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更新日:2024年10月3日

腸管出血性大腸菌感染症(O157など)

腸管出血性大腸菌とは

大腸菌は家畜や人の腸内に存在し、ほとんどのものは無害ですが、いくつか人に下痢などを起こすものがあり、病原性大腸菌と言われています。その中でも「ベロ毒素」を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすものが、腸管出血性大腸菌です。
この腸管出血性大腸菌は、血清型によってO157、O26、O111などがあります。

主な症状

感染してから、おおよそ2日から7日後に、腹痛、下痢などの腹部症状が起こります。続いて血便が見られることが多く、抵抗力の弱いお子さんや高齢者の方などは、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症など重篤な合併症を引き起こすことがあります。
抵抗力の強い人では感染しても症状が出ず気がつかないこともありますが(いわゆる病原体保有者)、このような症状のない病原体保有者からも感染が起きるので、日頃から排便後や調理前の手洗いなどの感染予防をしっかり行うことが大切です。

参考:腸管出血性大腸菌O157:H7電子顕微鏡写真

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腸管出血性大腸菌感染症(O157など)患者等発生状況

令和6年(2024年)10月2日現在

    1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
令和4年 患者 0 0 0 1 20 1 5 10 10 0 4 0 51人
病原体保有者 1 2 5 3 9 6 0 4 1 4 2 5 42人
令和5年 患者 0 0 0 0 1 1 3 5 3 1 1 0 15人
病原体保有者 1 0 0 1 3 4 4 3 6 2 6 0 30人
令和6年 患者 1 1 0 1 1 6 6 7 2       25人
病原体保有者 1 1 1 2 0 9 8 5 8       35人

注1)病原体保有者とは、腸管出血性大腸菌に感染しているものの、症状が出ていない者

注2)患者等の発生状況は、札幌市保健所が受理した、医師からの報告年月日により集計

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感染予防のポイント

  • トイレの後、食事の前、動物とふれあった後には、流水と石けんでよく手を洗いましょう。
  • 食材は流水でよく洗いましょう。
  • 基準に適合しない肉の生食は避け、中心部まで十分に加熱しましょう。特に子どもや高齢者は抵抗力が弱く重症化しやすいので、基準に適合するものであっても生肉は食べないようにしましょう。
  • 肉を焼くときの箸やトングは専用にし、取り箸は別にしましょう。
  • 生肉を取り扱った器具類(まな板、包丁など)は、使用後すぐに洗剤で洗い、熱湯などで消毒してから、他の調理に使いましょう。
  • 下痢などの症状があるときは、プール(特に子供用簡易プール)の使用は控えましょう。

平成23年10月1日にユッケなどの生食用の牛肉について食品衛生法に基づく基準が定められました。

また加熱用を除き、生の牛レバーの販売・提供は平成24年7月1日より、生食用豚肉(内臓含む)の販売・提供は平成27年6月12日より、それぞれ禁止されています。

詳しくは、以下の関連リンクをご覧ください。

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このページについてのお問い合わせ

札幌市保健福祉局保健所感染症総合対策課

〒060-0042 札幌市中央区大通西19丁目 WEST19ビル3階

電話番号:011-622-5199

ファクス番号:011-622-5168

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