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更新日:2021年2月24日

第2回 大田だより

みなさん、こんにちは。今回は、大田市の住宅事情について紹介したいと思います。                 

大田市には、札幌の約半分の面積に150万人の住民が暮らしています。そのため、 高層のビルや住宅が多く、一戸建ての住宅はあまり見かけることがありません。これは、土地が少ないこともありますが、韓国では戸建て住宅より利便性の良いアパート(日本でいうマンションのこと)の人気が高いことも理由の一つのようです。

大田市の住宅団地

大田市の住宅団地

韓国のアパートは、数棟~数十棟からなる住宅団地が大半で、一棟建てのアパートは数も少なく、主に単身者向けやオフィス兼用のものが多いそうです。この団地のなかには、 小さなスーパーやクリーニング店、保育所や公園などが作られており、また各棟ごとに管理人が常駐するなど安全面での配慮もなされており、あらゆる年代の人が暮らしやすい造りになっています。

団地にある公園  団地の商店街

団地内の公園                           団地の商店街
                  

韓国では賃貸専用のアパートはほとんどなく、部屋の持ち主が不動産会社を通じて貸し出す方式が一般的だそうです。また、契約方法も日本と違う点があり、日本と同じ月払いの「ウォルセ」のほかに、「チョンセ」という契約方法があります。これは、高額の保証金を支払って一定期間(2年程度)部屋を借りるものですが、その保証金は契約満了後に全額戻ってきます。では、家主はどうしているのかというと、その保証金を銀行などに預け、収益を家賃代わりにしています。韓国は金利が高いため、こうした方法が行われてきたそうですが、近年金利が下がってきており、チョンセの契約は減ってきているそうです。住宅選びで興味深い点は、交通や買い物などの利便性とともに、高校の学区が重視されていることです。大田市では、一部の高校以外は入試ではなく推薦で入学者を選んでおり、地元の学生が優遇されることが多いそうです。そのため、優秀な高校の近くにある物件は、人気も値段も高くなるそうです。

団地の風景1 

 

団地の風景

 

部屋の造りは比較的似ていますが、大きな違いは2点。まず、韓国のほとんどの住宅は、オンドルと呼ばれる暖房設備が備えつけられています。これは、床下に温水パイプなどを通し、床から部屋全体を暖める暖房設備です。冬は寒さが厳しい韓国ですが、オンドルによっていつでも部屋が暖かいため、他の暖房機器はあまり使われないそうです。もう一つの違いは、ベランダです。韓国では屋外ではなく、窓と窓の間にベランダのようなスペースがあります。ここは通常、洗濯機を置いて、そのまま洗濯物を干すスペースとして使われます。いつでも天候に左右されずに洗濯ができますし、防寒面でも優れた実用的な造りになっています。

 ベランダ的な空間

 ベランダ的な空間

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