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更新日:2025年10月2日
腎癌、腎盂尿管癌や膀胱癌など尿路上皮癌、前立腺癌、精巣癌、陰茎癌などの悪性腫瘍、前立腺肥大症、神経因性膀胱、尿失禁や骨盤臓器脱などの女性の泌尿器科疾患、尿路結石症や尿路感染症、先天性水腎症や膀胱尿管逆流、停留精巣など小児の泌尿器科疾患を含め、泌尿器科疾患全般に対応します。年間900件を超える道内有数の手術件数を誇る施設であり、多種多様な泌尿器科疾患を対象に主に手術的治療を中心に精力的に取り組んでいます。
患者さんの身体的・精神的負担を軽減し、早期の回復や社会復帰を可能にすべく腹腔鏡手術を積極的に行っています。腎癌に対する腎摘出術や腎部分切除術、腎盂尿管癌に対する腎尿管全摘術、膀胱癌に対する膀胱全摘術など多くの手術を腹腔鏡手術で行い、術後の早期回復を実現しています。さらに副腎腫瘍や一部の小さな腎腫瘍は単孔式腹腔鏡手術も積極的に取り組んでいます。また内視鏡下手術支援ロボットda Vinciを導入し、前立腺癌に対する根治術を2015年に導入し、現在適応を広げて積極的に行っています。
他に膀胱癌や前立腺肥大症に対する尿道から挿入した内視鏡を用いた切除術、婦人科領域の骨盤臓器脱手術、小児の停留精巣固定術なども行っています。
また、腎臓移植外科と共同で腎移植にも積極的に取り組んでいます。
市立札幌病院では、2014年5月から手術支援ロボットda Vinci surgical systemを導入しています
手術支援ロボットによる手術は繊細かつなめらかな動きが可能となっており、より安全で精度の高い手術が可能です。医師が患者さんに触れずに遠隔操作によって手術が行われるのも、特徴のひとつです。患者さんの身体的な負担が少ない腹腔鏡下手術の特長を生かしつつ、ロボットの機能による支援によって、従来不可能とされていた手術操作が可能になりました。
平成24年4月に前立腺がんに対する前立腺全摘除術が保険適用となって以降、様々な疾患・手術に保険適応が拡大されてきています。2022年現在、泌尿器科では前立腺がんに対する前立腺全摘除術、腎細胞がんに対する腎部分切除術、膀胱がんに対する膀胱全摘除術、腎盂尿管移行部通過障害に対する腎盂形成術をロボット支援下に施行しています。
手術適応については、医師とご相談ください。
ダヴィンチの機能
ダヴィンチは、ロボットの操作を行う操作盤(サージョンコンソール)、ロボットアーム部(ペイシェントカート)、内視鏡の映像を映し出すモニター部(ビジョンカート)の3つの部分から構成されています。ロボットアーム部は先端に鉗子やハサミなどを取り付ける3本のアームと腹腔内の手術野を映し出すカメラを装着するアームしますからなります。サージョンコンソールに術者が座り、中に映し出される3D画像を見ながらロボットアーム部を操作し、患部の切除や縫合を行います。
腹部に数か所の穴をあけ、そこから3Dカメラと手術用鉗子を挿入し、コンソールに座った術者が3D画像を見ながら両手を動かすことで、ロボットの手が術者の動きを再現します。
➀サージョンコンソール ②ペイシェントカート ③ビジョンカート


			市立札幌病院 da Vinci surgical system
			による手術の様子

			私たちが手術を担当します
			市立札幌病院ロボット支援手術チーム一同

保険適応の拡大とともに施行する術式を拡大してきています。
高度な技術と多くの経験に裏打ちされた安全な医療を提供し、患者さんの早期回復・早期社会復帰を目指した医療を展開しています。
 前記の様な症状を持った方は泌尿器科の受診をおすすめします。
そのほか特に受診をおすすめする方は:前立腺癌は近年顕著に増加しており、PSA値の異常を指摘されて受診される方が増えております。60歳を過ぎた方は年に一度はPSAの血液検査をおすすめします。排尿の症状を持った方は特におすすめします。
前立腺肥大症は老化現象の一つとして多くの男性に現れますが、尿が出づらい、時間がかかる、回数が多いと言う方は、年だからとあきらめずに受診してください。
腎不全により透析治療を受けている方は、健常人より腎癌になる危険性がとても高いです。透析中で定期的なCT検査を受けていない方は受診を強くおすすめします。
40歳以上の女性には尿失禁で悩む女性が案外多くいらっしゃいます。あきらめずに受診してみてください。
お子さんが急激に陰嚢の痛みを訴えたときは急いで受診してください。精巣がねじれて血管がつぶれてしまう精索捻転だと数時間のうちにねじれをほどかないと精巣がくさってしまいます。
| 主な手術 | 件数 ※()は腹腔鏡 | 
|---|---|
| 副腎腫瘍手術(腹腔鏡) | 15(15) | 
| 腎癌・根治的腎除術(腹腔鏡) | 33(28) | 
| 腎癌・腎部分切除術(ロボット支援) | 37(37) | 
| 腎盂尿管癌手術(ロボット支援) | 
			 20(10)  | 
		
| 腎盂形成(ロボット支援) | 4(4) | 
| 膀胱全摘出(ロボット支援) | 24(24) | 
| 根治的前立腺全摘術(ロボット支援) | 21(21) | 
| 経尿道的膀胱悪性腫瘍手術 | 157 | 
| 経尿道的前立腺肥大症手術 | 5 | 
| 女性泌尿器科手術 | 9 | 
| 小児泌尿器科手術 | 15 | 
| 手術コード | 手術名 | 件数 | 
|---|---|---|
| K803 6 | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術・電解質溶液利用) | 
			 167  | 
		
| K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 
			 107  | 
		
| 
			 K773-5 1  | 
			
			 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器・7センチ以下)  | 
			61 | 
| K783-3 | 経尿道的尿管ステント抜去術 | 44 | 
| K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) | 42 | 
| K805 | 
			 膀胱瘻造設術  | 
			20 | 
| K775 | 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 | 18 | 
| K754-2 | 腹腔鏡下副腎摘出術 | 18 | 
| K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 16 | 
| K800-2 | 経尿道的電気凝固術 | 15 | 
| 職名 | 氏名 | 専門分野 | 資格等 | 
|---|---|---|---|
| 
			 院長  | 
			
			 田中 博  | 
			小児泌尿器科    前立腺肥大症 神経因性膀胱 女性泌尿器科 尿路悪性腫瘍  | 
			日本泌尿器科学会専門医・指導医 日本内視鏡外科学会泌尿器腹腔鏡技術認定医 日本泌尿器内視鏡外科学会認定医 da Vinci Certificate  | 
		
| 副院長 | 中村 雅則 | ※専門分野は、「心臓血管外科」をご参照ください。 | 
			 【兼務】循環器センター長・気胸センター長・リハビリテーション科部長・リハビリテーション部長・地域連携センター長・総合臨床センター長 ※資格等は、「心臓血管外科」をご参照ください。  | 
		
| 副部長 | 
			 三浪 圭太  | 
			泌尿器悪性腫瘍 | 
			 日本泌尿器科学会専門医・指導医  | 
		
| 一般職 | 
			 石川 優衣  | 
			
			 全般  | 
			da Vinci Certificate | 
| 鯨岡 悠 | |||
| 吉田 あゆ | |||
| 嘱託医 | 
			 関 利盛  | 
			腎移植 小児泌尿器科 腹腔鏡手術  | 
			日本泌尿器科学会認定専門医・指導医 日本内視鏡外科学会泌尿器腹腔鏡技術認定医 日本泌尿器内視鏡外科学会認定医 日本臨床腎移植学会認定医 da Vinci Certificate  | 
		
| 演題名 | 出題者名 | 所属 | 
			 学会名  | 
			発表月日 | 発表地 | 
|---|---|---|---|---|---|
| 糖尿病合併腎移植患者におけるMMFの血中濃度の検討 | 
			 高本 大路 辻本 高志 佐々木 元 原田 茂 高田 祐輔 平野 哲夫 田中 博  | 
			
			 市立札幌病院 腎臓移植外科 薬剤部 泌尿器科  | 
			
			 第55回日本 臨床腎移植学会  | 
			2022.2.24 | online | 
| 論文名 | 著者名 | 所属 | 
			 雑誌名 (書名)  | 
			発表年 | 巻号 | 
			 ページ ~  | 
		
|---|---|---|---|---|---|---|
| 
			 腎盂形成術の長期成績と フォローアップ  | 
			守屋 仁彦 | 市立札幌病院 泌尿器科 | 泌尿器外科 | 2022 | 
			 35 (3)  | 
			225-229 | 
| 
			 小児の尿道狭窄に対する 尿道形成術  | 
			守屋 仁彦 | 市立札幌病院 泌尿器科 | 臨床泌尿器科 | 2022 | 
			 76 (1)  | 
			
			 46- 49  | 
		
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