ホーム > 健康・福祉・子育て > 健康(からだ・こころ) > 感染症・予防接種 > 感染症 > 腸管出血性大腸菌感染症(O157など)
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大腸菌は家畜や人の腸内に存在し、ほとんどのものは無害ですが、いくつか人に下痢などを起こすものがあり、病原性大腸菌と言われています。その中でも「ベロ毒素」を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすものが、腸管出血性大腸菌です。
この腸管出血性大腸菌は、血清型によってO157、O26、O111などがあります。
感染してから、おおよそ2日から7日後に、腹痛、下痢などの腹部症状が起こります。続いて血便が見られることが多く、抵抗力の弱いお子さんや高齢者の方などは、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症など重篤な合併症を引き起こすことがあります。
抵抗力の強い人では感染しても症状が出ず気がつかないこともありますが(いわゆる病原体保有者)、このような症状のない病原体保有者からも感染が起きるので、日頃から排便後や調理前の手洗いなどの感染予防をしっかり行うことが大切です。
令和5年(2023年)4月1日現在
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 合計 | ||
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令和3年 | 患者 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | 5 | 5 | 8 | 7 | 7 | 3 | 0 | 40人 |
病原体保有者 | 1 | 2 | 0 | 2 | 6 | 4 | 8 | 21 | 5 | 7 | 6 | 2 | 64人 | |
令和4年 | 患者 | 0 | 0 | 0 | 1 | 20 | 1 | 5 | 10 | 10 | 0 | 4 | 0 | 51人 |
病原体保有者 | 1 | 2 | 5 | 3 | 9 | 6 | 0 | 4 | 1 | 4 | 2 | 5 | 42人 | |
令和5年 | 患者 | 0 | 0 | 0 | 0人 | |||||||||
病原体保有者 | 1 | 0 | 0 | 1人 |
注1)病原体保有者とは、腸管出血性大腸菌に感染しているものの、症状が出ていない者
注2)患者等の発生状況は、札幌市保健所が受理した、医師からの報告年月日により集計
※平成23年10月1日にユッケなどの生食用の牛肉について食品衛生法に基づく基準が定められました。
また加熱用を除き、生の牛レバーの販売・提供は平成24年7月1日より、生食用豚肉(内臓含む)の販売・提供は平成27年6月12日より、それぞれ禁止されています。
詳しくは、以下の関連リンクをご覧ください。
関連リンク、関連通知
トピックス
令和4年5月は、バーベキューなどで、加熱不十分な肉を食べたことや生肉と加熱後の肉を取り扱う器具の使い分けに不備があったことが原因と考えられる、腸管出血性大腸菌の集団感染事例が発生しました。
腸管出血性大腸菌はしっかり加熱すると死滅します。焼肉やバーベキューでは菌が口に入らないよう器具をきちんと使い分け、しっかり加熱するようお願いいたします。
以下の札幌市公式ホームページでは、生肉等による食中毒の防止に関する情報を掲載していますので、対策の参考としてご覧ください。
また、食の安全・安心に関する情報をまとめたパンフレットを発行していますので、ぜひご活用ください。
札幌市では腸管出血性大腸菌感染症が、毎年夏季(7~9月)に増加する傾向が見られます。
特に、高齢者や乳幼児など、抵抗力の弱い方々に感染した場合には重篤化する事例も見られますので、これらの方々が生活、利用している介護・老人関係施設や保育所などをはじめとする社会福祉施設などでは、発生予防対策が大変重要です。
社会福祉施設関係事業者の皆様におきましては、健康管理、汚物の消毒などの予防対策の徹底及び食品の取扱いなどについて、十分、ご注意くださいますようお願いいたします。
詳しくは、「腸管出血性大腸菌感染症の感染症及び食中毒の予防について」(PDF:129KB)をご覧ください。
参考:札幌市における腸管出血性大腸菌感染症届出数(平成28年1月~令和3年6月)(PDF:43KB)
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