更新日:2023年10月25日
基本理念・運営方針
基本理念
市立札幌病院では、一人ひとりの職員が、患者への対応をはじめ自らの職務を遂行するにあたり、常に心がけなければならない行動規範として、次の基本理念を定めています。
- すべての患者さんに対してその人格信条を尊重し、つねに“やさしさ”をもって診療に専心する。
運営方針
- 患者さんの人格を尊重し、患者さんに信頼される医療を行います。
- 地域医療支援病院として、地域医療の充実・発展に貢献します。
- 高度急性期・急性期医療を担い、安全で質の高い医療を提供します。
- 自治体病院として他の医療機関では対応が困難な政策医療を提供します。
- 医療技術の向上を図り、優れた医療従事者を育成します。
- 全職員が連携し、信頼しあう、明るく誇りの持てる「チーム市立札幌病院」をつくります。
- 公営企業として健全な財政運営を図ります。
【平成26年6月改正】
使命
中期経営計画の策定にあたり、病院運営の基本的な方向性を定めるため、市立札幌病院の存在意義や社会に対してどのように貢献すべきかを再確認し、市立札幌病院の使命として次のとおり明確化しました。
- 市民のため、「最後のとりで」(※)として地域の医療機関を支える。
※「最後のとりで」とは、高度急性期の医療を担う公的病院として、対応が困難ないかなる患者につい
ても断らないという姿勢を示したもの。
役割
- 高度急性期病院として地域の医療機関を支える。
- 地域医療支援病院として地域の医療機関を支える。
- 北海道・札幌市の将来の医療を担う人材を育成する。
- 良質で安心できる医療・サービスを安定的に提供する。
【市立札幌病院中期経営計画平成31年4月策定】
患者さんの権利と責務
患者さんの権利
- 人格、価値観などが尊重され、医療提供者との相互の関係協力のもとで良質な医療を公平に受ける権利があります。
- 治療等について、十分な説明と情報を受け、治療方針などを自らの意思で選択する権利があります。
- 診断や治療などについて、他の医師の意見(セカンドオピニオン)を求める権利があります。
- ご自身の診療記録の開示を求め、診療の過程で得られた個人情報の秘密は守られる権利があります。
- 研究途上にある医療に関しては、その医療を受けるかどうかを決める権利と、何らかの不利益を受けることなくいつでもその医療を拒否できる権利があります。
患者さんの責務
- 自己の健康に関する情報提供の責務
最善で適切な医療を受けるため、医師をはじめとする医療提供者に対し、ご自身の健康に関する情報を正確に伝えるようお願いいたします。
- 他の患者さんの療養生活を守る責務
すべての患者さんに適切な医療を受けていただくため、患者さんは、他の患者さんの治療や職員の医療提供に支障を生じさせないよう、お願いいたします。院内での暴力的行為は断固認めません。
【平成24年8月改正】
こどものかんじゃさんのけんり
- あなたは、ひとりのひととして、たいせつにされます。
- あなたにとっていちばんよいことを、まわりにかんがえてもらうことができます。
- あなたは、あんしん・あんぜんなところで、ちりょうをうけることができます。
- あなたは、できるかぎり、かぞくやたいせつなひととすごすことができます。
- あなたは、びょうきやちりょうのことをわかりやすくおしえてもらい、じぶんのきもちやかんがえをつたえることができます。
- あなたは、おもいどおりにならなかったときに、なぜそうなのか、おしえてもらうことができます。
- あなたは、びょうきやちりょうのことについて、べつのびょういんのおいしゃさんのかんがえをきくことができます。
- あなたは、どんなりゆうでもさべつされず、きずつけられないようにまもられます。
- あなたは、からだやびょうきのことをかってにだれかにいわれないよう、まもられます。
- あなたは、びょういんでも、あそんだりべんきょうすることができます。
- あなたは、くんれんされたひとたちから、ちりょうやせわをうけることができます。
【令和5年9月改正】
倫理指針
市立札幌病院臨床倫理指針
- 患者さんの人権を守るとともに人格を尊重します。
患者さんの立場に立った対応を心掛け、良好な信頼関係を築くよう努めます。
守秘義務(個人情報の保護、プライバシーの保護など)を徹底します。
医療の提供にあたっては、患者さん個人の信仰、信条、価値観を尊重し、権利の擁護に努めます。
- 患者さんの自己決定権を尊重します。
医療内容(検査、治療方針など)について分かり易い言葉で十分な説明を行います。
患者さんの意思を確認し、患者さんと医療従事者が協力しながら、公平・公正な医療を提供するよう努めます。
- 倫理委員会等の審議結果に従った医療を提供します。
患者さんに有益な医療を提供するため、治験や臨床研究の実施にあたっては、院内各種委員会で十分に倫理的・医学的検討を行い、その妥当性を審査いたします。
- 生命倫理に関する法令、省令、ガイドラインを遵守し、院内で定めた各種マニュアルに沿った医療を提供します。
- 市立札幌病院倫理委員会規程
- 市立札幌病院看護部倫理指針
- 市立札幌病院医療安全指針
- 身体抑制に関する指針および実施手順
- 市立札幌病院「説明と同意」ガイドライン
- 宗教上の理由による輸血拒否への対応ガイドライン
- 市立札幌病院治験・自主臨床研究に係わる業務手順書
- 脳死下臓器提供マニュアル
【平成29年8月改正】
市立札幌病院職業倫理指針
私たち市立札幌病院で働く職員は、医療に関わる職業人としての職責の重大性を認識し、当院の基本理念に基づいて、地域医療に貢献するよう次のとおり職業倫理を定めます。
- 医療知識・技術の習得のため生涯教育を実践するとともに、医療の向上のための研究に参加します。また、市民の信頼に応えられるよう努めます。
- 患者さんの人格を尊重し、個々の病状に応じた当院で提供し得る最善の医療を提供します。
- 医療内容について十分に説明し、同意を得た上で治療を開始いたします。
- 患者さんのプライバシーを尊重し、守秘義務を遵守します。
- 職員は互いに尊敬しあい、患者さんの情報を共有して治療に尽くします。
- 医療を通じて社会の発展に尽くすとともに、法規範を遵守します。
【平成19年10月制定】