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更新日:2023年8月15日
患者さんと共に歩む脳神経内科診療
脳神経内科が担当する領域は脳・脊髄・末梢神経・筋肉です。
これらの症状を内科的に診療する部門です。脳神経内科疾患は神経症状だけではなく、多彩な身体症状を来すことがあり、診療には広範な医学的知識が必要とされます。そのため私たちは関連する学会の認定医、専門医資格を取得しています。また英文での論文発表、全国学会での発表など通し実績をそれぞれ日本全国、世界に発信し、積極的に情報交換をおこなっています。
現在3名の常勤医師と1名の非常勤医師が在籍しています。診療は、疾患ごとの診療ガイドラインに準拠し、さらに個々の患者さんの状況に合わせ、きめ細やかな医療の提供を心がけています。
脳神経内科外来を初めて受診される患者さんの診察日は、月曜日・水曜日・金曜日ですが、状況に応じて常時診療は可能です。
再来の患者さんは、月曜日から金曜日まで診療しています。入院病棟は7階西病棟です。病棟には筋電計、脳波計、エコー機器が装備されており、ベッドサイドでの検査、診療に迅速に対応できる体制を整えています。さらに内科的薬物治療に加え、神経、筋機能回復のためのリハビリテーション医療、在宅医療支援、地域医療連携にも力を注いでいます。
脳神経内科疾患についてはcommon diseaseから神経難病まで広く対応しますのでどうぞ気軽に御相談ください。
注)脳神経内科での治療ガイドラインには以下のようなものがあります(一部のみ表示)。
ガイドラインは常に新たな知見が加えられており、更新されています。
これらに加えて、日本神経治療学会より提示されている以下の疾患に対しての標準的神経治療があります(一部抜粋)。
職名 | 氏名 | 専門分野 | 資格等 |
---|---|---|---|
部長 | 田島 康敬 |
神経難病 |
日本神経学会専門医・指導医・代議員 認定産業医 |
副部長 | 水戸 泰紀 | 臨床神経学全般 神経難病 脳血管障害 免疫性疾患 |
日本神経学会専門医・指導医 |
一般職 | 岩見 昴亮 | 臨床神経学全般 | |
嘱託医 | 大槻 美佳※ | 高次脳機能障害 |
日本神経学会専門医・指導医 |
※週一回、高次脳機能障害のみ予約で担当
脳神経内科で対象となる症状は以下のようなものがあります。
具体例:上肢痙縮に対するボツリヌス療法
具体例:痙性麻痺に対する髄腔内バクロフェン持続投与療法 ポンプを皮下に設置します
脳梗塞(失語、右片麻痺)でしたがt-PA使用により左中大脳動脈閉塞が開通し(赤線)、症状がほとんどなくなりました。
「今まで何十年も苦しんでいたのが夢のようです
日常が取り戻せました」
※偏頭痛治療に新たに使用可能となった抗CGRP(受容体)抗体薬が良好な反応を示している患者さんの喜びの声
多系統萎縮症患者さんの画像所見
脳脊髄に多発病変、長大病変を認める
生物学的製剤を含めた新たな薬剤が開発され、再発抑制、病勢のコントロールがよりよくできるようになりました。
筋肉生検により筋肉細胞の変性壊死を診断しています
筋肉生検により筋肉細胞の変性壊死を診断しています
演題名 | 出題者名 | 所属 | 学会名 | 発表月日 | 発表地 |
---|---|---|---|---|---|
片麻痺で発症し脳卒中との鑑別を要したギランバレー症候群の1例 |
水戸 泰紀 矢口 裕章 田島 康敬 |
市立札幌病院脳神経内科 | 第109回日本神経学会北海道地方会 | 2022年3月5日 |
札幌 |
片麻痺で発症したギランバレー症候群の1例 |
佐藤智香 水戸泰紀 田島康敬 |
市立札幌病院脳神経内科 | 第47回日本脳卒中学会学術集会 | 2022年3月18日 |
大阪 |
非流暢/失文法型原発性進行性失語(naPPA)の脳血流・ドパミントランスポーターシンチと症候・経過の関係 |
大槻美佳 中川賀嗣 輿水修一 緒方昭彦 新保和賢 水戸泰紀 田島康敬 濱田晋輔 浦茂久 金藤公人 保前英希 岩田育子 松島理明 矢部一郎 |
市立札幌病院脳神経内科 | 第63回日本神経学会学術大会 | 2022年5月19日 | 東京 |
神経症状で発症した悪性リンパ腫患者12例の臨床的検討 |
佐藤智香 矢口裕章 笠原郁美 水戸泰紀 山本聡 田島康敬 |
市立札幌病院脳神経内科 | 第63回日本神経学会学術大会 | 2022年5月19日 |
札幌 |
脳梗塞を発症した好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の1例 |
水戸泰紀 佐藤智香 田島康敬片岡浩 |
市立札幌病院脳神経内科 | 第54回北海道脳卒中研究会 | 2022年11月2日 | 東京 |
市立札幌病院単一施設でのCOVID-19入院患者における神経障害の検討 |
田島康敬 佐藤智香 水戸泰紀 |
市立札幌病院脳神経内科 | 第40回日本神経治療学会 | 2022年11月2日 |
福島 |
原発性進行性発語失行(PPAOS)で発症した進行性核上性麻痺(PSP)の10年の経過.第46回日本高次脳機能障害学会 |
大槻美佳 水戸泰紀 橋爪明 中川賀嗣 谷川聖 種井善一 加藤万里絵 田中伸哉 |
市立札幌病院脳神経内科 | 第293回日本内科学会北海道地方会 | 2022年12月2日 | 山形 |
論文名 | 著者名 | 所属 | 雑誌名(書名) | 発表年 | 巻 |
ページ ~ |
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単麻痺発症の脳梗塞4例の検討 |
水戸泰紀 佐藤智香 田島康敬 |
市立札幌病院脳神経内科 | 市立札幌病院医誌 |
2022 |
81 | 45 | 51 |
高齢発症でIVIG療法が有効であった抗MuSK抗体陽性重症筋無力症の1例 |
曽根侑可子 佐藤智香 水戸泰紀 田島康敬 |
市立札幌病院脳神経内科 | 市立札幌病院医誌 | 2022 | 81 | 127 | 131 |
Coronavirus disease 2019-associated encephalopathy: Characteristic brainstem and bilateral temporal lobe involvement. | Tajima Y Mito Y. | Department of Neurology, Brain Science Center, Sapporo City General Hospital, Japan. | Clin Exp Neuroimmunol | 2022 | 13 | 124 | 126 |
Concurrence of retinal artery occlusion and occipital lobe infarction. |
Sato C Yaguchi H Mito Y Miyamoto H Terae S Tajima Y. |
Department of Neurology, Brain Science Center, Sapporo City General Hospital, Japan. | Neurology and Clinical Neuroscience. | 2022 | 10 | 269 | 270 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する市立札幌病院脳神経内科での診療について |
田島康敬 佐藤智香 水戸泰紀 |
市立札幌病院脳神経内科 | 単一施設からの予備的報告 | 2022 | 96 | 388 | 391 |
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