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STD(Sexually Transmitted Diseases)とは、性行為を介して皮膚や粘膜から感染、伝播する疾患の総称をいいます。
日本で多くみられるSTDは、以下の疾患などです。
STDの症状は、性器のかゆみや痛み、イボや潰瘍、おりものの臭いや色・量の変化、排尿時の痛み、尿道からの膿の漏出、下腹部痛等がありますが、性器クラジミア感染症の多くやHIV感染症のように無症状で経過するものもあります。
少しでも異常を感じたら、産婦人科または泌尿器科で受診しましょう。
※梅毒については、エイズ(HIV)検査と同時に検査が受けられます。
STDは性行為によりうつる病気です。必ずパートナーにも感染していると考えるべきです。
治療も二人一緒に行わなければ、またパートナーから再感染してしまうことになります。
STDはパートナーと一緒に産婦人科・泌尿器科で治療することが大切です。
治療中は症状がなくなったからといって、自己判断で治療を中断せず、医師の指示があるまできちんと通院しましょう。
STDの中にはほとんど症状のないものもあります。感染の機会のある人や心配な人は定期的に検診を受けると安心でしょう。
コンドームは避妊具として知られていますが、STDを予防する器具としても力を発揮します。
コンドームには、男性用・女性用があり、正しい使用法でSTDの伝播を予防しましょう。
性行為の際に必ずコンドームを使用しましょう。
射精後は、速やかにコンドームをはずし、後始末をしましょう。
はじめから正しい装着法で付けましょう。
製造許可番号の入った商品を購入し、保管場所としては冷暗所に保管し、直射日光、高湿多湿の場所及び揮発性薬品と一緒に保管しないよう注意しましょう。
電話で相談できます。(下記保健センターへお電話ください)
住所、名前はお聞きしません。
料金は無料です。
各区健康・子ども課(保健センター) | 電話番号 (電話受付/月~金8時45分~17時15分) |
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中央区健康・子ども課 |
011-205-3357 |
北区健康・子ども課 |
011-757-1181 |
東区健康・子ども課 |
011-711-3211 |
白石区健康・子ども課 |
011-862-1881 |
厚別区健康・子ども課 |
011-895-1881 |
豊平区健康・子ども課 |
011-822-2472 |
清田区健康・子ども課 |
011-889-2049 |
南区健康・子ども課 |
011-581-5211 |
西区健康・子ども課 |
011-621-4241 |
手稲区健康・子ども課 |
011-681-1211 |
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、「性感染症に関する特定感染症予防指針(平成三十年一月十八日厚生労働省告示第十号)」が策定されています。詳細につきましては、性感染症(厚生労働省ホームページ)を御確認ください。
※平成30年度から、エイズ(HIV)検査と同時に梅毒検査が受けられるようになりました。
梅毒トレポネーマの感染によって起こります。
患者の皮膚および粘膜からの滲出液、唾液、精液、血液、膣分泌液などが感染源です。性交を主とする直接接触による感染が主体ですが、汚染された物品を介した間接的な感染もまれにみられます。
治療せずに放置しておくと重症化したり、妊婦の場合は胎児に感染させることがあります。
札幌市の届出件数は、全国の傾向と同様、平成24年頃から急増している状況です。特に20代・30代の若い世代の届出割合が多くなっています。
令和5年の届出は469件であり、過去最高であった令和4年よりも増加しております。この傾向は国全体でも同様です。
梅毒の症状は時期によって異なりますが、感染していても症状が全くなかったり消失したり、段階的な症状の出方を示さない場合もあります。
あらゆる性行為の際にはコンドームを正しく使用しましょう。
ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などで感染することがあります。100%予防できると過信せず、皮膚や粘膜に異常があった場合は性行為を控え、早めに医療機関を受診して相談しましょう。
梅毒診療ガイド(第2版)(PDF:1,500KB)を掲載しています。ご覧ください。
本ガイドは一般社団法人日本性感染症学会、厚生労働科学研究費補助金新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業「三鴨班」および「山岸班」が共同で作成したものです。
病原体は、クラミジア・トラコマティスで、従来から目の病気(トラコーマ)やそ径リンパ肉芽腫の病原体として知られていましたが、近年は陰部クラミジア・非淋菌性尿道炎等尿路や性器の粘膜細胞への感染が注目されています。
非淋菌性尿道炎の約半数がクラミジア感染症と考えられ、淋菌との混合感染も多く、また、自覚症状の無い感染者も多くみられます。
男性では、感染後2日~6週間(通常7~14日)で軽い急性尿道炎症状(透明白色膿が出る・排尿時の痛み・尿道のかゆみ・不快感)を呈します。
淋病より軽い症状です。さらに前立腺炎・副睾丸炎を起こすことがあります。
女性の場合、おりものが増えることもありますが、ほとんど症状がありません。
濃い黄色や緑黄色のおりものがでることがありますが、気が付かないことも多いです。
放置しておくと、子宮頚管炎から子宮内膜炎・卵管炎と広がり、感染後早くて1か月後には骨盤腹膜炎・肝周囲炎となることもあり、その場合には激しい腹痛を起こします。
卵管周囲の癒着を起こすと、卵管狭窄や卵管閉塞症となり子宮外妊娠や不妊症・流早産・異常分娩の原因となります
妊婦が感染している場合は、新生児が産道感染により眼瞼結膜炎や肺炎などを起こし死に至ることもあります。
抗生物質の内服が有効ですが、いったん治癒しても再感染がありえますので、パートナーともども治療を受けなければなりません。
病原体は淋菌で、感染原因はほとんど性行為によるものです。
淋菌の生命力は弱いので、患者粘膜から離れると数時間で感染力を失い、乾燥・低温等によって死滅します。
男性の場合、感染後2~9日の潜伏期間を経て尿道に軽いかゆみや熱っぽさを感じ、尿道口から最初は粘液が、次に白く濁った膿が尿と一緒にでるようになります。
尿道口は発赤し排尿時に熱感や痛みがあります。放置すると尿道炎が悪化し頻尿と排尿困難となり、排尿の終わりに出血をみるようになります。
さらに、放置すると、前立腺炎・副睾丸炎を起こし、まれに慢性化して関節炎・皮疹・心膜炎などが起こります。
女性の場合は、感染後数日で、尿道炎や子宮頚管炎を起こしますが、症状が軽いため気づかないことも多くあります。
放置し膀胱炎を起こすと頻尿や排尿痛を伴い、その後、子宮内膜炎・卵管炎・卵巣炎・子宮周囲炎・骨盤腹膜炎などに進展すれば、腹痛や発熱を生じるだけでなく、不妊の原因にもなります。
男女とも、尿道でなく、直腸や咽頭に感染する場合があります。
抗生物質の注射や内服が有効ですが、薬剤耐性菌も多いので、感受性のチェックが必要です。
治療しなかった場合でも、数ヶ月で症状は自然に消えることがありますが、感染が続いていれば、他人に淋菌を感染させることもあります。
また、慢性化する場合もあり、関節炎・心膜炎・肺気腫などを起こすこともありますので、治療中は症状がなくなったからといって、自己判断で治療を中断せず、医師の指示があるまできちんと通院する必要があります。
尖形コンジローマはヒトパピローマ(ヒト乳頭腫)ウイルスの感染により、性器周辺に生じる腫瘍です。ヒトパピローマウィルスの中には発ガンと関わっているものもあります。
感染後、数週間から2~3か月を経て、陰茎亀頭・冠状溝・包皮・大小陰唇・肛門周囲等の性器周辺部にイボ状の小腫瘍がたくさんできます。
患部がかゆく熱をもったりします。尖形コンジローマ自体は良性の腫瘍ですが、時に、悪性腫瘍(がん)に移行することもあります。
コンジローマを外科手術により切除したり、電気焼灼・レーザーメスによる蒸散法・液体窒素による凍結療法があります。
軟膏の局所塗布もしますが、再発しやすいので定期的な検診が必要です。
病原体は単純ヘルペスウイルス(HSV)で、性器付近に発病したものを「性器ヘルペス」、口唇周囲に発病したものを「口唇ヘルペス」といいます。
ヘルペスウイルスは、症状消失後も神経節に潜伏し、疲労やストレス・風邪・外傷等で免疫機能が低下したときに再発します。
単純ヘルペスウイルス初感染の70~80%が無症状といわれてます。
症状が出る場合には、性的接触の2~10日後、男性では、亀頭、陰茎などに、女性では陰唇、膣、会陰部などに、小さな水疱が多発します。
水疱はすぐ破れ潰瘍となります。次いでかさぶたを形成しいったん治癒します。これが数週、数ヶ月の潜伏期を経て再発してきます。この再発が繰り返されるのが性器ヘルペスの特徴となっています。再発時の症状は軽く、皮膚症状のみで、約2~3週で自然軽快します。
妊婦が感染している場合には,産道感染等による新生児がヘルペスウイルス感染症にかかり、致命的になることもあります。
治療としては、抗ウイルス剤の内服や軟膏の塗布があります。
対症療法として、局部の痛みに消炎鎮痛薬や局所麻酔剤が使われます。
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