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ヘルパンギーナは発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした、急性のウイルス性咽頭炎であり、乳幼児を中心に主に夏季に流行する、いわゆる夏かぜの代表的疾患です。
コクサッキーウイルスA群などが原因となります。
2〜4日の潜伏期間の後、発熱に続いて咽頭痛が発生し、口腔内に直径1~2mm程度の小水疱が発生します。小水疱が破れた後は浅い潰瘍を形成し、疼痛を伴います。発熱時に熱性けいれんを伴うことや、口腔内の疼痛のため、不機嫌、拒食、哺乳障害それによる脱水症などを呈することがありますが、ほとんどは予後良好です。まれに無菌性髄膜炎や急性心筋炎を合併することがあります。
ヘルパンギーナにかかった人の咳やくしゃみ、唾などに含まれるウイルスによって感染します。
また、水疱の内容物や便に排出されたウイルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染します。
対症療法が中心となります。口の中に発疹ができるため、食事がとりやすいよう、柔らかく、口にしみない食事を工夫し、水分補給を心がけることが大切です。
症状が出た最初の週の感染力が最も強く、回復後も飛沫や鼻水からは1~2週間、便からは数週~数か月間、ウイルスが排出されます。このため、患者あるいは回復者に対しても手洗いを徹底し、タオルを共用することは避けましょう。特におむつを交換するときには、排泄物を適切に処理し、流水と石けんで十分に手洗いをしましょう。
ヘルパンギーナの原因ウイルスである「コクサッキーウイルス」は、ノンエンベロープウイルスという種類に分類され、アルコール消毒剤や熱に対する抵抗力が高いです。
ノンエンベロープウイルスの代表的なものとしてノロウイルスがあり、ヘルパンギーナに対する消毒方法はノロウイルスと同様の方法が推奨されます。
ヘルパンギーナの消毒では、アルコール消毒剤が効きにくいため、次亜塩素酸ナトリウム溶液等による消毒を行うようにしてください。
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