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更新日:2022年3月31日
令和4年度予算においては、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)患者受入による一般病床の制限を反映し、患者の減少が見込まれることから、令和3年度当初予算と比較して、診療収益は 5.2億円減少しております。一方で、新型コロナに対応する病床の確保に応じて交付される補助金を見込むことで、収益的収入全体では19.0億円の増加としております。収入から給与費や材料費などの支出を差し引いた収益的収支差引は、14.7億円の純利益(黒字)を見込んでおります。
資本的支出については、総合医療情報システムの更新などから11.6億円の増加を見込んでおります。資本的収入についても建設改良費の増加に伴う企業債発行額の増加などから11.7億円の増加を見込んでおり、資本的収支差引は11.0億円の不足額を見込んでおります。
なお、現金を伴わない収益と費用等を加味した資金状況は、令和4年度単年度としては 7.6億円の資金残、過年度分と合わせた令和4年度末としては39.5億円(一般会計からの長期借入25億円を含む)の資金残を見込んでおります。
医療サービスの提供やこれに付随する事業など、病院の1年間の経営活動によって生じた収入を「収益的収入」といいます。また、この収入を生むために要した費用を「収益的支出」といいます。「収益的収支」とは、この収入と費用の差額のことで1年間の病院の経営成績を表します(収入が支出を上回れば「黒字」、下回れば「赤字」です)。収益的収入の主なものは、診療報酬や特別室の料金、札幌市の一般会計からの補助金などで、費用は職員の給与や薬品・医療材料の購入費、光熱水費、委託業者への支払い、企業債の利息などがあります。
医療器械の購入や施設整備に要する支出、また医療器械購入等のために行った借入金の元金返済に要する支出を「資本的支出」といい、この財源となる企業債や一般会計からの補助金を「資本的収入」といいます。「資本的収支」とはこの収入と費用の差額のことです。
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令和2年度の病院事業会計決算は、新型コロナウイルス感染症患者受入れの影響により、診療収益が前年度に比べ37.8億円減少しましたが、感染症病床確保促進事業等の補助金収入により、純利益は29.8億円となりました。
資金の状況としては、令和2年度単年度の資金残は28.7億円、過年度内部留保資金・一般会計からの長期借入金を合わせた年度末資金残は34.7億円となっております。
【前年度との比較】
当病院事業では、平成31年4月に策定した中期経営計画(令和元年度~6年度)のもと、健全で計画的な病院運営を目指しています。
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症対応のため一般診療を制限したことなどにより診療収益が大きく落ち込みました。その減収分は国からの補助金により補塡され経常収支は黒字となったものの、令和3年度も新型コロナウイルス感染症への対応を継続している状況であり、依然として資金繰りは厳しく、一般会計からの借入がなくては運営が継続できない状況です。
令和4年度の予算編成にあたっては、職員一人ひとりがこうした現状を改めて認識するとともに、感染症等のリスクに強い病院を目指して、各業務の改善・整理・効率化等への取組や工夫を行い、収益の確保・向上、経費の削減を進めていきます。
平成28年度決算より、全国的に総務省から示された統一の様式である「経営比較分析表」により、病院事業の経営について分析を行い公表することとなりました。
経営および施設の状況を表す経営指標を活用し、経年比較や類似団体との比較により、札幌市病院局の現状やその背景について分析を行った資料となっております。
経営指標の概要などにつきましては、以下のリンクからご覧ください。
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