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更新日:2023年12月27日

緩和ケア内科

緩和ケア内科について 

 緩和ケアとは、がん患者さんの体の痛みを緩和するだけでなく、不安などの気持ちのつらさにも対応し、がん治療を苦痛なく受けられるように、あるいはより良い日常生活が送れるように支援するケアのことです。また、患者さんを支える家族や友人への支援も同時に行います。化学療法などの治療の最中でも、苦痛があればいつでも緩和ケアを受けることができ、積極的ながん治療の適応のない場合でも、緩和ケアを受ければ日常生活がより豊かなものとなる可能性があります。
 当院では、がん患者さんの体の痛み、気持ちのつらさに対して、当科医師による診療のほか、院内関連部署スタッフが連携して治療にあたる「緩和ケアチーム」活動を行っています。通院・入院される患者さんで体の痛み、気持ちのつらさにお悩みの方がおられましたら、遠慮なく緩和ケア内科受診についてまずは主治医・看護師にご相談ください。

 

       緩和ケア内科の仕事
    
 

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1.緩和ケアチーム(入院患者さんへのサポート)

 当院には緩和ケア病棟はなく、各主治医から症状緩和等についての介入依頼のあった入院患者さんに対して、緩和ケアチームが病室に伺ってサポートを行っています。2022年度の介入件数は521件でした。
がん以外の重症虚血肢・心不全・慢性呼吸器疾患・熱傷による苦痛の症状緩和も行っており、道内で最も活発な活動を行っている病院のひとつとなっています。

 当院では緩和ケア内科医師のほかに、精神科医師、緩和ケア認定看護師、がん性疼痛看護認定看護師、緩和薬物療法認定薬剤師、口腔ケアチーム、リハビリテーション科(理学療法士、作業療法士、言語聴覚療法士)、栄養科(管理栄養士)、地域連携センター(退院・転院支援係)、ボランティアグループ(『やさしさgentle』)からなる緩和ケアチームが組織されています。

 毎週、これらの多職種メンバーでチームカンファレンスを行い、患者さんとご家族がより良く過ごすためにどのような支援が必要かを話し合い、主治医や受け持ち看護師と協働してケアを提供しています。
 

         緩和ケアカンファレンスに集うメンバー

 緩和ケアチームカンファレンスの様子

2.外来診療

 当院では、主として院内各科主治医から紹介を受けた患者さんに、緩和ケアに関する外来診察を行っています。2022年度は、822件の診察を行いました。

〈対象となる患者さん〉

  1. 入院中に緩和ケアチームが関わり、退院後も症状コントロールの継続を希望される方
  2. 当院他科外来へ通院中に緩和ケア外来の受診を希望される方

    (主治医や看護師に緩和ケア外来の受診をご相談ください。)

※他院で治療中の患者さんについても、当該医療機関を通じて疼痛緩和などに関するご相談や診療に応じております。予約の際は、当院の地域医療室(札幌市医師会加入機関の場合)TEL:011-707-7705、FAX:011-707-7706か、地域連携センターの予約専用電話TEL:011-726-7831へご連絡いただき、同時に診療情報提供書のFAX送信をお願いします。
なお、患者さんからの直接のご相談はがん相談支援センターで承っております。
また、当科は外来診療のみで、入院対応は行っておりませんのでご了承ください。
 

 

午前10時~12時

原田

原田

萩原

萩原

合田

緩和ケア外来は、完全予約制で、月~金曜の午前10時から12時に行っております。
場所は、1階外来の奥で、放射線治療科外来の隣です。

3.緩和ケア病床

 緩和ケア内科が主治医となりがんに伴うさまざまなつらさを和らげるための病床です。当院の緩和ケア病床は、「ホスピス」や「緩和ケア病棟」とは異なり、一般病床の中に専門的な緩和ケアを提供する病床を数床設けております。一般病床との混合病床のため、環境面では「ホスピス」や「緩和ケア病棟」のように充実してはおりませんが、患者さまやご家族に穏やかに過ごしていただけるよう努めています。抗がん治療が終了した方、当院通院中の方など緩和ケア病床の利用にはいくつかの条件があります。ご不明の点はスタッフにお尋ねください。
 

Q.どんなことを相談できますか? 

A.病気に伴う「つらさ」全般に対応しています。例えば…         イラスト

  • 痛みがある
  • 嘔気、嘔吐、食欲がない、便秘がひどい、下痢がある
  • 体がだるい
  • 呼吸が苦しい
  • むくみがひどい
  • 元気が出ない、気分が落ち込む、不安が強い
  • 眠れない
  • 家で過ごしたいが、症状もあってどうすればよいか分からないとき
  • ご家族が気がかりなことをご相談したいとき

 

Q.がんの治療中でも緩和ケアを受けられますか?

A.緩和ケアは抗がん治療と一緒に受けることができます。

 緩和ケアは、化学療法などのがん治療ができなくなってから始めるものと思っていませんか?緩和ケアには「終末医療」というイメージがあるかもしれませんが、これは大きな誤解です。がん対策基本法では、緩和ケアはがん医療の早期から適切に行われるべきものと位置づけられています。また、早期からの緩和ケアの実施ががん治療そのものに効果をもたらすとする学術論文も発表されています。
 少しでも辛い症状があったらどんな時期においてもお気軽にご相談ください。また抗がん治療が一段落して在宅療養をしたいときのご相談などもお受けします。

 

日本緩和医療学会認定研修施設

 日本緩和医療学会が質の高い緩和医療を社会に普及させていくための専門医育成事業として研修施設認定を行っており、認定医・専門医が所属し一定の条件を満たす診療施設が認定を受けることが可能です。当院は2020年4月付で認定研修施設の認定を取得しました。

               認定証
                日本緩和医療学会認定研修施設

 

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私たちが担当しています~担当医紹介~ 

職名 氏名

専門分野

資格等
医長 原田 紘子

緩和ケア

日本内科学会総合内科専門医・認定医・指導医

日本緩和医療学会緩和医療認定医

副医長 萩原 綾希子 緩和ケア

日本麻酔科学会専門医
日本緩和医療学会緩和医療専門医
日本ペインクリニック学会ペインクリニック専門医
麻酔科標榜医

牧野 綾 緩和ケア

日本内科学会認定医
日本緩和医療学会緩和医療認定医

嘱託医 合田 由紀子 緩和ケア 医学博士
日本ペインクリニック学会ペインクリニック専門医・功労会員

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診療実績 

緩和ケアチーム実績

  2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度
入院依頼総数実数 521 454 468 540 433 399
 がん実数 422 363 396 479 399 357
がん延数 6,912 5,231 6,105 7,921

8,834

6,806
 非がん実数 99 91 72 61 34 42
外来延数 822 1,081 682 1,034 947 -
 うち新規 118 109 100 77 47 -

    入院

神経ブロック

 当院では鎮痛のために必要に応じて神経ブロックを行っております。
■神経ブロックについて
 「神経ブロック」とは「目的とする神経周囲に薬液を注入する」処置のことをいいます。注射や飲み薬などでは薬の効果が全身に及ぶことが多いのに対し、神経ブロックでは目的とする神経のみに作用させることを目標とします。その点、眠気などの全身的な副作用が少ないといえます。当院ではペインクリニック外来はありませんが、ペインクリニック学会の専門資格を有する医師が適応を判断し、がんに伴う痛みに対して全身的な鎮痛薬に神経ブロックを組み合わせることで痛みの治療に努めています。痛みに関してお困りの方はまずは主治医にご相談ください。


〈当院における神経ブロックの実績〉

 

2018

2019

2020

2021

2022

腹腔神経叢ブロック

1

       

星状神経節ブロック

4

     

1

くも膜下脊髄神経持続ブロック(カテーテル留置)

 

2

4

 

7

くも膜下脊髄神経持続ブロック(ポート埋め込み)

 

1

3

 

1

くも膜下脊髄神経永久ブロック

1

 

11

2

4

硬膜外持続ブロック

11

3

6

1

2

肋間神経ブロック

 

1

1

   

腕神経叢ブロック

3

       

その他の末梢神経ブロック

1

14

22

20

37

トリガーポイント注射

6

26

42

19

10

合計

27

47

89

42

62

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学会・研究会等発表演題 

令和4年

演題名 出題者名 所属 学会名 発表
月日


会陰・肛門痛に対するくも膜下ブロックの効果の検討 萩原綾希子
合田由紀子
市立札幌病院緩和ケア内科 日本ペインクリニック第56回大会 2022年7月7日-7月9日 Web

当院におけるCOVID-19肺炎患者の呼吸困難感に対する強オピオイド使用の実際

牧野綾

原田紘子

萩原綾希子

合田由紀子

近藤千尋
松山茂子
小松智子
神山秀一
岡見英里香

市立札幌病院緩和ケア内科
市立札幌病院精神科
市立札幌病院看護部看護課
市立札幌病院薬剤部

第27回日本緩和医療学会学術大会

2022年7月2日

神戸

少量ミダゾラムが著効した癌性髄膜炎による悪心・嘔吐の2症例

萩原綾希子
原田紘子
牧野綾

合田由紀子

近藤千尋

松山茂子
小松智子
神山秀一
岡見英里香

市立札幌病院緩和ケア内科
市立札幌病院精神科
市立札幌病院看護部看護課
市立札幌病院薬剤部

第27回日本緩和医療学会学術大会

2022年7月2日

神戸
シームレスな症状緩和薬連携のために~オピオイドと神経障害性疼痛を中心に~

萩原綾希子

市立札幌病院緩和ケア内科

桑園地区薬薬連携セミナー

2023年2月28日

札幌
硬膜外ブロックと高浸透圧を利用し、ストーマ脱を還納せしめた一例

萩原綾希子

萩原正弘

市立札幌病院緩和ケア内科

第59回日本腹部救急医学会総会

2023年3月9日

沖縄

 

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論文等 

令和4年

論文名 著者名 所属 雑誌名
(書名)
発表年 ページ
会陰・肛門痛に対するくも膜下フェノールブロックの効果の検討

萩原綾希子

原田紘子

牧野綾

合田由紀子

松山茂子

神山秀一

岡見英里香

市立札幌病院緩和ケア内科
市立札幌病院看護部看護課

市立札幌病院薬剤部

市立札幌病院病院医誌 2023 82 37 40
硬膜外ブロックと高浸透圧を利用したストーマ脱還納の一例 萩原綾希子
萩原正弘

市立札幌病院緩和ケア内科

札幌東徳洲会病院外科

第27回日本緩和医療学会学術大会 2023 43 687 689