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みなさん、こんにちは。私は長年住み慣れた札幌の街を離れ、今、札幌市の姉妹都市である大韓民国の大田(テジョン)市役所で働いています。
大田市役所
札幌市は、2010年10月に大田広域市と姉妹都市提携を結び、様々な交流事業を実施しています。その交流事業の一つとして、両都市がお互いの都市や文化、風習などについて学びあい、ともに発展する基礎を作っていくために、両市の職員を1名づつ交換派遣することにしました。私はその派遣職員として、今年の6月から大田市に行っています。
これからみなさんに、一番新しい姉妹都市である大田市の素顔について紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
テジョンの新市街地
さて、大田広域市ですが、みなさん韓国のどのあたりにあるかご存知でしょうか。北緯36度東経127度で、韓国のほぼ中心にあります。そのため、高速道路や高速鉄道(KTX)が通る、交通・物流の中心地として発展してきました。KTXに乗るとソウルまで約1時間、プサンにも2時間以内で到着できます。面積は540平方キロメートルと札幌の半分ほどの広さなのですが、150万の人々が暮らす韓国第5の都市です。
街の中心は、大田駅周辺の旧市街地と政府庁舎・大田市役所周辺の新市街地の2ヶ所。大田駅周辺には大きな市場や札幌に匹敵する規模の地下街が、大田市役所周辺には高層ビルが立ち並び、多くの人でにぎわっています。歴史的な建造物は少なく、観光都市という感じではありませんが、デパートや大型スーパーといった商業施設や、動物園や水族館、遊園地といったテーマパーク、天然温泉まであり、どことなく札幌と似た、住みやすい街という印象です。
大田市中央市場
足湯を楽しむ人たち
そんな大田市の一番の特色は、韓国随一の科学都市ということ。1970年代から研究開発団地が造成されており、アジアトップクラスの理工系大学である韓国科学技術院(KAIST)をはじめ、70を超える研究機関が立ち並びます。なかでも、1993年に科学をテーマに開催した世界博覧会(EXPO)は、国内のみならず世界に大田市の名を広める契機になったそうです。
なんとなく大田市のイメージはつかめたでしょうか?次回から大田市について、いろいろな角度からご紹介したいと思います。
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