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更新日:2021年2月24日

歴史

ムクデン・奉天、そして瀋陽

  瀋陽の歴史は長く、7,200年前から古代人が居住していたと言われており、平成12年(2000年)9月には「瀋陽建城2,300年」が祝賀されました。
  戦国時代(前475年~前221年)末期には燕国の領土となり、前漢(前206年~紀元8年)の初めに設けられた「候城県」は軍事上重要な街となりました。
  唐代(618年~907年)には「瀋州」が設けられ、北宋時代(960年~1127年)には東北地方に建国された遼国(916年~1125年)において仏教文化が隆盛を極めました。
  元代(1271年~1368年)には高麗の所管となり、その名を「瀋陽路」と改められました。「瀋陽路」は元の首都北京から遼陽路に至る交通の要所であり、交易の中継地でもありました。

            

明代(1368年~1644年)には「瀋陽中衛」が設けられ、強固な要塞としてその名を馳せましたが、その後、後金の太祖ヌルハチは明軍を破り、遼河以東の地域を統一し、1625年瀋陽に遷都しました。1634年太宗ホンタイジが即位し、瀋陽をムクデン(満州語で隆盛の意、漢字表記:盛京)と改名しました。後金は国名を清(1644年~1911年)と変え、1644年順治帝は万里の長城を越え北京へ遷都し、ムクデンを副首都としました。1657年に清朝が全国を統一後ここに奉天府を設けたことにより、当地は「奉天」とも呼ばれるようになりました。

  瀋陽の近代化は清代末から始まった工業の発展とともに進みました。第一次大戦前後には奉天系軍閥(張作霖)が創設した軍事工業が拡張されたほか、民族資本による各種製造業も興り、その後の発展の基礎となりました。
  中華人民共和国成立後は中国東北地方の中心都市として発展を続け、特に近年は中国中央政府の東北振興の拠点都市として東北地方の経済を牽引する役割を担っています。また重工業を主要産業として発展してきたことから環境対策が立ち遅れていましたが、近年は都市環境の整備に力を入れ、特に都市の緑化や生態保護を重点的に進めた結果、国から「国家環境保護模範都市」の称号を受けるまでになりました。

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