27名、外来3名)、精神保健福祉士2名、非常勤臨床心理士2名)

精神医療センター

1)入院診療のご案内

 同センターは、主として急性期の集中的な治療を要する精神疾患患者さんの診療を行っています。
具体的には、以下のような患者さんを対象に入院の受け入れをしています。

  1. 急性期の身体疾患を合併することにより、身体疾患各診療科と連携しながら精神科治療も積極的に行わなければならない患者さん
    *精神疾患があり、肺炎、悪性腫瘍、重症糖尿病、骨折などの身体疾患を合併した患者さんや、身体疾患がありながら精神疾患(うつ病、統合失調症、認知症、せん妄など)を合併した患者さんの診療を行います。
  2. 精神科三次救急対応を要する患者さん、救命救急センターと連動した札幌圏の精神科救急患者さん
    *身体的に重篤で救命救急治療を要する患者さんで、背景に精神疾患があり精神科治療も同時に必要とされるような患者さんについては、救命救急センターにおける身体治療終了後、当センターに転棟していただき引き続き診療を行います。

2)外来診療のご案内

  1. 救急外来
    他院や他診療科からの紹介で緊急入院を必要とする患者さんに対応します。
  2. 新患診療
    完全紹介予約制です。当院各診療科と連携しながら治療を進める必要のある患者さんを対象としています。他の病院・診療所で紹介状を書いていただき、その医療機関から直接、当院窓口へ事前の予約をお願いいたします。患者さんご自身からは直接精神科へご予約頂けません。
    なお、既に他の精神科医療機関におかかりの場合は、ご紹介いただく身体疾患診療科医療機関の紹介状の他に、おかかりの精神科医療機関の紹介状も必要です。
  3. 再来診療
    新患診療後の再来診療に関して、病状が安定している患者さん、身体疾患診療科と連携して治療を行う必要がない患者さんには、身近な地域の精神科医療機関を紹介させていただいております。

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こんな症状・疾患を診ています 

  • うつ病、双極性感情障害
  • 統合失調症
  • パニック障害、不安障害、強迫性障害、身体表現性障害
  • 認知症、せん妄

 ※がん患者さんの緩和医療チームにも当センターが関与しています。

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基本方針 

 これまで札幌市内には、身体疾患を併せもつ精神疾患患者さんに対応できる医療機関が不足しており、関係機関からこのような医療機関の開設について多数のご要望を頂いてまいりました。このため当センターでは、身体合併症をもつ精神疾患患者さんや精神科三次救急対応を要する患者さんへの入院治療を中心に行っています。
 救急対応がいつでも可能なように外来診療は最小限にとどめているため、他院での診療継続が可能な患者さんについては、地域連携センターを介して市内連携医療機関をご紹介しております。ご理解ご協力の程お願い致します。

診療実績 

令和元年度身体合併症患者の合併症分類

内容

件数

悪性腫瘍

34

意識障害

30

肺炎・気胸

18

骨折・外傷

16

妊産婦

8

急性腹症

7

血液疾患(悪性含む)

7

腎疾患(透析含む)

6

内分泌・代謝

6

肺塞栓・心不全

4

その他

24

160

 

令和元年度全入院患者の入院形態

内容

件数

医療保護入院

158

任意入院

37

応急入院

6

緊急措置入院

1

措置入院

6

208

私たちが担当しています~担当医紹介~ 

職名

氏名

専門分野

資格等

部長 伊藤 侯輝 臨床精神医学 精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医
日本医師会認定産業医
一般職

北村 一紘

臨床精神医学

精神保健指定医

日本精神神経学会専門医・指導医

早稲田 紘士

 

精神保健指定医

日本精神神経学会専門医・指導医

日本精神神経学会認知症診療医

日本総合病院精神医学会一般病院連携精神医学専門医(リエゾン専門医)

渡辺 礼奈

 

 

非常勤医

鹿野 智子

臨床精神医学

精神保健指定医
日本精神神経学会専門医・指導医

佐藤 寛

 

 

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こんなこともしています 

EBMに基づいた先進的な薬物療法、心理教育、集団認知行動療法などを実践しています。

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学会・研究会等発表演題 

令和3年

演題名 出題者名 所属 学会名 発表月日 発表地
脳波が診断に非常に有用であった抗体陰性自己免疫性脳炎の1例

三戸麻友紗
櫻井高太郎
中村悠一
長井梓
瀬尾祥
矢部一郎
久住一郎

市立札幌病院 精神科
北海道大学病院 精神科神経科
北海道大学病院 脳神経内科
北海道精神神経学会 第139回例会 2021年7月4日 札幌
COVID-19患者を受け入れる総合病院精神科医としての経験 北村一紘 市立札幌病院 精神科 日本精神神経学会精神科専門医制度生涯学習研修会 2021年7月4日 WEB
繰り返しの症候学的評価と検査が抗NMDA受容体脳炎の診断に有用であった一例 岩渕賢嗣
北村一紘
松永力
三戸麻友紗
近藤千尋
相澤香織
伊藤侯輝 
市立札幌病院 精神科  第34回日本総合病院精神医学会総会 2021年11月19日~12月31日 WEB

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論文等 

令和3年

論文名 著者名 所属 雑誌名
(書名)


ページ
EEGContribution to the Diagnosis of Anti-Negative Autoimmune Encephalitis: A Case Report Mayusa Mito a, Kotaro Sakurai b, Youichi Nakamura b, Azusa Nagai c, Sho Seo c, Keiko Tanaka d, Ichiro Yabe c, Ichiro Kusumi b a Department of Psychiary, Sapporo City Hospital Sapporo, Japan
b Department of Psychiary, Hokkaido Univesity School of Medicine,  Sapporo, Japan
c Department of Neurology, Hokkaido Univesity School of Medicine,  Sapporo, Japan
d  Department of Animal Model Development, Brain Research Institute, Niigata University, Niigata, Japan
Case Reports in Neurology 2021 13 739 743
休息・回復期における薬物療法のあり方 伊藤侯輝 北海道大学病院精神科神経科 統合失調症治療の新たなストラテジー 2021   121 125
統合失調症への定型抗精神病薬はどう選ぶ? 伊藤侯輝 市立札幌病院精神科・精神医療センター 月刊薬事5月臨時増刊号
同種・同効薬の使い分け
疾患X基本薬のエビデンスを整理する
2021 63 268 274

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