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更新日:2024年3月22日

感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症など)

感染性胃腸炎とは

主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。

原因となるウイルスには、ノロウイルス、ロタウイルスなどがあり、主な症状は腹痛、下痢、嘔吐、発熱です。

ロタウイルスによる胃腸炎は、乳幼児に多く見られ、便が白色になることもあります。

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ノロウイルス感染症とは

潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もありますが、子どもやお年寄りなどでは重症化し、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。

ノロウイルス感染症に関する詳細な情報は、ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省のページ)をご覧ください。

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感染経路について

ノロウイルスは、口から体内に入り感染します。主な感染経路は次の3つに分かれます。

人から人へ

感染している人の便や嘔吐物が手につき、ドアノブやタオルなどを介して感染することがあります。

また、家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところで飛沫感染等で直接感染することがあります。

人から食品を介して人へ

ノロウイルスに感染した人がウイルスの付いた手をよく洗わずに調理したため、食品にノロウイルスが付き、この食品を食べることで感染することがあります。

食品から人へ

ノロウイルスを取り込んだ二枚貝類を生で、あるいは十分に加熱しないで食べることにより感染することがあります。

また、ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取することにより感染することがあります。

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予防方法について

予防の基本は「手洗い」!!

十分な時間(30秒以上)をかけて洗いましょう。

  1. 指輪や時計をはずし、まず水で洗います。
  2. 石鹸をつけてよく泡立てます。
  3. 手の甲を伸ばすようにこすって洗います。
  4. 指の間や手首の上までよく洗います。
  5. 指先や爪の間を念入りに洗います。
  6. 親指はねじるように洗います。
  7. 水でよく洗い流し、清潔なタオルなどで拭きます。

詳しくは、ノロウイルス等の食中毒防止のための適切な手洗い(動画)(厚生労働省)または基本は「手洗い」!(札幌市保健所食の安全推進課)をご覧ください。

調理を行う前(特に飲食業を行っている場合は食事を提供する前も)、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換等を行った後(手袋をして直接触れないようにしていても)には必ず行いましょう。

なお、消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用になりませんが、すぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください。

しっかり加熱する

中心部まで十分に加熱(85℃~90℃、90秒以上)しましょう。

ノロウイルスは、湯通し程度の加熱では死滅しません。

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感染の拡大防止について

消毒剤の作成方法や消毒方法の詳細は、キッチンメール第25号平成19年7月号(抜粋版)(PDF:623KB)をご覧ください。

有効な消毒の方法

85℃以上の熱湯で1分間以上、加熱消毒する。

塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム液)を適切に薄めた消毒液で消毒する。

消毒用アルコールは、効果はありません。

消毒が必要なところ

ドアノブ、蛇口、手すり、子どものおもちゃなど「手の触れるところ」にウイルスが付着する可能性があります。

感染した人の嘔吐物や便には1g中に100万個から10億個の多量のウイルスが含まれています。

トイレ、床など嘔吐物や便で汚染されたところは、徹底して消毒をしましょう。

消毒方法について

調理器具やおもちゃなど
よく洗ったあと消毒液に10分くらい漬けてから水洗いする。

ドアノブ、蛇口、手すりなど
消毒液をよく染みこませたペーパータオル等で拭いた後、10分くらいしてから水拭きする。

お風呂に入るときに気をつけること

下痢などの症状がある人は「1番最後」に入るか、「シャワーのみ」にしましょう。

症状のある人が浴槽に入ったあとは、よく洗い、消毒しましょう。

その他感染拡大防止のポイント

  • 下痢、吐き気、おう吐、腹痛、発熱などの症状があるときは、調理業務に従事せず、医療機関を受診しましょう。
  • おむつ交換を行う際は、使い捨て手袋を使用し、手指の汚染を防ぎましょう。

 

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治療方法について

現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。また、ワクチンがなく、治療は輸液などの対症療法に限られます。

特に体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要となります。

止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう。

 

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関連通知

ノロウイルスの感染症・食中毒予防対策について(令和5年11月14日厚生労働省健康・生活衛生局感染症対策部感染症対策課、食品監視安全課事務連絡)(PDF:122KB)

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このページについてのお問い合わせ

札幌市保健福祉局保健所感染症総合対策課

〒060-0042 札幌市中央区大通西19丁目 WEST19ビル3階

電話番号:011-622-5199

ファクス番号:011-622-5168