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更新日：2025年4月1日
麻酔科
麻酔科について
周術期管理チームリーダーとしての麻酔科。
市立札幌病院が、急性期病院としての役割を担うため、周術期医療が重要になります。そして麻酔科医には、安全で質の高い周術期医療を提供し、市民の健康と福祉の増進に寄与することが求められます。その為、麻酔科医には
- 十分な麻酔科領域の専門知識と技量
- 刻々と変わる臨床現場における、適切な臨床的判断能力、問題解決能力
- 医の倫理に配慮し、診療を行う上での適切な態度
- 習慣や常に進歩する医療・医学を則して、生涯を通じて研鑽を継続する向上心
が必要とされています。
私たちは、患者さんを良く診る（見て、聞いて、触れて）、そして考えることに重点を置き、更に最先端の医療機器を駆使し、様々な生体情報を理解して安全な周術期管理を目指しております。
さらに、医師、看護師、臨床工学士、薬剤師、臨床検査技師など周術期に関わる複数の職種が協力し合い、麻酔科医を中心とした周術期管理チームを構成していくことにより、チームが一丸となり、安全で質の高い周術期医療の提供に繋がると考えております。それこそが、市立札幌病院が緊密な地域医療連携に役立つと信じております。
基本方針
患者さんの意思を尊重し、最先端技術を取り入れ、安全な周術期管理を提供します。
こんな仕事を行っています
手術中の麻酔管理
麻酔とは単に患者さんを眠らせるといったものではありません。
- 手術中後の痛みを和らげる
- 手術のストレスによる、身体の過剰な反応を抑える
- 手術中の循環・呼吸といった全身状態を安定させる
などの役割があります。
そうすることで術者が手術に全力を注げる環境を整え、手術の合併症を減らすことができます。
手術の前日などに、実際に麻酔を担当する医師が患者さんの病室に訪問します。そこで具体的な麻酔の方法を説明したり、簡単な問診などを行います（術前診察といいます）。手術の内容や患者さんの状態によって、麻酔方法はさまざまです。よりよい方法を提示しておりますが、疑問点や希望することがありましたら気兼ねなく仰って下さい。
手術中は、麻酔を専門とする医師が1名以上患者さんの傍にずっとおります。研修指定病院のため、臨床研修医が担当することもありますが、指導医が常について安全に配慮しています。
症例実績
2018～2022年度麻酔科管理手術症例実績
| 年度 | 件数 |
|---|---|
| 2018（平成30）年度 | 4,009 |
| 2019（令和元）年度 | 4,039 |
| 2020（令和2）年度 | 2,861 |
| 2021（令和3）年度 | 2,874 |
| 2022（令和4）年度 | 3,437 |
2020年度から新型コロナ感染症の影響により手術件数が減少しておりましたが、2022年度に入り徐々に手術件数が増加している状況です。
私たちが担当しています～担当医紹介～
| 職名 | 氏名 | 専門分野 | 資格等 |
|---|---|---|---|
| 部長 | 伊東 義忠 | 麻酔科学一般 |
日本麻酔科学会指導医・代議員・認定医 麻酔科標榜医 |
| 副部長 | 檀上 渉 |
麻酔科学一般 救急医学 |
日本麻酔科学会指導医・認定医 麻酔科標榜医 日本専門医機構専門医 日本専門医機構救急科専門医 日本専門医機構専門麻酔科医 医学博士 |
| 医長 | 木谷 友洋 | 麻酔科学一般 |
日本麻酔科学会指導医・認定医 麻酔科標榜医 |
| 目黒 泰輝 | 麻酔科学一般 |
日本麻酔科学会指導医・認定医 麻酔科標榜医 |
|
| 富永 拓 | 麻酔科学一般 |
日本麻酔科学会指導医・認定医 麻酔科標榜医 |
|
| 副医長 | 那須 智樹 | 麻酔科学一般 |
日本麻酔科学会指導医・認定医 麻酔科標榜医 |
| 一般職 | 安達 大揮 | ||
| 斉藤 輝 | |||
| 嘱託医 | 寺坂 美緒 | 麻酔科学一般 |
日本麻酔科学会認定医 麻酔科標榜医 |
学会・研究会等発表演題
令和6年（2024年）
| 演題名 | 出題者名 | 所属 | 学会名 | 発表月日 | 発表地 |
|---|---|---|---|---|---|
| A Case of Wallenberg Syndrome After Renal Transplantation | Wataru Danjo, Daiki Adachi. |
Department of Anesthesiology , Sapporo City General Hospital, Sapporo,Japan. |
World Congress of Anaesthesio -logists 2024 |
2024.3.6 | SINGAPORE |
令和5年（2023年）
| 演題名 | 出題者名 | 所属 | 学会名 | 発表月日 | 発表地 |
|---|---|---|---|---|---|
| 腎移植術後にWallenberg症候群を発症した一例 A case of Wallenberg syndrome after renal transplantation |
安達 大揮 壇上 渉 |
市立札幌病院 麻酔科 |
日本麻酔科学会2023年度支部学術集会〈北海道・東北支部第13回学術集会〉 |
2023.9.9 | 仙台 |
| Larsen症候群が疑われる症例に対して意識下経鼻挿管を選択し安全に管理し得た1症例 |
堀内 紫緒里2) 土岐 崇幸1) 瀧田 恒一3) 森本 裕二1) |
1)北海道大学病院 2）札幌市立病院麻酔科 3）柏葉脳神経外科病院 |
日本麻酔科学会2023年度支部学術集会〈北海道・東北支部第13回学術集会〉 |
2023.9.9 | 仙台 |
| Epidural Catheter Migration Into Intercostal Space Via Paravertebral Space Identified On Video-thoracoscopy | Wataru Danjo M.D.,Ph.D. Mina Sato M.D.. |
Department of Anesthesio -logy, Sapporo City General Hospital, Sapporo, Japan. |
the ANESTHESIO LOGY annual meeting ASA 2023 |
2023.10. 13-17 |
SANFRAN CISCO |
| 病院から " 脳死下臓器提供 " が消えた？ | 檀上 渉 |
市立札幌病院 麻酔科 |
第51回日本救急医学会総会・学術総会 |
2023.11. 28-30 |
東京 |
令和4年（2022年）
| 演題名 | 出題者名 | 所属 | 学会名 | 発表月日 | 発表地 |
|---|---|---|---|---|---|
| Combined Recurrent Laryngeal Nerve Monitoring and Non One-lung Ventilation Using the Artificial Pneumothorax and an Electromyographic Endotracheal Tube |
Wataru Danjo Shingo Nisida Tomohiro Kiya Yoshitada Ito Mio Terasaka |
Sapporo City General Hospital, Sapporo, Japan |
IARS & SOCCA 2022 Annual Meetings |
2022. 3.18-22 |
online |
| 腹腔鏡下手術中の麻酔経過から診断に至った甲状腺機能亢進症の一症例 |
中西 真梨恵 梅本 ふみ 檀上 渉 |
札幌医科大学医学部 麻酔科学講座, 市立札幌病院麻酔科 |
第18回麻酔科学サマーセミナー |
2022.7.23 |
名護 |
令和3年（2021年）
| 演題名 | 出題者名 | 所属 | 学会名 |
発表月日 |
発表地 |
|---|---|---|---|---|---|
| 献腎移植は本当に減っているのか？ ―当院における献腎移植術での脳死下臓器提供 及び心停止下臓器提供件数の推移の後方視検討 |
檀上 渉 堀口 貴行 目黒 泰輝 富永 拓 寺坂 美緒 那須 智樹 佐藤 美奈 渡邉 麻紗子 梅本 ふみ 伊東 義忠 |
市立札幌病院 麻酔科 |
第17回 麻酔科学 サマーセミナー |
2021年 6月26日 |
名護 |
| 当院における献腎移植術での脳死下臓器提供 及び心停止下臓器提供件数の推移の後方視検討 |
檀上 渉 寺坂 美緒 目黒 泰輝 富永 拓 木谷 友洋 伊東 義忠 |
市立札幌病院 麻酔科 |
日本麻酔科学会2021年度支部学術集会・北海道・東北支部第11回学術集会 |
2021年 9月4日～ 10月4日 |
Web |
| 新生児科および麻酔科により超低出生体重児の挿管を行った眼科手術症例 |
冨永 拓 伊東 義忠 |
市立札幌病院 麻酔科 | 日本小児麻酔学会第26回大会 |
2021年 10月16日 |
Web |
| 当院における献腎移植術での脳死下臓器提供 及び心停止下臓器提供件数の推移の後方視検討（第二報） | 檀上 渉 | 市立札幌病院 麻酔科 |
第49回 日本救急 医学会総会・学術集会 |
2021年 11月22日 |
東京 |
論文等
令和4年（2022年）
| 論文名 | 著者名 | 所属 |
雑誌名 (書名） |
発表年 | 巻号 | 頁 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 腹腔鏡下手術中の麻酔経過から診断に至った甲状腺機能亢進症の一症例 |
中西 真梨恵 檀上 渉 梅本 ふみ 伊東 義忠 木谷 友洋 寺坂 美緒 森 敏洋 富永 拓 目黒 泰輝 那須 智樹 原田 聡子 佐藤 美智恵 |
市立札幌病院麻酔科 | 市立札幌病院医誌 | 2022 |
81 (2) |
145-150 |
| 抜管後の呼吸不全を契機に発見された小脳出血後の喉頭ミオクローヌスの1症例 |
伊原 彩季 卯月 みつる 木谷 友洋 山蔭 道明 |
苫小牧市立病院麻酔科 市立札幌病院麻酔科 札幌医科大学麻酔科学講座 |
麻酔 | 2022 |
71 (8) |
849-851 |
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