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更新日:2017年8月7日

感染症内科

 

北海道の輸入感染症指定病院の責任を果たします。

当院は1類、2類感染症を扱う感染症病棟を設置、法定伝染病に対応できるようになっています。

以下に当科の特徴をあげると

1. 輸入感染症

旅行者下痢症、帰国後発熱者などの診療を行っております。

当院は熱帯病治療薬研究班の指定病院でもあり国内未承認である薬の提供を同研究班からうけており、日本ではみられない熱帯病の対応が可能となっています。

2. 渡航者のワクチン接種

なかでも狂犬病ワクチンは北海道で国産ワクチンを扱う唯一の病院であります。扱っているワクチンはほかに破傷風、A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、ジフテリア、ポリオ、髄膜炎、ダニ媒介脳炎があります。しかしながら国内未承認であるワクチン(コレラ、腸チフスなど)は扱っておりません。またとくにアメリカなどの留学に際してのワクチン接種、診断書の作成をおこなっております。

3. マラリア予防薬

特にアフリカへ出かける方は抗マラリア薬の予防内服をおすすめします。当院ではメファキン、マラロンを取り扱っております。

4. HIV感染症

当院はエイズ拠点病院であり、看護師、事務、薬剤師が連携してエイズ診療にあたっています。

 

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 基本方針

海外から病原体を持ち込ませない、持ち込んでも蔓延させないことが感染症内科の基本方針です。2007年5月に、ウイルス性出血熱、SARS、新型インフルエンザなど高病原性ウイルス感染症に備えるため道内で初めて第一種感染症病棟が開設されました。患者が発生した場合には迅速な対応が可能となりました。平常時には海外渡航者の健康管理を行います。すなわち、予防接種と帰国後の感染症の診療を行うことによって目的を遂行致します。

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 こんな症状・疾患を診ています

1.帰国して発熱、腹痛、下痢、咳漱などの症状がある方

帰国後(特に3週間以内)に症状がでた場合旅行先で感染した可能性があります。また感染によっては他の人へ感染させる危険性もあります。速やかに検査し治療することが大切です。突然の高熱で発症した場合、アフリカはマラリア、東南アジアではデング熱のことが多いようです。他に腸チフス、パラチフスなども考えられますのでこれらに対する検査が必要です。下痢、腹痛の場合はほとんど大腸菌のことが多いのですが、赤痢菌をはじめ日本には認めない菌の場合もあるため起炎菌の同定が必要です。

2.渡航のための予防接種を希望される方

海外での滞在(特に発展途上国)では、その地域に見られる各種の感染症の危険にさらされるため、適切なワクチンを接種しておくことが望ましいとされています。当院で扱っているワクチンは不活化ワクチンでは破傷風、狂犬病、A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、ジフテリア、生ワクチンでは麻疹、風疹、麻疹風疹混合、おたふくかぜ(ムンプス)、水痘(みずぼうそう)です。黄熱ワクチンはアフリカ、南米の国で入国時に接種証明書が必要になるワクチンです。当院では扱っていませんが、北海道では小樽検疫所と千歳空港検疫所支所で接種が可能です。直接、検疫所へ連絡し投与日をご確認ください。またコレラ、腸チフスワクチンは日本では認可されてないため当院では扱っておりません。当院のワクチンはすべて国内承認ワクチンであり、国内未承認の輸入ワクチンは取り扱っておりません。ご自宅に母子手帳をお持ちであれば、持参のうえ受診ください。

ワクチンの種類と特徴

1)破傷風トキソイド

破傷風は日本を含め世界中の土壌に存在する破傷風菌によって筋の痙攣や呼吸不全を引き起こす病気です。日本では定期接種として破傷風ワクチンを含む3種混合ワクチンもしくは4種混合ワクチンを接種しています。子供の時にこれらの予防接種を完了している場合、成人してからは10年に1回の破傷風ワクチンの接種が勧められています。しかし子供の時接種していない場合は、基礎となる免疫がありませんので、成人でも最低3回の接種が必要です。各自自分の母子手帳でご確認ください。日本でも感染の危険があるため、海外渡航の予定がない場合でも、10年おきに破傷風ワクチンを接種するべきです。

2)狂犬病

感染した場合、ほぼ100%死亡する病気です。主な感染の危険地域はアジア、アフリカ、南米です。一般的に渡航前に3回の接種が推奨されています。ただし、当院へ供給されるワクチンの本数が少なく、来院時にすでにワクチンがない場合もあるため、事前にお電話(内科外来)にて狂犬病予防接種をご予約ください。万一、海外で動物に咬まれてしまった場合(犬以外の動物やコウモリでも感染はありえます)、感染を防ぐため合計5回のワクチン接種が必要となります(0、3、7、14、28日)。旅行先でワクチン接種が可能であれば、現地ですみやかに接種してください。接種不可能であれば当科を受診してください。
動物に咬まれる前にワクチンを接種した場合、その有効期間は1-2年といわれています。ただし、事前に予防接種をしていた場合でも、動物に咬まれた後には合計2回追加の予防接種が必要となります。

3)A型肝炎

A型肝炎ウイルスを含んだものを経口摂取することで感染します。感染危険地域は下水道が普及していない地域であるため、一般的に先進国のみへ渡航する場合は不要となります。一般に3回の接種が推奨されていますが、投与スケジュールが0、1、6ヶ月と合計半年かかるため、ほとんどの方は2回の接種後に渡航しています(2回の接種で抗体陽性率100%という報告もある)。有効期間は6-10年と報告されており、当院では10年をめどに再接種の計画をたてています。

4)B型肝炎

主に血液を介する感染(輸血など)と性交渉での感染があります。感染危険地域はアジア、アフリカ、南米です。感染経路を考慮すると、通常の短期の旅行であれば感染のリスクは極めて低いと考えられ、当院では積極的には勧めておりません。投与スケジュールはA型肝炎と同様0、1、6ヶ月の3回接種です。投与後約10年は抗体陽性と考えられます。抗体が陰性になっても免疫の記憶が残っているという考えから、当院では追加接種は必要ないと考えています。

5)日本脳炎

蚊に刺されることによって感染します。流行地域は日本、中国、東南アジア~インドまでですが北海道では認めません。ほとんどの北海道出身者はワクチン接種歴がないため、合計3回のワクチン接種をお勧めします。本州出身者は地域や年齢によって子供の時の接種歴が異なるため母子手帳で確認しておくのがよいでしょう。すでに3回接種している方は、追加で1回接種すれば十分な抗体が得られると考えられます。2009年以降ワクチンの製造方法がかわり、それまで危惧されていたワクチンの副作用(脳脊髄炎)の心配がなくなったため、当院では特に東南アジアへの長期旅行者に積極的に勧めています。
2016年4月1日より、北海道においても日本脳炎ワクチンが定期接種となりました。ただし、現在当科では15才以上の方へ定期接種としては日本脳炎の予防接種を行っておりません。定期接種の対象となっている年齢でも、定期接種ではなく自費にて日本脳炎の予防接種を受けていただいております。なお15才未満の方は、当院小児科にて定期接種として日本脳炎予防接種を受けることができます。

予防接種の料金

予防接種料金表はこちら

3.マラリア予防薬を希望される方

当院ではメファキン、マラロンを取り扱っています。メファキンを使用する場合は、流行地に入る1週間前から1錠を服用開始し、1週間毎に1錠を服用します。流行地を離れた後も4週間服用を継続します。マラロンを使用する場合は、流行地に入る1-2日前から1錠を服用開始し、1日1錠を服用します。流行地を離れた後も1週間服用を継続します。

4.留学のための予防接種証明書(英文)の作成

海外留学(特にアメリカへ留学する場合)、三種混合ワクチンの接種歴、麻疹、風疹、おたふくかぜ(ムンプス)、水痘ワクチンの予防接種歴あるいはその抗体陽性の証明が必要になる場合があります。留学先から指定の用紙が配布されますので、証明書作成を希望される方は母子手帳と一緒にお持ちになり受診してください。証明書や診断書に関しては作成料をいただいております。詳しい料金ついてはお電話にてご確認ください。

5.HIV感染による治療が必要な方

当院はエイズ拠点病院に指定されており、その診断、治療を行っております。午前は血液内科が水・金曜日担当しており、午後は感染症内科が月、水曜日担当しています。受付時間は午前8時45分~11時、午後13時~15時で、血液内科、感染症内科共に原則紹介制となっております。
*HIV感染がご心配な方で、近隣での一次検査が難しい方は、月、水曜日午後の感染症内科で対応させていただくことが可能です。

6.寄生虫症

北海道では日本海裂頭条虫による感染が主に見られます。いわゆるサナダムシといわれるものです。症状はほとんどなく、排便時に虫体が一緒に排泄されることで初めて診断されます。虫体は白色のきしめんのような形態で、長さは1メートル以上に及ぶことがあります。頭部が排泄されれば治癒と判断しますが、確認は難しい場合もあります。虫体をお持ちになって受診ください。下剤とともにお薬を飲むことで駆除することができます。

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 私たちが担当しています~担当医紹介~

職名

氏名

専門分野

資格等

部長 永坂 敦 肝臓学 日本肝臓学会東部会評議員
消化器一般 日本肝臓学会専門医・指導医
感染症一般 日本消化器病学会専門医・指導医
  日本内視鏡学会専門医
  日本内科学会認定医
  抗菌化学療法認定医
  日本感染症学会暫定指導医
  ICD制度協議会認定ICD(Infection Control Doctor)
副医長 児玉 文宏 感染症一般 日本内科学会認定医
米国内科専門医
米国老年医学科専門医
米国感染症科専門医
英国リパブール熱帯医学校DTM&H
一般職 髙野 暁子 検査管理専従  
市川 隆裕    

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 看護部から

当院の感染症内科は、3類感染症である感染性腸炎(渡航帰りの発熱・下痢・おう吐などの有症患者)、HIV感染症などの治療を行っています。また渡航目的のワクチン接種も感染症内科で行っています。予防接種については、ワクチンの種類などにより、あらかじめ事前予約の必要なものもあります。(予約が必要な予防接種・・狂犬病ワクチン)
詳しくは「海外渡航・その他の予防接種」をご覧ください。

診療日・・・ 月曜日 および 水曜日
  13時00分~15時00分

 

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 医療関係の方へ

現在、当科では外来・入院含め、海外渡航関連の感染症疾患(特に海外から帰国後に症状ある方)、またHIV感染症を対象に診療しております。海外渡航やHIVに関連ない感染症またその疑いに対しては、原則対応しておりません。よろしくお願いいたします。 

 ダニ媒介脳炎ワクチン接種を希望される方

 ダニ媒介脳炎はウイルスを保有するマダニに刺咬されることによって感染する病気です。感染後、発熱、筋肉痛、頭痛などの症状を発症し、脳髄膜炎から死亡する場合もあります。北海道内の一部のマダニもウイルスを保有することが知られており、2016年には北海道において国内で2例目となる患者が発生しました。海外ではダニ媒介脳炎を予防するためワクチンの接種が行われていますが、現在ダニ媒介脳炎ワクチンは国内未承認製剤となっています。国内の一部の医療機関では輸入ワクチンとして接種が行われており、市立札幌病院・感染症内科外来でも16歳以上の希望者を対象に、臨床研究としてダニ媒介脳炎ワクチンの接種(有料)を行っています。

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 論文等

平成20年論文等(感染症内科)

Knowledge, attitudes, and practices of Japanese travelers towards malaria prevention during overseas travel,

Kyoko Namikawa, Hitoshi Kikuti, Shigeo Kato, Yoshihiko Takizawa, Akehiro Konta, Tadayuki Iida, Mikio Kimura
Travel Med Infect Dis 6:137-141, 2008

海外渡航者の予防接種の現状
滝沢 慶彦
市立札幌病院医誌 68(1):35-41, 2008

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平成19年論文等(感染症科)

重症急性呼吸器症候群 (SARS)
市立札幌病院 感染症科
滝沢 慶彦
北海道医師会, 27-30, 2007

第一種及び第二種感染症病棟の開設 市立札幌病院 感染症科
滝沢 慶彦
札医通信 No.482, 2-5, 2007

最近12年間の渡航者感染症の検討
市立札幌病院 感染症科
滝沢 慶彦
市立札幌病院医誌 67:33-37, 2007

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平成18年論文等(感染症科)

麻疹様発疹と下痢、 腹痛を主訴としたデング熱の2例
滝沢 慶彦
市立札幌病院医誌 :66(1):45-50, 2006

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平成17年論文等(感染症科)

一総合病院におけるB群レンサ球菌
滝沢 慶彦、オリベラ 恵、関 亜樹子、菅野 のぞみ、与田 京子、仁科 明美、石田 清人、高橋 俊司
市立札幌病院医誌 65(1):63-68, 2005

感染症-今、 何が問題となっているか? 6. 重症急性呼吸器症候群 (SARS)
滝沢 慶彦
生涯教育シリーズ 北海道医報 第1043号:18-21, 2005

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平成16年論文等(感染症科)

ニューキノロン低感受性腸チフスとパラチフスの2例
滝沢 慶彦、 古川 圭子、 オリベラ 恵
市立札幌病院医誌 64(1):57-65, 2004 

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平成14年論文等(感染症科)

特集食中毒について 細菌性食中毒
市立札幌病院南ヶ丘診療所
滝沢 慶彦
札医通信 No.418:2-3, 2002

旅行者下痢症―最近7年間の動向―
滝沢慶彦、オリベラ恵
市立札幌病院医誌 62(1):49-56, 2002

拠点病院におけるHIV診療の現況
市立札幌病院南ヶ丘診療所
滝沢慶彦
AIDS Update Hokkaido 4(1):1-2, 2002

条虫症のPraziquantel内服による駆虫成績
滝沢慶彦、オリベラ恵
市立札幌病院医誌 62(2):61-68, 2002