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更新日:2024年9月25日

放射線治療科

放射線治療科について 

不安を抱えた患者さんが安心してがん治療を受け、最善の結果が得られるように放射線治療チームとして高品質な医療を提供いたします。放射線治療専門医、医学物理士、放射線治療専門認定技師、放射線治療品質管理士、がん放射線療法認定看護師、がん性疼痛看護認定看護師などが放射線治療チームを形成し活動しています。

がん治療の3本柱の一つである放射線治療の最大の特徴は、臓器の機能・形態を温存して治療ができる点です。

2013年の高精度放射線治療システムの導入後、前立腺がん、頭頸部がんを中心に強度変調放射線治療(IMRT/VMAT)を積極的に行っています。その他放射線治療の精度を保ち有害事象低減のための画像誘導放射線治療(IGRT)、肺がんや上腹部がんに対する呼吸性移動対策も行っています。

2021年の放射線治療機器更新でピンポイント照射といわれる定位照射をより正確に短時間で行えるようになりました。2台ある治療機で高精度放射線治療が可能となり、脳転移や骨転移など少数個の遠隔転移に対しての定位照射も積極的に行えるようになりました。

放射線治療は通院可能な状況であれば外来通院で治療を行うことができます。また入院ベッドを有しておりますので、遠方の方や症状、治療法に応じて入院治療も可能です。

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基本方針 

  1. インフォームドコンセントを十分に行い、治療目的、治療方針、急性期・晩期の有害事象に対する理解をして頂いたうえで治療を行うこと
  2. 最新の知識を活用し、個々症例に適した治療方法を選択し、より効果が期待でき有害事象の少ない集学的治療が行われるよう努力すること
  3. 科内では、医師を中心に診療放射線技師、看護師を交えた症例検討会、勉強会を定期的に開催し治療精度の向上を心掛けること。院内他科とのカンファレンス等に参加し、情報交換・交流を積極的に行い、良好な治療結果に結びつくよう努力すること。院外からの新患紹介も多いため、学会活動などに積極的に参加し、結果を公開するよう努力すること

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こんな症状、疾患を診ています 

放射線治療は基本的に全てのがんが対象となります。
根治治療の代表例として頭頸部がん、肺がん、食道がん、前立腺がん、子宮頸がん、悪性リンパ腫、皮膚がんなどが挙げられます。肺がんや食道がん、子宮頸がん、頭頸部がんなどに対しては、腫瘍が局所に留まっている状態であれば各科との連携で化学療法を併用した化学放射線治療を行い治療成績の向上を目指します。早期肺がんでは定位照射により短期間で有害事象が少ない治療で局所制御を目指します。乳がんなどの術後や、直腸がんなどの術前に放射線治療を行うことで治療成績の向上を目指します。脳転移や骨転移などのがんによる症状緩和にも放射線治療は有効であり、生活の質(QOL)の改善が得られる患者さんが多くいます。免疫チェックポイント阻害剤等の進歩により、少数個の遠隔転移に対する局所治療としての放射線治療の役割が高まっており、遠隔転移に対しても定位照射が適応となる患者さんには予後の改善を期待した放射線治療を積極的に行います。
治療期間短縮のために乳がんの術後照射や前立腺がんの根治照射などエビデンスに準じて短期照射を積極的に採用しています。がんの他にケロイドなどの良性疾患も放射線治療の適応となります。

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診療実績 

  令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度
放射線治療新規患者数 298 287 382 373
治療患者実人数 387 410 497 490
高精度放射線治療件数 IMRT(強度変調放射線治療) 57 34 71 76
SRT(脳定位照射) 13 9 18 13
SBRT(体幹部定位照射) 49 25 41 32
疾患別治療件数 頭頸部癌 14 19 22 27
肺癌 66 58 61 70
乳癌 67 84 116 95
前立腺癌 36 18 34 27

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私たちが担当しています~担当医紹介~ 

職名 氏名 専門分野 資格等
部長 中田 健生なかた けんせい 放射線腫瘍学

日本医学放射線学会放射線治療専門医・指導医

日本専門医機構認定放射線科専門医
放射線腫瘍学会認定医
日本がん治療認定医機構認定医

札幌医科大学医学部臨床教授

嘱託医 眞船 翔まふね しょう 放射線腫瘍学

日本医学放射線学会治療専門医

日本専門医機構認定放射線科専門医

芦名 彩斗あしな あやと    
小塚 陽こづか よう 放射線腫瘍学

日本放射線腫瘍学会治療専門医

日本医学放射線学会診断専門医

日本医学放射線学会放射線治療専門医

日本専門医機構認定放射線科専門医

北川 未央きたがわ みお  

 

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お知らせ

看護婦さん

外来通院で治療する患者さんも年々増えており、通院時間や治療費・初診から治療開始までのスケジュールなどのご相談にも応じております。
不安なこと・心配なことがありましたら遠慮なくご相談ください。

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学会・研究会等発表演題 

令和2年(2020年)

演題名                出題者名      所属     学会名 発表年月日     発表地  
「高精度放射線治療検証のフィルムスキャン平坦度補正ソフトウェアRGB_2D_Flatの導入」

塚本 雄貴

沖野 太一

佐藤 慧

清水 彩花

島田 陽子

佐々木 祐子

前田 昌直

三井 衛

相澤 一宏

高田 優

中田 健生

池田 光

市立札幌病院 

放射線治療科

第40回

札幌市病院学会

2020年
2月1日
札幌
比べてみよう放射線治療計画!コツとポイント 中田 健生

市立札幌病院 

放射線治療科

Radiation Oncology skill up seminar in Sapporo 2020年
9月17日
札幌
市立札幌病院放射線治療最新トピックス 中田 健生

市立札幌病院 

放射線治療科

研修医 

モーニングレクチャー

2020年
11月2日
札幌
当院におけるCOVID-19による放射線治療への影響

眞船 翔

中田 健生

池田 光

市立札幌病院 

放射線治療科

第143回日本医学放射線学会北日本地方会

2020年
11月6日

  ~30日

WEB開催

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論文等 

令和5年(2023年)

論文名              著者名 所属 雑誌名
(書名)
発表年   ページ
Fully automatic software for detecting radiographic joint space narrowing progression in rheumatoid arthritis: phantom study and comparison with visual assessment

Taichi Okino, Yafei Ou, Masayuki Ikebe

, Kenichi Tamura

, Kenneth Sutherland, Jun Fukae, Kazuhide Tanimura & Tamotsu Kamishima 

Department of Radiological Technology, Sapporo City General Hospital
Graduate School of Health Sciences, Hokkaido University
Research Center for Integrated Quantum Electronics, Hokkaido University
Department of Mechanical Engineering, College of Engineering, Nihon University
Global Center for Biomedical Science and Engineering, Hokkaido University
Hokkaido Medical Center for Rheumatic Diseases
Faculty of Health Sciences, Hokkaido University
Japanese Journal of Radiology  2023 41 510 520
A deep registration method for accurate quantification of joint space narrowing progression in rheumatoid arthritis

Haolin Wang 1, Yafei Ou 2, Wanxuan Fang 1

, Prasoon Ambalathan

-kandy 3, Naoto Goto 3, Gen Ota 3, Taichi Okino 4, Jun Fukae 5, Kenneth Sutherland 6, Masayuki Ikebe 3, Tamotsu Kamishima 7

1Graduate School of Health Sciences, Hokkaido University
2Research Center For Integrated Quantum Electronics, Hokkaido University; Graduate School of Information Science and Technology, Hokkaido University
3Research Center For Integrated Quantum Electronics, Hokkaido University Graduate School of Information Science and Technology, Hokkaido University
4Department of Radiological Technology, Sapporo City General Hospital
5Kuriyama Red Cross Hospital
6Global Center for Biomedical Science and Engineering, Hokkaido University
7Faculty of Health Sciences, Hokkaido University, 

Computeri

-zed Medical Imaging and Graphics

2023 Sep 108

 

令和2年(2020年)

論文名           著者名 所属      雑誌名
(書名)
発表年   ページ
A phase II study of adaptive two-step IMRT with chemotherapy for locoregionally advanced nasopharyngeal cancer (JCOG1015) Yasumasa Nishimura. Kensei Nakata. et al Kinki Univercity Hospital, Sapporo city general Hospital International Journal of Clinical Oncology 2020 25 1250 1259
皮膚癌に対する計4回の寡分割放射線照射の有効性

高田優

中田健生

池田光

吉田哲憲

川嶋邦弘

堀内勝己

斎藤典子

市立札幌病院 放射線治療科

形成外科

Skin cancer 2020 34 223 227
下咽頭癌に対する喉頭温存手術71症例の検討

浅野勝士

池田光

厚別耳鼻咽喉科病院

市立札幌病院放射線治療科

頭頚部癌 2020 46 354 359
放射線治療におけるボーラスと皮膚表面間の空気層が表面線量に与える影響

沖野太

佐藤慧

塚本雄貴

恩地諒

藤田紘弥

前田昌直

相澤一宏

眞船翔

中田健生

池田光

市立札幌病院 放射線治療科

市立札幌病院医誌 2020

80

(1)

25 32
Retrospective DVH analysis of point A based intracavitary brachytherapy for uterine cervical cancer Masanori Someya, Kensei Nakata, Et al. Sapporo Medical University,
Sapporo City General Hospital
Journal of Radiation Research 2020

61

(2)

265 274
Association between radiotherapy-induced alteration of programmed death ligand 1 and survival in patients with uterine cervical cancer undergoing preoperative radiotherapy Takaaki Tsuchiya, Kensei Nakata, et al. Sapporo Medical University,
Sapporo City General Hospital

Strahlenthera

-pie und Onkologue

2020

196

(8)

725 735