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水痘と帯状疱疹は、どちらも「水痘・帯状疱疹ウイルス」という同じウイルスにより引き起こされる感染症です。水痘は一般には「みずぼうそう」として知られており、小児によく見られます。水痘が治癒した後もウイルスが神経に潜伏し、免疫低下や加齢に伴いウイルスが再び活性化することにより、帯状疱疹を発症します。
初感染後2週間程度(10~21日)の潜伏期間を経て、紅斑状丘疹(盛り上がった赤い発しん)が出現しその後水疱となります。発熱を伴うことも多く、急性期には紅斑、丘疹、水疱、痂皮(かさぶた)のそれぞれの段階の発しんが混在するのが特徴です。
小児に多い感染症ですが、成人になってから罹患すると重症となることが多いとされています。
水疱や気道分泌物に含まれるウイルスが上気道粘膜や結膜により侵入します。患者の咳やくしゃみを介した感染(飛沫感染・空気感染)に加え、水疱や粘膜の排出物に接触することによる感染(接触感染)があります。発しん出現の1日から2日前からすべての水疱が痂皮化するまで感染力があります。
対症療法が中心で、症状に応じて抗ウイルス薬が使用されます。
有効な予防方法は予防接種であり、2014年に水痘ワクチンが定期接種化されて以降、患者報告数は減少しています。
皮膚に分布している神経に沿って、水疱が帯状に出現します。通常、皮膚症状の出現2~3日前から痒みもしくは痛みが出現し、初期は皮膚が赤く腫れます。1週間程度経過すると、水疱が多発するようになり、発熱、頭痛、リンパ節の腫れなどの症状も出現するようになります。
合併症として、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる長期の神経痛があります。
神経に潜伏感染していた水痘-帯状疱疹ウイルスが原因で起こります。免疫低下や加齢に伴い、ウイルスが再び活性化することによって発症します。
周囲への感染について、水痘ワクチン未接種者などの免疫を持たない人が接触等により感染して水痘を発症する可能性があります。全ての水疱が痂皮化すれば、周囲への感染力は無くなります。
治療には抗ウイルス薬等が使用されます。より早期に使用すると効果が高くなる場合もありますので、症状がある方はお早めに医療機関を受診することが大切です。
発症予防や重症化予防には予防接種(任意接種)が期待できるとされています。2016年に水痘ワクチン(生ワクチン)の効果・効能に50歳以上の者に対する帯状疱疹予防が追加され、2020年からは乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン(不活化ワクチン)が使用可能となりました。
帯状疱疹ワクチンの詳細については、こちらをご覧ください。
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