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更新日:2022年4月1日

新生児内科

新生児内科について 

胎児から新生児への切れ目ない周産期医療を実現し、後遺症なき生存を目指します。

当院の総合周産期母子医療センターは、道央圏における周産期医療の基幹病院として機能しています。当院では、新生児内科は小児科から独立しており、医師は兼任ではありません。新生児内科の医師は常勤6人体制(研修医は含まず)で、NICUに24時間常駐し診療にあたっています。いつでも、どんな疾患でも、産まれてまもない新生児にかかわることであれば、NICUにお電話いただければ対応します。産科はもちろんのこと、外科、脳神経外科、形成外科、呼吸器外科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科などの関係する診療科と密接な連携をとり、当院の総合力を生かした診療を行っています。
精神医療センターが当院に併設されてからは、精神疾患を合併する妊婦さんの紹介が多くなりました。抗精神薬を内服している妊婦さんの管理には病棟薬剤師がかかわり、できる限り母乳を活かした管理を行っています。
最近はより若い週数、より小さい体重の児の入院が多くなっています。以前に比較して在胎24週程度、出生体重500g前後の赤ちゃんが増加していますが、大部分は元気に退院できるようになりました。また、重症新生児仮死に引続く低酸素性虚血性脳症、新生児遷延性肺血圧症に対しては、低体温療法や一酸化窒素吸入療法などの集中治療を行っています。

NICU(新生児集中治療室)
NICU(新生児集中治療室)

GCU(回復期病床)
GCU(回復期病床)

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基本方針 

  1. 小さな命が後障害なく救命され、元気に家庭に帰ることを目標にする。
    治療はやさしさを基本とし、より侵襲の少ない医療を目指す。
  2. 北海道道央圏唯一の総合周産期母子医療センター新生児部門として地域周産期医療に貢献する。
    すなわち診療はもとより、地域化周産期情報の発信、地域周産期関係者への研修を行う。
    新生児専門医制度における研修病院として教育施設機能を充実させる。
  3. 診療の質の向上に努める。
    (1)特にハイリスクと考えられる新生児を積極的に受け入れる。
    (2)合併症のある新生児には総合病院のメリットを生かし、他の診療科との連携を密にして集学的治療を行う。
    (3)日常診療業務に積極的にITを導入し、診療の効率化を進める。
    (4)学会活動に参加、発表を志す。
  4. 母子関係を重視し、母子育児支援を行う。

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こんな症状・疾患を診ています 

新生児に関することはどのような病気でも診ています。赤ちゃんは外来を受診してから入院することはほとんどなく、出産直後、または生後数日以内に、産科病医院からの紹介で搬送入院します。
近年は産科病医院で生まれた赤ちゃんをわれわれ新生児内科へ搬送するのではなく、早産や危険なお産など出生後に赤ちゃんの問題が予想される場合は、分娩前にお母さんに当院産科へ移っていただきます。これを母体搬送といいます。お母さんには必要な産科管理が行われ、生まれた赤ちゃんはすぐに新生児内科の治療を受けられるシステムとなっています。これは院外で出生して救急車で搬送されることは小さな赤ちゃんにとっては大きな負担となり、その後の経過に悪い影響を与えるからです。
入院の約6割が低出生体重児(いわゆる未熟児)で、残りの4割が成熟児で何らかの異常のある赤ちゃんです。最近10年間の総入院数と出生体重1500g未満の極低出生体重児の入院数と生存退院率(%)をグラフに示します。年間の入院数は約300人前後で、そのうち60人くらいが極低出生体重児です。

最近10年間の総入院数と極低出生体重児数とその生存率

なかでも最もハイリスクである出生体重が1000グラム未満の超低出生体重児(少し前までは超未熟児といいました)の入院数と生存退院率(%)を下のグラフに示します。平均すると年間25人くらいの入院があり、生存退院率は80%以上です。

最近10年間の総入院数と極低出生体重児の入院数とその生存率

さらにこれらの極低出生体重児の院内出生と院外出生の割合は、下のグラフに示すように最近は約9割以上が院内出生となっています。

最近10年間の院内・院外出生と院内出生率

成熟児の病気については新生児黄疸、胎便吸引症候群や気胸、新生児一過性多呼吸などの呼吸障害、新生児仮死、消化管閉鎖や横隔膜ヘルニアなどの外科疾患、頭蓋内出血や水頭症などの脳外科疾患、奇形症候群などがあります。小児外科や呼吸器外科、脳神経外科、形成外科、耳鼻いんこう科など多くの診療科と協力し、総合病院としての強みを発揮して日々の診療を行っております。

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手術件数 

2021年1~12月の手術件数です。

手術コード

手術名

件数

K9131

新生児仮死蘇生術(仮死第1度)

10

K9132

新生児仮死蘇生術(仮死第2度)

18

合計

28

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診療実績 

入院数と生命予後(2017~2021年)

(カッコ内死亡退院数)

入院年 総入院数 低出生体重児(<2500g)の総数 出生体重区分 多胎児

1000g~1500g

<1000g

2017

388(2)

199(0)

23(0)

25(2)

92

2018

409(7)

194(1)

17(0)

20(6)

84

2019

378(3)

191(0)

31(0)

25(3)

78

2020

327(3)

171(1)

24(0)

30(2)

77

2021

234(0)

162(0)

31(0)

22(0)

67

 

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私たちが担当しています~担当医紹介~ 

職名 氏名 専門分野 資格等
部長 水島 正人 新生児疾患 日本小児科学会専門医・指導医
日本新生児成育医学会代議員
日本周産期・新生児医学会暫定指導医
副部長 内田 雅也 新生児疾患  
医長

塩野 展子

新生児疾患
胎児心疾患

日本小児科学会専門医・指導医
日本周産期・新生児医学会指導医
新生児蘇生法「専門」コースインストラクター

胎児心エコー認証医

里見 達郎    
副医長 池田 雅彦   新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
日本周産期・新生児医学会専門医
日本小児科学会専門医
一般職 橋本 佳帆子     

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学会・研究会等発表演題 

令和元年

演題名

出題者名

所属

学会名

発表
月日



SAP療法で加療した一過性新生児糖尿病の1例

中村雄一

野上正雄

本庄遼太

里見達郎

塩野展子

野呂歩

水島正人

佐野仁美

市立札幌病院

新生児内科

第304回小児科学会北海道地方会 2019年
2月17日
旭川
最近10年間に経験した出生体重400g未満症例の経過 水島正人

市立札幌病院

新生児内科

北海道周産期談話会 2019年
8月10日
札幌
当院NICUにおける最近5年間の母子感染症の現況

塩野展子

本庄遼太

里見達郎

野呂歩

内田雅也

水島正人

市立札幌病院

新生児内科

道央圏周産期医療研修会 2019年
11月10日
札幌
当院超低出生体重児における長期気管挿管中のキサンチン製剤使用状況の変遷について

野呂歩

本庄遼太

里見達郎

塩野展子

内田雅也

水島正人

市立札幌病院

新生児内科

第29回北海道新生児談話会

2019年

12月1日

札幌

 

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論文等 

令和元年

論文名

著者名

所属

雑誌名
(書名)



ページ

黄色ブドウ球菌肺炎後にpneumatoceleを合併した超低出生体重児の3例 野呂歩 市立札幌病院新生児内科 日本小児呼吸器学会雑誌 2019

30

(2)

145 150