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更新日:2023年7月24日

医療関係の方へ

委員長ご挨拶

  院長 西川秀司

 市立札幌病院レジデント教育委員長(病院長)

  西川 秀司

 

 レジデント教育委員会の委員長として、このサイトにお越しいただいた研修医の皆さん、学生の皆さんに一言ごあいさつ申し上げます。

 市立札幌病院は一般病床以外にも、救命救急センター、精神医療センター、周産期センター、感染症病棟などを併設している高度急性期病院です。 

 当院には診療科が33科あり、それぞれが専門性の高い診療を行っております。当院のみでほぼすべての疾患に対処可能であり、幅広い分野から専門的な知識を得ることが可能です。病院としては、がん診療拠点病院、周産期母子医療センター、災害拠点病院などの指定を受けています。さらに地域医療支援病院として地域の中核をなし、地域完結型の医療を推進しています。当院の使命は、市民のため、「最後のとりで」として地域の医療機関を支えることです。

  当院の初期臨床研修の目的は「プライマリ・ケアに要求される知識、技能及び態度の修得を含む幅広い能力を持ち、全人的に患者さんを診療し得る医師の養成」です。

 研修医の先生たちの希望を優先し研修プログラムを作成しています。ローテーションを決める際には皆さんの希望で研修科を決めてもらい、途中での変更も可としています。 

 当院では他の病院では経験できないような感染症内科、病理診断科、腎臓移植外科、緩和ケア内科、新生児内科などでの研修も可能です。

 令和5年度においては、初期研修医が23名(1年目12名、2年目11名)在籍しています。3年目以降の専攻医は20名在籍しており専門医を目指しています。当院の研修医は臨床研修センターに所属してもらい、病院全体で管理しています。研修医と専攻医は一つの大きな部屋を共有し、そこで研修医同士または専攻医を含めて様々なディスカッションができる環境となっています。

 通常の研修以外にも、臨床経験のファーストタッチを増やすために外来患者さんや救急車対応をしてもらっています。日中は1、2年目の研修医と指導医の3名体制で、また夜間、休日は上級医の先生とペアで行っています。診断、対応困難例については各科の専門医がオンコールで待機しており、各専門分野の指導をしています。

 メンター制度を導入しており、診療科と関係なくメンターを選ぶことができます。必要に応じて、医学以外のことも相談可能です。

 その他、当院で取り組んでいることを以下に列挙します

1.CPC:

月1回剖検例について臨床医、病理医と検討するものです。当院では年間10例以上の症例検討を行っています。放射線診断科の先生も参加し、画像所見も含めて検討していますので、非常に勉強になり有意義なカンファレンスです。

2.ACLS for Residents (Advanced Cardiovascular Life Support):

救命センターの医師、2年目の研修医が中心となって、新人研修医に救急蘇生のABCを教育するものです。医師として必須の手技であり、非常に有用な内容です。

3.Surgery Tonight in SCGH:

外科系診療科が共同して外科的治療の特徴を説明する会です。Hands-on Seminar形式となっており、実際の各外科系診療科の手技について直接指導を受け、体験することができます。

4.モーニングレクチャー: 

月曜日午前7時半から各専門科の指導医から30分の研修医のための講義があります。わかりやすく、実践的な内容で当直の際に非常に役にたちます。 

5.Simulation Centerの利用

隣のビルにあるSimulation Centerと月1回契約しており、利用することができます。エコー下のCV挿入、腹腔鏡手術、ロボット手術、消化器内視鏡のトレーニングなどが可能です。上級医とともにトレーニングができるようになっています。

  当院では初期研修のほか、内科、眼科、病理診断科で卒後3年目以降の専門研修プログラムを作成しています。当院を基幹病院として専門医を取得することが可能です。それぞれ専門性の高い研修ができるプログラムを用意しています。

是非病院見学に来てください。期待を裏切ることはありません。

そして、ぜひ当院で働きませんか。

多くの仲間と一緒に、知識を増やし、技術を修得してください。

お待ちしています。

 市立札幌病院レジデント教育委員長(病院長) 西川 秀司