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更新日:2025年8月5日

泌尿器科

泌尿器科について 

腎癌、腎盂尿管癌や膀胱癌など尿路上皮癌、前立腺癌、精巣癌、陰茎癌などの悪性腫瘍、前立腺肥大症、神経因性膀胱、尿失禁や骨盤臓器脱などの女性の泌尿器科疾患、尿路結石症や尿路感染症、先天性水腎症や膀胱尿管逆流、停留精巣など小児の泌尿器科疾患を含め、泌尿器科疾患全般に対応します。年間900件を超える道内有数の手術件数を誇る施設であり、多種多様な泌尿器科疾患を対象に主に手術的治療を中心に精力的に取り組んでいます。
患者さんの身体的・精神的負担を軽減し、早期の回復や社会復帰を可能にすべく腹腔鏡手術を積極的に行っています。腎癌に対する腎摘出術や腎部分切除術、腎盂尿管癌に対する腎尿管全摘術、膀胱癌に対する膀胱全摘術など多くの手術を腹腔鏡手術で行い、術後の早期回復を実現しています。さらに副腎腫瘍や一部の小さな腎腫瘍は単孔式腹腔鏡手術も積極的に取り組んでいます。また内視鏡下手術支援ロボットda Vinciを導入し、前立腺癌に対する根治術を2015年に導入し、現在適応を広げて積極的に行っています。
他に膀胱癌や前立腺肥大症に対する尿道から挿入した内視鏡を用いた切除術、婦人科領域の骨盤臓器脱手術、小児の停留精巣固定術なども行っています。
また、腎臓移植外科と共同で腎移植にも積極的に取り組んでいます。

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手術支援ロボット「ダヴィンチ」について 

 市立札幌病院では、2014年5月から手術支援ロボットda Vinci surgical systemを導入しています

 手術支援ロボットによる手術は繊細かつなめらかな動きが可能となっており、より安全で精度の高い手術が可能です。医師が患者さんに触れずに遠隔操作によって手術が行われるのも、特徴のひとつです。患者さんの身体的な負担が少ない腹腔鏡下手術の特長を生かしつつ、ロボットの機能による支援によって、従来不可能とされていた手術操作が可能になりました。

 平成24年4月に前立腺がんに対する前立腺全摘除術が保険適用となって以降、様々な疾患・手術に保険適応が拡大されてきています。2022年現在、泌尿器科では前立腺がんに対する前立腺全摘除術、腎細胞がんに対する腎部分切除術、膀胱がんに対する膀胱全摘除術、腎盂尿管移行部通過障害に対する腎盂形成術をロボット支援下に施行しています。

 手術適応については、医師とご相談ください。

 

ダヴィンチの機能

 ダヴィンチは、ロボットの操作を行う操作盤(サージョンコンソール)、ロボットアーム部(ペイシェントカート)、内視鏡の映像を映し出すモニター部(ビジョンカート)の3つの部分から構成されています。ロボットアーム部は先端に鉗子やハサミなどを取り付ける3本のアームと腹腔内の手術野を映し出すカメラを装着するアームしますからなります。サージョンコンソールに術者が座り、中に映し出される3D画像を見ながらロボットアーム部を操作し、患部の切除や縫合を行います。

   腹部に数か所の穴をあけ、そこから3Dカメラと手術用鉗子を挿入し、コンソールに座った術者が3D画像を見ながら両手を動かすことで、ロボットの手が術者の動きを再現します。

 

 ➀サージョンコンソール             ②ペイシェントカート                   ③ビジョンカート

ダヴィンチ

davinci-2.jpg
市立札幌病院 da Vinci surgical system
による手術の様子


私たちが手術を担当します
市立札幌病院ロボット支援手術チーム一同

ロボット支援手術のメリット

  • 患者さんの負担が少なく入院期間が短縮できます
  • 3次元立体画像で手術が行えます
  • 人間の手首以上の可動域があります
  • 手ぶれがありません

泌尿器科におけるロボット支援手術件数

ロボット支援手術件数

保険適応の拡大とともに施行する術式を拡大してきています。

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基本方針 

 高度な技術と多くの経験に裏打ちされた安全な医療を提供し、患者さんの早期回復・早期社会復帰を目指した医療を展開しています。

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こんな症状、疾患を診ています 

泌尿器科に関連のありそうな症状

  • 排尿障害:尿がでづらい、時間がかかる、切れが悪い、回数が多い、排尿時に痛い、尿が漏れる、など。
  • その他症状:尿に血が混じる、陰嚢、精巣が痛い、腫れる、下腹部が痛い、側腹部、腰の急激な痛み、精液に血が混じる、など。
  • 検査で異常を指摘された方:尿潜血、結石がある、エコーで腎臓に異常がある、腎機能低下、PSA(前立腺特異抗原)の値が高い、など

主な泌尿器科の疾患

悪性疾患

  • 腎癌
  • 尿管癌
  • 膀胱癌
  • 副腎癌
  • 尿道癌
  • 前立腺癌
  • 精巣腫瘍
  • 陰茎腫瘍
  • 後腹膜腫瘍

良性疾患

  • 良性腫瘍
  • 腎血管筋脂肪腫
  • 副腎腫瘍・尿路結石
    (腎動脈瘤、腎結石、尿管結石、膀胱結石など)
  • 排尿障害を起こす良性疾患
  • 前立腺肥大症
  • 神経因性膀胱
  • 尿道狭窄
  • 婦人泌尿器疾患
  • 腹圧性尿失禁
  • 膀胱脱
  • 尿道憩室
  • 小児泌尿器科疾患
  • 停留精巣
  • 精索捻転
  • 陰嚢、精索水腫
  • 夜尿症
  • 包茎
  • 後部尿道弁
  • 膀胱尿管逆流症
  • 泌尿器感染症
  • 膀胱炎
  • 前立腺炎
  • 腎盂腎炎
  • 精巣上体炎
  • 尿道炎
  • その他良性疾患
  • 精索静脈瘤
  • 他科疾患に伴う尿管狭窄
  • 腎嚢胞
  • 尿路外傷

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こんな方に受診をおすすめします

 前記の様な症状を持った方は泌尿器科の受診をおすすめします。
そのほか特に受診をおすすめする方は:前立腺癌は近年顕著に増加しており、PSA値の異常を指摘されて受診される方が増えております。60歳を過ぎた方は年に一度はPSAの血液検査をおすすめします。排尿の症状を持った方は特におすすめします。
前立腺肥大症は老化現象の一つとして多くの男性に現れますが、尿が出づらい、時間がかかる、回数が多いと言う方は、年だからとあきらめずに受診してください。
腎不全により透析治療を受けている方は、健常人より腎癌になる危険性がとても高いです。透析中で定期的なCT検査を受けていない方は受診を強くおすすめします。
40歳以上の女性には尿失禁で悩む女性が案外多くいらっしゃいます。あきらめずに受診してみてください。
お子さんが急激に陰嚢の痛みを訴えたときは急いで受診してください。精巣がねじれて血管がつぶれてしまう精索捻転だと数時間のうちにねじれをほどかないと精巣がくさってしまいます。

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診療実績 

令和4年度 手術実績

主な手術 件数 ※()は腹腔鏡
副腎腫瘍手術(腹腔鏡) 15(15)
腎癌・根治的腎除術(腹腔鏡) 33(28)
腎癌・腎部分切除術(ロボット支援) 37(37)
腎盂尿管癌手術(ロボット支援)

20(10)

腎盂形成(ロボット支援) 4(4)
膀胱全摘出(ロボット支援) 24(24)
根治的前立腺全摘術(ロボット支援) 21(21)
経尿道的膀胱悪性腫瘍手術 157
経尿道的前立腺肥大症手術 5
女性泌尿器科手術 9
小児泌尿器科手術 15

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手術件数 

令和6年 手術件数

手術コード 手術名 件数
K803 6 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術・電解質溶液利用)

167

K783-2 経尿道的尿管ステント留置術

107

K773-5 1

腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器・7センチ以下)

61
K783-3 経尿道的尿管ステント抜去術 44
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 42
K805

膀胱瘻造設術

20
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 18
K754-2 腹腔鏡下副腎摘出術 18
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 16
K800-2 経尿道的電気凝固術 15

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私たちが担当しています~担当医紹介~   

職名      氏名        専門分野      資格等

院長

田中 博たなか ひろし

小児泌尿器科   
前立腺肥大症
神経因性膀胱
女性泌尿器科
尿路悪性腫瘍
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本内視鏡外科学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本泌尿器内視鏡外科学会認定医
da Vinci Certificate
副院長 中村 雅則なかむら まさのり ※専門分野は、「心臓血管外科」をご参照ください。

【兼務】循環器センター長・気胸センター長・リハビリテーション科部長・リハビリテーション部長・地域連携センター長・総合臨床センター長

※資格等は、「心臓血管外科」をご参照ください。

副部長

三浪 圭太みなみ けいた

泌尿器悪性腫瘍

日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本がん治療学会認定医
日本内視鏡外科学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本泌尿器内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
da Vinci Certificate
ロボット手術プロクター認定(前立腺・腎・膀胱)                     

一般職

石川 優衣いしかわ ゆい

全般

da Vinci Certificate
鯨岡 悠くじらおか ゆう    
吉田  あゆよしだ あゆ  
牟田 潤一むた じゅんいち    
嘱託医

関 利盛せき としもり

腎移植
小児泌尿器科
腹腔鏡手術
日本泌尿器科学会認定専門医・指導医
日本内視鏡外科学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本泌尿器内視鏡外科学会認定医
日本臨床腎移植学会認定医
da Vinci Certificate

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学会・研究会等発表演題 

令和4年(2022年)

演題名              出題者名      所属     

学会名      

発表月日 発表地   
糖尿病合併腎移植患者におけるMMFの血中濃度の検討

高本 大路

辻本 高志

佐々木 元

原田  茂

高田 祐輔

平野 哲夫

田中 博

市立札幌病院

腎臓移植外科
市立札幌病院

薬剤部
市立札幌病院

泌尿器科

第55回日本

臨床腎移植学会

2022.2.24 online

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論文等 

令和4年(2022年)

論文名             著者名       所属      

雑誌名

(書名)    

発表年   巻号

ページ

~  

腎盂形成術の長期成績と

フォローアップ

守屋 仁彦 市立札幌病院 泌尿器科 泌尿器外科 2022

35

(3)

225-229

小児の尿道狭窄に対する

尿道形成術

守屋 仁彦 市立札幌病院 泌尿器科 臨床泌尿器科 2022

76

(1)

46-

49