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更新日:2022年6月24日
高度医療後、住み慣れた生活の場に速やかに戻れるように治し支えるリハビリテーションを提供します
当科のリハビリテーション(略:リハビリ)は理学療法18名、言語聴覚療法4名、作業療法7名、の3部門で構成し、患者様の1日でも早い新生活への復帰を目指して、多職種が連携したチーム医療として展開しています。
理学療法は早期機能回復を掲げ、治療と並行して速やかな介入による早期離床(リハビリ栄養の観点からサルコペニアの予防改善やフレイルからの脱却)に努め、日常生活に欠かせない身体機能の改善を進めます。作業療法は安心して暮らし続けるためのADLやIADLの改善、さらに社会参加(現職復帰)を促し、新たに始まる生活の質(行為)向上を目指して支援します。言語聴覚療法は口から食べる嚥下機能とコミュニケーションの改善に全力であたっています。
これらが三位一体となって取組めるように、治療方針や到達度は各病棟カンファレンスにて共有し、リハビリ目標を調整しながら進めています。自宅退院される場合には、家族も含めて、身体機能の改善維持や暮らしに必要な工夫など、退院時リハビリ指導にあたっています。また、継続的なリハビリが連携先医療機関において必要な場合には医療情報提供書とともにリハビリサマリーを同封しています。
つねに“やさしさ”をもって、新しくかつ良質なリハビテーション医療を提供するとともに、市民の皆様が安心して入院治療に専念できるように支援します。
理学療法室
心臓リハビリテーション室
作業療法室
ADL訓練室
2階言語聴覚室
7階言語聴覚室
リハビリテーションの充実の目的は、「高度医療後リハビリの成果を患者様に実感していただくこと」にあります。そのうえで私たちは「患者様には一日でも早く住み慣れた場所に戻って、新しい生活を再開していただきたい」と願っています。
そのために私たちは、(1)3部門(PT/ST/OT)の提供すべきリハビリ内容(専門とする領域や特徴)を明確化すること。(2)当院の高度急性期医療に必要なリハビリの専門領域を担う療法士を育成すること。(3)高い専門スキルと基礎リハビリの組合せによる総合的アプローチをもって、多職種連携に基づくチーム医療を推進し、速やかな回復生活復帰へと繋げること。(4)安心安全のもとでリハビリを受けられる環境(人員・設備・医療機器等)を整備すること等に取り組んでいきます。
上記を実現すべく現在は、3つの観点から充実を図っています。
1点目「早期身体機能回復」は、患者さんの1日でも早い身体機能の回復を目指して、治療や手術後の早期介入および土曜日祝日にもリハビリができる勤務体制を整えて対応しています。体力や回復予備力が減退してしまう前に介入しかつ連続することで、合併症や感染症等の併発症を回避し速やかに回復させるねらいがあります。
2点目「摂食機能改善」は、栄養状態を改善するために、口から食べる機能を回復させるリハビリを充実させました。治療後の回復には「栄養」が重要です。本来備わっている「口から食べて消化して栄養を取りこむ」機能をフル活用することが元気に回復させる急性期のプロセスには欠かせません。
そして3点目「生活行為向上」、人の営みとして自立した生活行為獲得への支援が大切です。生きがいや喜びを感じて生活することは、クオリティ オブ ライフ(QOL)として最も大切にすべきことだからです。
私たち理学療法士、言語聴覚士、作業療法士はこれらの取組みを達成していくために日々研鑽し、互いに尊重協調し合い、その専門性を十分発揮できるように努めて参ります。また院内外の関係職種とも強く連携協業し、患者様が1日でも早く住み慣れた場所で心地よく新生活を営めるように、これまで以上に丁寧なリハビリの提供に尽力して参ります。
記 リハビリテーション担当部長 小山昭人
理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。
詳しくはこちらをご参照ください。https://www.japanpt.or.jp/about_pt/therapy/ (日本理学療法士協会HP)
地域の基幹病院である当院は、三次救命救急センターを擁する急性期病院であり、人工呼吸器をつけている方の処方があります。一方で、がん拠点病院でもあるため、周術期から終末期の患者様まで様々な患者さんの理学療法も行っています。日常生活を行ううえで基本となる動作をサポートする専門家である理学療法士は、医師の治療と並行して、看護師等の他部門と連携し協業的に早期介入をしています。また、患者様には一日でも早く住み慣れた場所に戻り、新しい生活を再開していただくことを目指しています。
原疾患は体力を消耗させ、さらに安静臥床などの低活動状態が持続すると、患者さんは種々の心身機能の低下をきたす廃用症候群(生活不活発病)が生じ、元通りの生活復帰を営む心身機能への改善が困難となります。治療が終了した患者様が、過度の安静臥床の結果、体力が戻らず長いリハビリ期間を経ても以前の生活に復帰が困難となることがあり得ます。
当院のような急性期総合病院では365日いつでも休みなく、体力回復の遅延や過度の安静状態を予防するための早期身体機能回復の視点をもって、患者さんのリハビリが進んでゆくことが重要と考えています。発症早期、術後早期の時期は病態が不安定な時期でもあるため、医師、看護師をはじめ、多職種で情報共有を進めながら安全で円滑な初早期のリハビリが進むよう取り組んでいます。理学療法部門では、患者様が早期に心身機能回復にむけた離床(ベッドから離れて体を動かすこと)や、基本動作練習、運動療法などを開始できるよう介入、支援しています。
2013年から土曜日における理学療法士の介入を開始し、2016年からは大型連休も介入しています。リハビリ介入対象診療科については、2020年度からは整形外科、脳神経内科/外科、救命センターをはじめ、外科系内科系の全診療科となっております。なお勤務する療法士の数に制約があり、対象の方を限定しての介入とさせて頂いております。
整形外科 |
脊椎疾患、変形性関節症、下肢の骨折など |
神経内科 |
パーキンソン病、脊髄小脳変性症、慢性炎症性脱髄性神経炎など |
脳神経外科 |
脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、硬膜下血腫など |
形成外科 |
四肢切断、熱傷、コンパートメント症候群、外傷など |
呼吸器内科、外科 |
肺炎、急性および慢性呼吸不全、気胸、呼吸器がんの周術期など |
消化器内科、外科 |
消化器がん、消化器疾患の治療中や周術期など |
循環器内科 心臓血管外科 |
急性および慢性心不全、開心術(狭心症、弁膜症)周術期、 大血管術(大動脈瘤、大動脈解離)周術期など |
救急救命センター |
敗血症、多発外傷、蘇生後脳症、熱傷など |
その他 |
膠原病、血液疾患、糖尿病、急性および慢性腎不全(透析、腎移植)、がん終末期など |
救命救急センターにおける早期歩行練習場面
病棟カンファレンスの様子
脳血管疾患患者に対する立位練習場面
糖尿病患者教育・リハ指導場面
救命救急センターにおける呼吸理学療法場面
義足患者の理学療法場面
自宅退院に向けた屋外歩行練習場面
心臓手術翌日の離床(歩行)練習場面
言語聴覚士が行うリハビリテーションの総称であり、コミュニケーションに支障をきたしている方、食べる・飲み込むことに支障をきたしている方、聴覚障害による聴こえに支障をきたしている方に対し、検査および訓練、指導、助言などを行うことを言います。
詳しくはこちらをご参照ください。https://www.japanslht.or.jp/what/ (日本言語聴覚療法士協会HP)
(1)コミュニケーション機能改善に対する視点
コミュニケーションには言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係しています。しかし、病気や交通事故、発達上の問題などでこのような機能が損なわれることがあります。コミュニケーションの障害は、脳卒中後の失語症、声や発音の障害、聴覚障害、ことばの発達の遅れなど多岐に渡り、小児から高齢者まで幅広く現れます。
失語症(言葉が出てこない・理解できないなど)、構音障害(発音が上手くできないなど)や音声障害(声がかすれる、声が出づらいなど)などのコミュニケーション障害は家族など周囲の人々との意思疎通をはかる上で、「自身の思いが伝わらないこと」や「相手の言っていることがわかならないこと」など支障をきたすことが多い。それらによって、他者と会話をすることで日常生活を楽しむという当たり前のことができず喪失感を感じ、コミュニケーション意欲が低下してしまう恐れがあります。
言語聴覚士は、それらのコミュニケーション障害全般に対する機能に対し検査・評価を行い、コミュニケーションの状況に応じた訓練、指導、助言、その他の援助を行い自分らしい生活が構築できるよう他職種との連携のもと患者に向き合います。障害があっても日常生活を円滑に過ごせるようにより良いコミュニケーション手段を検討し、家族や病院職員に対し患者との関わり方などを指導し、代替手段の獲得を目指します。
(2)摂食嚥下機能改善に対する視点
摂食嚥下障害とは、「食物を認識して口に取り込む」、「噛む」、「飲みこむ」などに問題があることをいいます。脳卒中や神経難病、外科術後の後遺症などのさまざまな疾患の他、老化や薬によっても起きることがわかっています。
言語聴覚士は摂食嚥下機能障害に対する機能訓練に加え、安全に少しでも経口摂取を楽しめる手段を検討します。そのために、医師または歯科医師の指導のもと、嚥下造影検査・嚥下内視鏡検査などの他覚的嚥下機能検査やスクリーニングテストによって評価をします。その結果から、安全に経口摂取するための姿勢や食事形態、一口量の調整をし、適切な訓練・指導を行っています。
また、言語聴覚士のみの対応ではなく病棟看護師による摂食機能療法を2016年度より開始し、摂食嚥下機能障害を理解し患者様のケアに活かせるよう職員向けの学習会を開催しています。2020年度には「市立札幌病院摂食栄養サポートチーム(KNST:Kuchikarataberu Nutrition Support Team)」を立ち上げ、医師・歯科医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・医事課職員・管理栄養士・理学療法士・言語聴覚士のメンバー構成で、患者の摂食嚥下機能・栄養状態の回復を通じて、他職種連携による医療を提供できるよう取り組み、食事場面から豊かな生活が送れるように患者様とご家族を支援しています。(KNSTカンファレンスは週1回開催)
嚥下造影検査の様子
摂食嚥下に関する看護師対象学習会
脳神経内科 |
パーキンソン病、脊髄小脳変性症などの神経難病や 脳梗塞、脳出血などによるコミュニケーション障害、嚥下障害患者 |
救命救急センター |
救命後(抜管・気管切開)のコミュニケーション障害、嚥下障害患者 |
消化器内科・外科 |
がん、消化器疾患術後の廃用症候群によるコミュニケーション障害、嚥下障害患者 |
脳神経外科 |
脳梗塞、脳出血、脳腫瘍等術後のコミュニケーション、嚥下障害、高次脳機能障害患者 |
呼吸器内科 |
誤嚥性肺炎、呼吸不全など呼吸器疾患によるコミュニケーション障害、嚥下障害患者 |
歯科口腔外科 |
頭頸部がん(舌、口腔底、咽頭等)術後の嚥下障害、コミュニケーション障害患者 |
放射線治療科 |
頭頸部癌(咽頭、喉頭、食道等)に対する放射線治療後の音声障害や嚥下障害、 コミュニケーション障害患者 |
その他 |
胸部外科術後、発達障害、認知症などによるコミュニケーション障害、嚥下障害 |
食事評価
嚥下訓練
コミュニケーション訓練
聴覚障害の方に対する補聴器の処方、設定などは当科では行っておりません。
基本的な動作能力から、社会の中に適応する能力まで改善し、「その人らしい」生活の獲得を目標にするリハビリのひとつ。
詳しくはこちらをご参照ください。https://www.jaot.or.jp/ot_job/ (日本作業療法士協会HP)
高度急性期病院である当院では、「急性期リハビリテーション」を実践しています。「急性期」は手術や治療をして間もない時期ですが、患者様の状態によっては術後翌日よりリハビリを開始しています。
当院の作業療法部門では、将来の生活を見据えて、その時の症状に合わせながら身体や精神の基本的な機能の改善を図るとともに、新たな機能低下(いわゆる廃用症候群)を予防します。急性期から作業療法を始めることにより、速やかな生活行為の向上を図ります。
Q 退院するために大事なことは何でしょう
医師の許可が出た? 病気が治った? 歩けるようになった? 一人でトイレに行けるようになった? 元気になった?
A 病気を克服、または病気と共存しながら、新しい生活を築き上げることです!!
トイレや着替えといった身の回り動作だけでなく、洗濯や掃除、ゴミ出しや買い物など幅広い「生活行為」が必要となります。人によっては、友人と外食したり習い事をしたり、仕事やボランティアをしている人もいます。
このような生活に関わる全ての「生活行為」を「誰が」「どこで」「どのように」行うのかを整理し課題点を解決することで、自分らしい新しい生活を送ることができます。
また「退院後の生活行為を向上する」ことは「生活を維持する」ことであり生活の質(QOL)を高めることです。そしてそれは「介護予防」や「介護度の悪化予防」にも繋がります。
高齢化(健康寿命の延伸)に伴って、長生きする代わりにいろいろな病気と共存しながら、筋力低下や認知機能低下とも付き合っていかなければなりません。少子化に伴い家族構造が縮小化し、高齢者の一人暮らしや高齢夫婦の二人暮らしなども増えています。身体がつらくても家事をしなければならなかったり、パートナーの介助や介護をしなければならない人もいます。また共働き世帯の増加に伴い、子世帯の協力が得られにくいこともあります。
人 |
肺炎で入院した80代女性。 肺炎は改善したが体力が低下した。 身の回り動作はできるが、家事や買い物をする体力はない。 体力の改善は今後も見込める。 |
ご本人の希望
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作業 |
家事や買い物などは全てご本人が役割としている。 買い物以外の外出は通院くらいで、夫と自宅でのんびりと生活していた。 買い物に行った時は友人と立ち話を楽しんでいた。 |
|
環境 |
80代の夫(持病あり)と二人暮らし。 長女夫婦がいるが共働きのため家事の協力は得らえない。 スーパーまで徒歩15分。 ご本人の介護認定は要支援2。 |
病院でのリハビリ |
![]() |
退院後生活 |
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|
作業療法は、脳卒中や神経難病などの脳血管疾患や、骨折や外傷などの運動器疾患、肺炎などの呼吸器疾患、術後に伴う廃用症候群、がんなど心身の障害を持つ幅広い疾患の方々が対象となっています。
脳神経内科 |
パーキンソン病、脊髄小脳変性症、慢性炎症性脱髄性神経炎など |
整形外科 |
上肢・手指の骨折、腱損傷、変形性関節症、脊髄損傷、頚椎症など |
リウマチ科 |
全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、関節リウマチなど |
脳神経外科 |
脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、硬膜下血腫など |
消化器内科、外科 |
がんや消化器疾患などの手術や治療に伴う廃用症候群など |
その他 |
多発外傷、蘇生後脳症、熱傷、発達障害など |
職場復帰や主婦としての家庭復帰に向けて、心身機能(身体機能や作業能力、学習能力、注意力、問題解決能力など)を評価し、動作指導や仕事内容の検討を行います。
デスクワークの練習(PCやタブレット操作など)
家事動作練習場面(包丁操作など)
食事、更衣、整容、排泄、入浴などの身辺動作について、その人にあった適切な方法を練習します。
食事動作練習場面
更衣動作練習場面
作業を通して余暇活動の充実を図ることで、その人らしい生き方の実現を目指していきます。
余暇活動の一例(裁縫や手工芸など)
筋力、関節可動域、感覚機能などの維持・改善を図るとともに、円滑な動きや耐久性の獲得を行うことで、日常生活活動や社会参加に必要な適応能力の改善が期待できます。
骨折や腱損傷に対しては、装具(スプリント)を作製することで術後の安静獲得や、関節可動域の改善を図ります。
肩関節の関節可動域の運動
棒体操
装具作製
注意力、記憶力、計算能力、遂行機能などを評価し、入院生活や日常生活の妨げとなっている場合は、練習をしたりご本人やご家族に適切な指導や介助方法を提案したりします。
評価場面の様子
長期入院や障害により、失われやすい精神活動や生活に対する意欲の維持・改善を図ると共に、傾聴、相談、他患との交流を通して、不安を和らげたり、生活意欲の向上を働きかけます。
生活環境(手すりの設置や台所の高さなど)を整え、その方が効率良く活動できるように環境調整を検討することも作業療法の役割です。また、退院後の福祉サービス導入といった社会資源の利用等を検討したり、ご家族への介助方法の指導も行います。
トイレの便座や手すりの位置や高さを検討している場面
講習会
実技指導
経験 年数 |
1年目 | 2年目 | 3年目 (新人到達目標) |
4年目~ | |
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臨床 | 3年間の目標 |
重複障害がある場合も、助言を受けながら実践ができること |
土曜日勤務に参画できる カンファレンスを担当する |
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年間目標 | (運・脳・廃用・がん)を担当できる *がん周術期は除く |
(呼吸or心臓)を担当できる がん周術期を担当できる |
(呼吸or心臓)、救命救急センターを担当できる | ||
取り組み |
基本的な診療業務をサポート下で行う opeカン 運・脳カンファ(サブ)を担当 |
(呼吸or心臓)をサポート下で経験させる (呼吸or心臓)カンファ(サブ)を担当 |
(呼吸or心臓)、救命救急センターをサポート下で経験させる (呼吸or心臓)カンファ(サブ)を担当 |
||
達成度 | ◎ ○ △ ▼ | ◎ ○ △ ▼ | ◎ ○ △ ▼ | ||
学術 | 3年間の目標 |
1症例を独力でまとめ発表できること |
自ら学び・研究し臨床に還元できる |
||
年間目標 | 科内報告会で発表できる | 学術発表(病院学会)できる | 学術発表(病院学会・道学会)できる | ||
取り組み | サポート下で臨床像を捉え、振り返りを行う | サポート下で臨床現場での疑問を検証してゆく | 極力自力でテーマを選択し、遂行する | ||
達成度 | ◎ ○ △ ▼ | ◎ ○ △ ▼ | ◎ ○ △ ▼ | ||
教育 | 3年間の目標 |
臨床実習生を担当し、助言や協力を得ながら要綱を元に指導を実践できること |
|||
年間目標 | 学生に対し自分の考えを述べられる | 長期実習・評価実習で指導者をサポートし経験を積む |
見学実習を指導者の助言のもとに担当できる CVとして症例に関する指導ができる |
長期実習でOB・SVの助言のもと担当できる SVとして学生担当の一連の流れを経験する |
|
取り組み | 学生Mt参加(各実習)、学会に参加する | 長期実習、評価実習(SVのサポートをする) | 見学実習(自力で担当)、長期実習CV | 長期実習SV | |
達成度 | ◎ ○ △ ▼ | ◎ ○ △ ▼ | ◎ ○ △ ▼ |
当科では、1~3年目職員を新人期間と定義して、臨床・学術・教育(臨床実習)の3本柱でサポートを実施しています。各年数で達成目標を設定し取り組んでいます。
当科は、これからの地域医療を担う人材を育成するため、新採用者のサポートに力を入れて取り組んでいます。
リハビリテーションに携わる医療従事者として、チーム医療の中での役割と責任を理解し、患者様に寄り添った関りができる人材を育成すること。
総合実習全体を通して(クリニカルクラークシップ)
当院は急性期総合病院であり、多種多様な疾患を経験・勉強することができます。
整形外科、脳神経内科、脳神経外科、呼吸器内科・外科、循環器内科・心臓血管外科、消化器内科・外科、救命救急センター、緩和ケア内科、その他
*高度急性期医療から終末期にかけて幅広くリハビリテーション医療を提供しています。
*上記育成校より、PT4校、OT1校、ST2校受け入れ
演題名 | 出題者名 | 所属 | 学会名 | 発表 月日 |
発表地 |
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当院の腎移植レシピエントにおけるリハビリ介入と身体機能評価について |
池田 光 |
市立札幌病院リハビリテーション科 | 2nd Hokkaido Renal Transplant Follow-up Seminar |
2021年6月18日 | 札幌(WEB) |
急性心不全患者における入院中のGNRI改善度はADL改善の独立した関連因子である |
杉浦 宏和 |
市立札幌病院リハビリテーション科 | 第27回日本心臓リハビリテーション学術集会 | 2021年6月19日 | 千葉(WEB) |
特別報告「COVID-19のリハビリテーション-急性期病院の取り組み-」 | 高橋 正浩 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会第5回北海道支部学術集会 | 2021年6月26日 | 札幌(WEB) |
高齢心臓手術患者における術前SPPBと退院時ADL低下との関連 | 杉浦 宏和 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第5回日本循環器理学療法学会学術大会 |
2021年8月28日 |
札幌(WEB) |
高齢糖尿病患者に対する糖尿病連携の課題 ~ステロイド投与により血糖コントロール悪化し教育入院となった患者へ糖尿病療養指導の介入を通して~ |
鶴間 奈津子 |
市立札幌病院リハビリテーション科 | 第7回日本糖尿病理学療法学会症例報告学術集会・学術大会 | 2021年8月29日 | 札幌(WEB) |
非挿管COVID-19患者における覚醒下腹臥位療法の効果 |
杉浦 宏和 |
市立札幌病院リハビリテーション科 | 第89回北海道内部障害リハビリテーション研究会定例会 | 2021年8月7日 | 札幌(WEB) |
パネルディスカッション 「COVID-19集中治療にもたらしたもの-理学療法士の立場から-」 |
高橋 正浩 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 日本集中治療医学会第5回北海道支部学術集会 | 2021年9月11日 | 旭川(WEB) |
腎不全と運動療法 | 表 亮介 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第2回道北支部学術研修大会 | 2021年12月4日 | 旭川(WEB) |
演題名 | 出題者名 | 所属 | 学会名 | 発表 月日 |
発表地 |
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多職種協働型チーム医療におけるCDEJの役割と展望/CDEJ_PTの求められている役割と今後のあるべき姿 | 小山 昭人 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第63回 日本糖尿病学会年次学術集会 | 2020年5月23日 | WEB |
胸部大動脈置換術症例における 経口摂食フローチャート導入の効果・傾向スコアマッチングを用いた検討 | 杉浦 宏和 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第26回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 | 2020年7月18日 | WEB |
ICU入床となったCOVID-19患者における理学療法介入例の臨床的特徴 | 高橋 正浩 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 日本集中治療医学会 第4回北海道支部学術集会 | 2020年9月26日 | 札幌市 |
重症下肢虚血(CLI)に対する下肢血行再建術が施行された当院足潰瘍患者の歩行機能回復に対する調査 | 竹嶋 優輝 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 日本フットケア・足病医学会第1回北海道地方会学術集会 | 2020年10月11日 | WEB |
ウィズコロナ時代に向けた理学療法士の挑戦 | 竹嶋 優輝 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 西野学園 西桜会web講演会 | 2020年10月31日 | WEB |
理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則の改正に向けた試験的取り組み | 高橋 拓真 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第9回日本理学療法教育学会学術大会 | 2020年11月8日 | WEB |
糖尿病併存患者に対する関わり | 竹嶋 優輝 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 西野学園 同窓会リモート講演会 | 2020年11月14日 | WEB |
経口摂取獲得に難渋した両深頚部膿瘍の1症例 | 宗像 優花 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第41回札幌市病院学会 | 2021年3月1日 | WEB |
咽頭期嚥下圧強化により咽頭残留なく経口摂取可能となった鼻咽腔閉鎖不全患者の一例 | 幸若 輝羽 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第41回札幌市病院学会 | 2021年3月1日 | WEB |
高齢急性心不全患者における 栄養関連指標GNRIの改善とADL改善との関連 | 杉浦 宏和 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第5回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 北海道支部地方会 | 2021年3月6日 | WEB |
「キャリアパス」作成に向けた業務整理作業プロセスがもたらした成果 | 小山 昭人 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 北海道医療勤務環境改善支援センター主催:医療機関における「働き方改革」実践事例報告セミナー | 2021年3月6日 | WEB |
演題名 | 出題者名 | 所属 | 学会名 | 発表 月日 |
発表地 |
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生活習慣病予防教室 ウォーキング講習会 | 高橋 拓真 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 生活習慣病予防教室 健康ステップアップ講座 | 2019年6月21日 | 白糠町 |
受傷後早期より理学療法介入し自宅復帰できた重症熱傷の一例 | 高橋 正浩 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第70回北海道理学療法士学術大会 | 2019年6月22日 | 帯広市 |
腹部大動脈瘤手術患者における術前SPPBは術後在院日数を予測する -人工血管置換術とステントグラフト内挿術の比較- | 杉浦 宏和 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第70回北海道理学療法士学術大会 | 2019年6月22日 | 帯広市 |
腹部大動脈瘤手術患者における術前SPPBは退院時ADL低下を予測する | 杉浦 宏和 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第25回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 | 2019年7月13日 | 大阪府 |
1日一万歩は正しい?生活習慣病に最適な運動量と運動方法とは | 高橋 拓真 | 市立札幌病院リハビリテーション科 |
生活習慣病予防教室 健康ステップアップ講座 |
2019年8月2日 | 白糠町 |
呼吸のフィジカルアセスメント | 高橋 正浩 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第4回呼吸ケアセミナー 呼吸リハビリテーション講習会 | 2019年8月18日 | 札幌市 |
健康寿命延伸のための運動と栄養 ~いますぐ貯金 プラス 筋を増やしませんか?~ | 杉浦 宏和 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 令和元年度 第2回市立札幌病院市民公開講座 | 2019年8月30日 | 札幌市 |
拒否がある高次脳機能障害者に対する作業療法支援 | 中川 弘隆 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第53回日本作業療法学会 | 2019年9月6日 | 福岡市 |
理学療法士の役割について |
高橋 拓真 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | ケアカフェ新篠津 他業種連携の場 | 2019年9月18日 | 新篠津村 |
糖尿病足病変の予防(基礎) |
竹嶋 優輝 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 糖尿病足病変予防の理学療法研修会(北海道会場) | 2019年9月21日 | 札幌市 |
心不全入院患者における早期リハの有効性 | 表 亮介 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第23回日本心不全学会学術集会 | 2019年10月4日 | 広島市 |
呼吸リハビリテーションにおける評価と治療 ~周術期、肺炎編~ | 高橋 正浩 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 理学療法士講習会(基本編・理論)呼吸リハビリテーションにおける評価と治療 | 2019年10月5日 | 札幌市 |
北海道の療法士不在地域を中心とした健康増進・介護要望の取り組み報告 第2報 | 高橋 拓真 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第6回日本予防理学療法学術集会 | 2019年10月19日 | 広島県 |
当院形成外科で血行再建術が施行された重症下肢虚血患者の歩行機能に関する調査 | 竹嶋 優輝 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 全国自治体病院学会 | 2019年10月25日 | 徳島県 |
「正そう体幹!目指そう美姿勢」 | 高橋 拓真 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 令和元年北海道看護協会留萌支部 働き続けられる職場づくり推進委員および保健師・助産師職能合同研修会 | 2019年11月23日 | 留萌市 |
胸部大動脈置換術症例における経口摂食フローチャート導入の効果 -傾向スコアマッチングを用いた検討- | 杉浦 宏和 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 北海道内部障害リハビリテーション研究会定例会 | 2019年11月30日 | 函館市 |
けいれん発作後に記憶障害を呈した症例に対し外的補助手段を活用した事例 | 幸若 輝羽 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第40回札幌市病院学会 | 2020年2月1日 | 札幌市 |
呼吸リハビリテーション実習 | 高橋 正浩 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 人工呼吸セミナー | 2020年2月2日 | 札幌市 |
急性期呼吸理学療法のリスク管理 | 高橋 正浩 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | SRCN研究会 | 2020年2月4日 | 札幌市 |
脊髄小脳変性症に対する傾斜立位保持練習により起立着座動作が改善した症例 | 三上 紗矢 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第6回札幌理学療法学術大会 | 2020年2月8日 | 札幌市 |
壊死性筋膜炎と化膿性肩関節炎を合併した一例 | 岩渕 哲史 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第137回北海道ハンドセラピィ研究会 | 2020年2月12日 | 札幌市 |
当院における腎移植患者に対する新たなリハビリの取り組み紹介 | 池田 光 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第53回日本臨床腎移植学会 | 2020年2月20日 | 東京都 |
包括的腎臓リハビリテーションにおける多職種連携 ~急性期総合病院の理学療法士の立場から~ | 表 亮介 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 第10回日本腎臓リハビリテーション学会 | 2020年2月22日 | 東京都 |
論文名 | 著者名 | 所属 | 雑誌名 (書名) |
発 表 年 |
巻 | ページ ~ |
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周術期(術後回復期まで) |
高橋 正浩 |
市立札幌病院リハビリテーション科 | リハ実践テクニック 呼吸ケア 第4版 | 2021 | 140 | 154 | |
胸部大動脈人工血管置換術症例における経口摂取フローチャート導入の効果 |
杉浦 宏和 |
市立札幌病院リハビリテーション科 | 心臓リハビリテーション | 2021 | 27 | 143 | 151 |
論文名 | 著者名 | 所属 | 雑誌名 (書名) |
発 表 年 |
巻 | ページ ~ |
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腹部大動脈瘤手術患者における術前Short physical performance battery(SPPB)は退院時Activities of daily living(ADL)低下を予測する |
杉浦 宏和 小山 昭人 近藤 麻代 宇塚 武司 坂田 純一 中村 雅則 |
市立札幌病院リハビリテーション科 | 北海道理学療法 | 2020 | 37 | 11 | 17 |
当院における腎機能低下を背景とするADL低下患者の現状 | 表 亮介 | 市立札幌病院リハビリテーション科 | 市立札幌病院医誌第79巻第2号 | 2020 | 79 | 157 | 161 |
論文名 | 著者名 | 所属 | 雑誌名 (書名) |
発 表 年 |
巻 | ページ ~ |
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高齢心臓外科手術後患者における退院時ADL低下の関連因子と低下項目の検討 |
杉浦 宏和 小山 昭人 宇塚 武司 中村 雅則 |
市立札幌病院リハビリテーション科 | 心臓リハビリテーション | 2019 | 25 | 114 | 119 |
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