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更新日:2024年4月1日

放射線診断科

放射線診断科について 

 より安全で、良質な画像診断の提供を目指しています。
 放射線診断科では、画像診断に関わる診療とIVRを行っています。放射線部と連携して、CT検査、MRI検査、PETを含む核医学検査、IVRを行っています。また、超音波検査も行っています。当科では、画像診断における安全管理(造影剤のより安全な使用、MRI検査における体内磁性体金属などの禁忌事項の確認など)や読影報告書の作成を行っています。画像診断技術は発展し続けており、高精度な画像診断が可能となっています。放射線診断医は、医用画像技術や画像診断に精通した専門家です。放射線診断医が作成する読影報告書は、各診療科の担当医が、患者さんの病気の診断を、より早くより効率的に行う上で、重要なものとなってきています。また、当科は、当院のQM委員会と連携して、担当医が適時に画像の重要所見を確認できるような画像診断報告書確認体制も構築しており、適切な情報伝達に努めています。
 当院には、CT装置3台(320列Area Detector CT、64列 dual energy CT、80列CT装置)、MRI装置2台(静磁場強度1.5-Teslaと3.0-Teslaが各1台)、PET/CT装置1台、SPECT/CT装置1台が設置されています。また、当院は、日本医学放射線学会放射線科専門医総合修練機関、日本IVR学会修練認定施設、日本核医学会専門医教育病院に認定されております。日本医学放射線学会を始めとする各種学会に認定された専門医・指導医が常勤しています。高性能の画像診断装置が揃っており、かつ、複数の放射線診断専門医がおり、質の高い画像診断業務を遂行する体制や研修医・専攻医への教育体制が整っています。

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基本方針 

  • 画像検査を、診療放射線技師、看護師、クラークと協力して、円滑、安全、合理的に行う。
  • 画像検査の読影結果を、依頼科医師に速やかに報告する。
  • 必要なIVRを適時に行う。
  • IVRの適応に関して、関係する各診療科と事前に十分に検討する。
  • 他診療科とのカンファレンスに参加し、当院における画像診断の精度の向上を図る。

 

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こんな検査をしています 

令和4(2022)年度読影実績

内容 件数
CT検査

17,773

MRI検査

6,374

核医学検査

1,620
(内FDG-PET/CT 788件)

CT検査

 X線を利用して人体の断層像を撮影する検査です。1mm以下の厚さでも撮影でき、空間解像力の高い(高精細な)画像を作ることもできます。当院には3台の装置があります(320列、64列、80列装置が各1台)。320列Area Detector CT装置は、3D画像や4D画像検査を円滑に行うことができます。心臓や冠動脈の検査も可能です。64列CT装置は、令和元年に導入されたdual energy CTで、スペクトラルディテクターである二層検出器を搭載しているものです。スペクトル解析を行うことで、仮想単色X線画像、ヨード密度画像、実効原子番号画像など、さまざまな情報を持った画像を得ることが可能で、新たな診断的価値を生み出します。

MRI検査

 磁力と電波を使って人体の断層像を撮影する検査です。CTと比べて検査時間は長いですが、CTとは異なる情報を得ることができます。MRI装置は2台(静磁場強度1.5-Teslaと3.0-Teslaが各1台)あります。3.0-Tesla MRI装置は高性能で、様々な撮像をより高いレベルで行うことができます。

核医学検査

 体内に放射線を出す放射性医薬品を注射し、脳血流の測定や、心臓、骨、肺、腎臓、副腎、甲状腺などの病気や機能がわかります。認知症の診断にも使用されています。当院にはガンマカメラ(SPECT/CT装置)1台とPET/CT装置1台があります。PET/CT装置では、FDGを用いた検査を行っています。悪性腫瘍、心サルコイドーシス、高安病などの診断に役立てています。SPECT/CTでは、CTと核医学検査の重ね合わせ画像を得ることができ、異常所見の解剖学的部位をより正確に知ることができます。

超音波検査

 当科では主に、頚部領域、血管領域、小児科領域(心臓以外)の検査を行っていますが、2021年に院内でエコーセンター(技師が検査を実施)が開設されたのを契機に、当科で実施していた検査はエコーセンターへ移行しつつあります。

血管造影検査

 カテーテルと呼ばれる細い管を患者さんの血管内に通し、血管を撮影する検査です。現在は検査のみの目的で行われることは少なく、IVR(画像下治療)の手法の一つとして用いられることがほとんどになりました。当院の血管造影装置(DSA装置)は コーンビームCTの撮影を行うことが可能で、精度の高い診断やIVRを行うことができます。

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IVR施行件数 

令和4(2022)年度の件数です。

種類

手術名

件数

血管系IVR

経皮的塞栓術-止血術

52

経皮的塞栓術-腫瘍

16

経皮的塞栓術-動脈瘤・動静脈奇形

6

経皮的塞栓術-門脈系

6

副腎静脈サンプリング

12

経皮的留置術-中心静脈カテーテル

31

リンパ管造影・塞栓術

3

その他

4

130

非血管系IVR

経皮的針生検

60

経皮的ドレナージ術

55

その他

1

116

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私たちが担当しています~担当医紹介~ 

 

職名 氏名 専門分野 資格等
理事 寺江 聡 画像診断 日本医学放射線学会放射線診断専門医・指導医
日本核医学会PET核医学認定医
部長 臼渕 浩明 画像診断
IVR(画像下治療)
日本医学放射線学会放射線診断専門医・指導医
日本IVR学会専門医
副部長 飯嶋 由紀 画像診断

日本医学放射線学会放射線診断専門医・指導医

日本核医学会専門医・PET核医学認定医

副医長 工藤 京平 画像診断
IVR(画像下治療)

日本医学放射線学会放射線診断専門医・指導医
日本IVR学会専門医

一般職 小市 裕太    
鈴木 純    
岡村 実幸    

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学会認定施設 

 当院は、日本医学放射線学会放射線科専門医総合修練機関、日本IVR学会修練認定施設、および、日本核医学会専門医教育病院に認定されております。学会に認定された専門医・指導医が常勤しています。

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全国IVR症例登録事業への参加について 

 IVRとは、画像診断技術を利用した治療や検査のことを広く指し、血管の塞栓術や拡張術、経皮的なドレナージや生検などが含まれます。
 日本IVR学会(事務局:〒355-0063埼玉県東松山市元宿1丁目9番4号FAX: 0493-35-4236)では、本学会に参加する施設で行ったIVR診療の情報を登録し、IVR診療の状況を把握し、各種疾患の診断治療の向上に役立てる取り組みをIVR学会症例登録として実施しております。
 この事業は、現在の我が国のIVR診療の現状を浮き彫りにし、基礎と臨床の種々の研究にも貢献するものと考えられます。
 当院は、上記の日本IVR学会による全国症例登録の趣旨に賛同し、登録事業に積極的に協力してまいります。当院でIVR診療を行ないました患者さんについては、個人情報を削除した後、診療内容をIVR学会事務局に届出いたします。但し、登録を希望されない場合には届出を致しません。また、後に登録の削除を申し出られました場合にも登録を削除致します。
 当院では、患者様に安心して医療を受けていただくために、安全な医療をご提供するとともに、患者さんの個人情報の取り扱いにも万全の体制で取り組んでおりますので、皆様のご理解とご協力のほどお願い申し上げます。なお、ご不明な点などがございましたら、下記の担当医までお気軽にお尋ね下さい。

市立札幌病院 放射線診断科 臼渕 浩明

 

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近隣の医療機関の皆様へ 

 当科は近隣の医療機関からの患者さんの画像検査のご依頼に対応しております。当科での画像検査のご希望がございましたら、お気軽にご相談いただければ幸いです。
当科で行っている画像検査は以下のものです。

  • CT
  • MRI
  • 核医学検査(シンチグラフィー、および、FDG-PET/CT)
  • 骨塩定量検査(腰部単純撮影を含む)

 ご紹介いただいた患者さんに、画像検査を行い、画像診断報告書を作成し、画像データと画像診断報告書を紹介元に送付しております。
 受診に関しましては、外来待ち時間短縮などのサービス向上のため予約をお願いしております。
 札幌医師会会員の先生におかれましては地域医療室(受付時間:月曜日~金曜日 午前9時00分~午後5時00分・直通電話:011-707-7705 FAX:011-707-7706、E-Mail: spchiiki@muse.ocn.ne.jp)を通していただき、札幌市医師会会員以外の先生は地域連携センター(受付時間:同じ 直通電話:011-726-7831 FAX:011-726-7832)をご利用下さい。

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学会・研究会等発表演題 

令和4年

演題名 出題者名 所属 学会名 発表
月日


A case of bile duct ablation with N-butyl 
cyanoacrylate for isolated bile leakage 
after hepatectomy

Yasui T,

Abo D, Soyama T, Morita R, Takahashi B,Kinota N, Noji T, Hirano T, Kudo K

Department of Diagnostic and Interventional Radiology, Hokkaido University Hospital

JSIR, ISIR & APSCIVR 2022 2022.6.6 Kobe
当院でのSpectral imaging使用状況

安井 太一

市立札幌病院 放射線診断科

北海道Spectral CTセミナー 2022.8.6 WEB


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論文等 

令和4年

論文名 著者名 所属 雑誌名
(書名)


ページ
咽頭パラガングリオーマの一例.

髙柳 歩

臼渕 浩明

飯嶋 由紀

竹井 俊樹

加藤 大祐

竹内 一也

寺江 聡

鈴木 章之

吉村 理

和田 典男

辻 隆裕

市立札幌病院 放射線診断科

同 耳鼻咽喉科・甲状腺外科、同 糖尿病・内分泌科、同 病理診断科

市立札幌病院医誌 2021 81 139 144
Concurrence of retinal artery occlusion and occipital love infarction. Sato C, Yaguchi H, Mito Y, Miyamoto H, Terae S, Tajima Y.

Departments of Neurology, Diagnostic Radiology, and Ophthalmology, Sapporo City General Hospital, Department of Neurology, Faculty of Medicine and Graduate School of Medicine, Hokkaido University.

Neurol Clin Neurosci. 2022 10 269 270
3章 先天奇形、遺伝性疾患、発育異常.A. 先天奇形

神島 保

寺江 聡

北海道大学大学院保健科学研究院医用生体理工学分野、市立札幌病院 放射線診断科

上谷 雅孝、神島 保、藤本 肇、森川 実 編: エッセンシャル 脊椎・脊髄の画像診断, メディカル・サイエンス・インターナショナル 東京

2022   68 99
Usefulness of bone marrow scintigraphy in the diagnosis of posterior mediastinal FDG-positive lesion with suspected recurrence or matastasis of lung cancer:A case report Ryusei Majima,Junki Takenaka,Shiro Watanabe,Yuko Uchiyama,Rina Kimura,Jun Sakakibara-Konishi,Kenji Hirata,Kohsuke Kudo Departments of Diabetes and Endocrinology, and Diagnostic Radiology, Sapporo City General Hospital, Departments of Rheumatology, Endocrinology and Nephrology, and  Diagnostic Imaging, Faculty of Medicine and Graduate School of Medicine, Hokkaido University.

Hokkaido Journal of Radiology

2022 2 29

33

初回CTを用いたCOVID-19患者の重症化予測の検討

竹内 一也

加藤 大祐

髙柳 歩

竹井 俊樹

飯嶋 由紀

臼渕 浩明

寺江 聡

児玉 文宏

永坂 敦

市立札幌病院 放射線診断科

同 感染症内科、長岡赤十字病院 総合診療科

北海道放射線医学雑誌

2022

 

 

2

 

 

19

25

肺癌の再発・転移が疑われた後縦郭FDG陽性病変の診断に骨髄シンチグラフィが有用であった一例

眞島 隆成

竹中 淳規

渡邊 史郎

内山 裕子

木村 理奈

榊原 純

平田 健司

工藤 與亮

北海道大学病院 核医学診療科

同 放射線診断科、北海道大学大学院医学研究科 呼吸器内科学教室、同 画像診断学教室

北海道放射線医学雑誌

2022 2 29

33