文字サイズ
縮小
標準
拡大

色合いの変更

お探しの情報は何ですか。

  • Foreign language
  • 音声読み上げ
  • 館内・病棟のご案内
  • 交通アクセス

ここから本文です。

更新日:2024年12月5日

脳神経内科

脳神経内科について 

患者さんと共に歩む脳神経内科診療

脳神経内科が担当する領域は脳・脊髄・末梢神経・筋肉です。

Neurology_01

これらの症状を内科的に診療する部門です。脳神経内科疾患は神経症状だけではなく、多彩な身体症状を来すことがあり、診療には広範な医学的知識が必要とされます。そのため私たちは関連する学会の認定医、専門医資格を取得しています。また英文での論文発表、全国学会での発表など通し実績をそれぞれ日本全国、世界に発信し、積極的に情報交換をおこなっています。

 

現在3名の常勤医師と1名の非常勤医師が在籍しています。診療は、疾患ごとの診療ガイドラインに準拠し、さらに個々の患者さんの状況に合わせ、きめ細やかな医療の提供を心がけています。

脳神経内科外来を初めて受診される患者さんの診察日は、月曜日・水曜日・金曜日ですが、状況に応じて常時診療は可能です。

再来の患者さんは、月曜日から金曜日まで診療しています。入院病棟は7階西病棟です。病棟には筋電計、脳波計、エコー機器が装備されており、ベッドサイドでの検査、診療に迅速に対応できる体制を整えています。さらに内科的薬物治療に加え、神経、筋機能回復のためのリハビリテーション医療、在宅医療支援、地域医療連携にも力を注いでいます。

脳神経内科疾患についてはcommon diseaseから神経難病まで広く対応しますのでどうぞ気軽に御相談ください。

ページの先頭へ戻る

基本方針 

  1. 説明と同意に基づいた安全な医療を患者さんと共に考えながら提案いたします。
  2. 日本神経学会、日本神経治療学会、日本脳卒中学会など各学会のガイドライン、標準的神経治療に準拠した科学的根拠に裏打ちされた、診療と治療を行います。
  3. 地域連携を緊密に行い、患者さんがよりよい社会生活を希望する形で継続できるよう支援いたします。

注)脳神経内科での治療ガイドラインには以下のようなものがあります(一部のみ表示)。

Neurology_02

ガイドラインは常に新たな知見が加えられており、更新されています。

これらに加えて、日本神経治療学会より提示されている以下の疾患に対しての標準的神経治療があります(一部抜粋)。

  1. めまい
  2. Parkinson病のdevice aided therapy
  3. アミロイドーシス 
  4. 中枢神経の血管炎 
  5. 自律神経症候に対する治療 
  6. 不眠・過眠と概日リズム障害 
  7. 結核性髄膜炎 
  8. 神経疾患に伴う嚥下障害
  9. ボツリヌス治療
  10. 重症神経難病の呼吸ケア・呼吸管理とリハビリテーション
  11. 高齢発症てんかん
  12. Restless legs 症候群
  13. 本態性振戦
  14. 慢性疼痛
  15. 高齢発症重症筋無力症
  16. 三叉神経痛
  17. 片側顔面痙攣
  18. 手根管症候群

ページの先頭へ戻る

担当医紹介 

職名     氏名      専門分野 資格等                      

部長

センター長

水戸 泰紀みと やすのり

臨床神経学全般
神経難病
脳血管障害
免疫性疾患

日本神経学会専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医・指導医
日本内科学会認定医・総合内科専門医

副医長

佐藤 智香さとう ちか

臨床神経学全般

免疫性疾患

緩和ケア研修会課程修了

日本神経学会専門医

日本内科学会認定医・総合内科専門医

病院指導医のための教育ワークショップ

日本臨床神経生理学会専門医

長井 梓ながい あずさ

臨床神経学全般

神経難病

日本神経学会専門医

日本内科学会認定医・総合内科専門医

嘱託医

大槻 美佳※おおつき みか

高次脳機能障害

日本神経学会専門医・指導医
日本高次脳機能障害学会理事
日本神経心理学会理事
日本認知症神経学会評議員
日本認知神経科学評議員
日本内科学会認定医

※週一回、高次脳機能障害のみ予約で担当

ページの先頭へ戻る

 

こんな症状、疾患をみています 

脳神経内科で対象となる症状は以下のようなものがあります。

  • 頭痛がする
  • 話にくい、呂律が回らない、飲み込みにくい
  • 手足の動きが鈍い、力が入らない、手足の筋肉がやせてきた
  • 手足がしびれる、感覚が鈍い、痛みがある
  • 動作が鈍い、歩くとふらつく、歩きにくい、転びやすい
  • 手足が勝手に動く、ふるえる
  • ものが二重に見える、まぶたが下がる
  • 物忘れ、計算ができなくなった、字を読んだり書いたりできなくなった
  • 意識がなくなる、けいれんがある
  • 手足の筋肉がつっぱって、指が握ったままの状態になって開きにくい、肘が曲がり、着替えづらい、足先が足の裏側の方に曲がってしまい、歩きにくい ⇒詳しくはこちら

     具体例:上肢痙縮に対するボツリヌス療法

     Neurology_03

     具体例:痙性麻痺に対する髄腔内バクロフェン持続投与療法 ポンプを皮下に設置します

     Neurology_04

ページの先頭へ戻る

対象となる主な疾患 

  • 脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)

Neurology_05

脳梗塞(失語、右片麻痺)でしたがt-PA使用により左中大脳動脈閉塞が開通し(赤線)、症状がほとんどなくなりました。

 

  • 頭痛:片頭痛に対する新たな治療薬が最近使用可能となりました。

Neurology_06

 

「今まで何十年も苦しんでいたのが夢のようです 

日常が取り戻せました」

 ※偏頭痛治療に新たに使用可能となった抗CGRP(受容体)抗体薬が良好な反応を示している患者さんの喜びの声

 

  • パーキンソン病(手のふるえ、動きづらい)

 

  • 多系統萎縮症、脊髄小脳変性症

Neurology_07 

多系統萎縮症患者さんの画像所見

 

 

  • ギラン・バレー症候群(力が入らない、手足がしびれる)

 

  • 多発性硬化症(視力低下、しびれ、脱力、ふらつき)

Neurology_08 

脳脊髄に多発病変、長大病変を認める

生物学的製剤を含めた新たな薬剤が開発され、再発抑制、病勢のコントロールがよりよくできるようになりました。

 

 

 

  • 重症筋無力症(物が二重に見える、疲れやすい)

 

  • 髄膜脳炎(頭痛、発熱)

 

  • 末梢神経炎(手足のしびれ、脱力)

 

  • 多発筋炎,壊死性筋炎(筋肉の痛み、脱力)
     

 Neurology_09

筋肉生検により筋肉細胞の変性壊死を診断しています

 

  •  筋萎縮性側索硬化症(筋肉のやせ、脱力)

Neurology_10 

筋肉生検により筋肉細胞の変性壊死を診断しています

 

  • 顔面神経麻痺

 

 

  • 不随運動(手足のふるえ、顔やまぶたのけいれん)

 

  • 筋ジストロフィー(進行性の筋肉のやせ、脱力)

 

  • てんかん

 

 

  • 脊椎疾患(変形性脊椎症による脊髄症や神経根症など)

 

  • 全身性疾患に伴う神経症状(Covi-19など感染性疾患による神経障害 糖尿病性神経障害、ベーチェット病、膠原病、悪性腫瘍など)

Neurology_11

ページの先頭へ戻る

こんなこともしています 

  1. 日本神経学会教育施設、日本脳卒中学会教育施設、日本内科学会教育関連施にそれぞれ認定されています。
  2. 地域連携パスを積極的に利用し、それぞれの患者さんの症状にあわせた医療を提供できるようつとめています。
  3. 看護相談室を介して、また必要に応じ札幌市認知症医療推進協議会、札幌市在宅医療協議会などとも連携し、患者さんの在宅生活を支援できるようつとめています。
  4. 日本神経学会指導医、日本内科学会指導医 日本頭痛学会指導医として若手研修医、医学生の指導に積極的に参加しています。
  5. 日本神経学会代議員、日本神経治療学会評議員としての学会活動に従事しています。
  6. 当院の業績を、学会発表、論文発表として積極的に公開し、新たな知識の習得につとめています。

学会・研究会等発表演題 

令和5年(2023年)

演題名            出題者名 所属     学会名        発表月日    発表地  

振戦治療に難渋したPD患者の治療経過についての考察          

佐藤 智香

市立札幌病院脳神経内科  

パーキンソン病

クリニカルカンファレンスセミナー     

2023年

1月31日

札幌

令和4年(2022年)

演題名 出題者名  所属   

学会名     

発表月日  

発表地  

片麻痺で発症し脳卒中との鑑別を要したギランバレー症候群の1例

水戸 泰紀

矢口 裕章

田島 康敬

市立札幌病院  

脳神経内科    

第109回 日本神経学会北海道地方会

2022年

3月5日

札幌

片麻痺で発症した

ギランバレー症候群の1例

佐藤 智香

水戸 泰紀

田島 康敬

市立札幌病院

脳神経内科 

第47回 日本脳卒中学会学術集会

2022年

3月18日

大阪

非流暢/失文法型原発性進行

性失語(naPPA)の脳血流・ドパミントランスポーターシンチと症候・経過の関係

大槻 美佳

中川 賀嗣

輿水 修一

緒方 昭彦

新保 和賢

水戸 泰紀

田島 康敬

濱田 晋輔

浦 茂久

金藤 公人

保前 英希

岩田 育子

松島 理明

矢部 一郎

市立札幌病院

脳神経内科

第63回 日本神経

学会学術大会

2022年

5月19日

東京

神経症状で発症した悪性リン

パ腫患者12例の臨床的検討

佐藤 智香

矢口 裕章

笠原 郁美

水戸 泰紀

山本 聡

田島 康敬

市立札幌病院

脳神経内科

第63回 日本

神経学会学術大会

2022年

5月19日

札幌

脳梗塞を発症した好酸球性

多発血管炎性肉芽腫症の1例

水戸 泰紀

佐藤 智香

田島 康敬

片岡 浩

市立札幌病院

脳神経内科

第54回 北海道

脳卒中研究会

2022年11月2日 東京

市立札幌病院単一施設での

COVID-19入院患者における

神経障害の検討

田島 康敬

佐藤 智香

水戸 泰紀

市立札幌病院

脳神経内科

第40回

日本神経治療学会

2022年11月2日

福島

原発性進行性発語失(PPAOS)で発症した進行性核上性麻痺(PSP)の10年の経過.

第46回日本高次脳機能障害学会

大槻 美佳

水戸 泰紀

橋爪 明

中川 賀嗣

谷川 聖

種井 善一

加藤 万里絵  

田中 伸哉 

市立札幌病院

脳神経内科

第293回 日本内科学会北海道地方会 2022年12月2日 山形

ページの先頭へ戻る

論文等 

令和5年(2023年)

論文名            著者名 所属 雑誌名(書名) 発表年

ページ

Neuroradiologic

features associated

with heat stroke1

Yasutaka Tajima,

Yasunori Mito

Department of Neurology, Sapporo

City General Hospital

Neurology and Clinical Neuroscience 2023 10 269 270

全身性エリテマトーデス

患者でみられたモヤモヤ

病様の脳血管異常

田島 康敬水戸 泰紀

市立札幌病院

脳神経内科

臨床雑誌内科 2023 132 275

令和4年(2022年)

論文名           著者名      所属

雑誌名

(書名)

発表年  

ページ

単麻痺発症の脳梗塞

4例の検討

水戸 泰紀

佐藤 智香

田島 康敬

市立札幌病院

脳神経内科

市立札幌病院

医誌

2022

81 45 51

高齢発症でIVIG療法が有効であった抗MuSK

抗体陽性重症筋無力症

の1例

曽根 侑可子

佐藤 智香

水戸 泰紀

田島 康敬

市立札幌病院

脳神経内科

市立札幌病院

医誌

2022 81 127 131

Coronavirus disease 2019-associated encephalopathy: Characteristic brainstem and bilateral temporal

lobe involvement.

Tajima Y Mito Y.

Department

of Neurology, Brain Science Center, Sapporo City General Hospital, Japan.

Clin Exp Neuroimmunol 2022 13 124 126

Concurrence of

retinal artery occlusion and

occipital lobe infarction

Chika Sato

Hiroaki Yaguchi

Yasunori Mito

Hirotomo Miyamoto

Satoshi Terae

Yasutaka Tajima.

Department

of Neurology, Sapporo City General Hospital
Department

of Neurology, Faculty of Medicine and Graduate School of Medicine, Hokkaido University
Department of Ophthalmology

, Sapporo City General Hospital
Department of Diagnostic Radiology, Sapporo City General Hospital

Neurology

and clinical neuroscience

※Wiley Online Library Early View

2022 - - -

新型コロナウイルス

感染症(COVID-19)に対する市立札幌病院脳神経内科での診療について

田島 康敬

佐藤 智香

水戸 泰紀

市立札幌病院

脳神経内科

単一施設からの予備的報告 2022 96 388 391