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更新日:2019年4月1日
脳卒中等の後遺症の一つに痙縮という症状があります。痙縮とは手足の筋の緊張が異常に強くなる状態で、手足の指が曲がったまま伸びなくて痛い、肘や膝が屈曲したまま伸びない、膝や足がつっぱってしまい歩くときにつま先が引っかかる、はさみ足になってしまう、手足がこわばって痛いなどの症状を起こします。
痙縮では、手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくい、肘が曲がって伸びない、足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。
そのため爪が切れないために手のひらに爪が食い込んで痛みが出たり、化膿してしまうこともあります。また肘が開かないため着替えが一人では出来なかったり、足が曲がってしまうことで歩きにくかったりと日常生活の大きな妨げになります。
痙縮による姿勢異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限され(これを拘縮といいます)、日常生活に支障が生じてしまいます。痙縮がリハビリテーションの障害となることもあるので、痙縮に対する治療が必要となります。
現在、痙縮の治療には、内服薬、ボツリヌス療法、神経ブロック療法、外科的療法、バクロフェン髄注療法などがあります。患者さんの病態や治療目的を考慮して、リハビリテーションとこれらの治療法を組み合わせて行うと効果的と考えられています。
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