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更新日:2024年4月8日
令和6年度予算においては、新型コロナに対応する病床の確保に応じて交付される補助金がなくなるものの、入院患者の増加などを見込み、収益的収入全体では、0.1億円の増加としております。収益的支出では、給与費の増加や、減価償却費等の増加を見込んでおり、収益的収支差引としては、9.8億円の赤字を見込んでおります。
資本的収入については、一般会計負担金の減少などから、8.9億円の減少を見込む一方、資本的支出について、一般会計からの長期借入金償還金がなくなったことや、企業債元金償還金も減少していることなどから、33.9億円の減少を見込んでおり、資本的収支差引としては10.2億円の不足を見込んでおります。
資金の状況としては、令和6年度単年度の資金残は▲13.4億円、過年度分と合わせた令和6年度末の資金残は6.0億円を見込んでおります。
医療サービスの提供やこれに付随する事業など、病院の1年間の経営活動によって生じた収入を「収益的収入」といいます。また、この収入を生むために要した費用を「収益的支出」といいます。「収益的収支」とは、この収入と費用の差額のことで1年間の病院の経営成績を表します(収入が支出を上回れば「黒字」、下回れば「赤字」です)。収益的収入の主なものは、診療報酬や特別室の料金、札幌市の一般会計からの補助金などで、費用は職員の給与や薬品・医療材料の購入費、光熱水費、委託業者への支払い、企業債の利息などがあります。
医療器械の購入や施設整備に要する支出、また医療器械購入等のために行った借入金の元金返済に要する支出を「資本的支出」といい、この財源となる企業債や一般会計からの補助金を「資本的収入」といいます。「資本的収支」とはこの収入と費用の差額のことです。
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令和6年度札幌市病院事業会計予算(PDF:248KB)(令和6年3月26日可決)
令和4年度の病院事業会計決算は、前年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症患者受入対応のため、一般診療の制限を行ったものの、感染状況に応じ段階的に制限を緩和したことから、患者数は増加しており、診療収益は前年度と比較して20.2億円の増加となりました。
一方で、病床確保促進事業費補助金が前年度から26.3億円減少し、経常収支は19.0億円の悪化となっています。
資金の状況としては、令和4年度単年度の資金残は▲27.7億円、過年度内部留保資金・一般会計からの長期借入金を合わせた年度末資金残は24.1億円となりました。
【前年度との比較】
令和4年度札幌市病院事業会計貸借対照表(PDF:161KB)
令和4年度札幌市病院事業会計キャッシュフロー計算書(PDF:115KB)
当院は、一般診療を制限しながら多くの新型コロナウイルス感染症患者を受け入れてきました。そのため、病院事業会計では、令和2年度から令和4年度の診療収益は令和元年度と比較して大幅に落ち込みましたが、その減収分は国からの補助金により補塡されてきたところです。
しかしながら、令和5年5月8日から新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが2類相当から5類へ変更されたことで、補助金の単価が半減したほか、世界的な物価高騰など、病院経営を取り巻く環境は依然厳しく、今後の見通しは全く楽観視できるものではありません。
以上のことを踏まえ、令和6年度予算編成にあたっては、職員一人ひとりがこのことを改めて認識し、例年並みの予算計上を当たり前の姿勢とはせず、各業務の改善・整理・効率化等への取組や工夫を行い、収益の確保・向上、経費の更なる削減を進めていきます。
平成28年度決算より、全国的に総務省から示された統一の様式である「経営比較分析表」により、病院事業の経営について分析を行い公表することとなりました。
経営および施設の状況を表す経営指標を活用し、経年比較や類似団体との比較により、札幌市病院局の現状やその背景について分析を行った資料となっております。
経営指標の概要などにつきましては、以下のリンクからご覧ください。
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