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更新日:2019年9月20日

平成26年5月23日札幌市歩道バリアフリー整備事業(計画段階)

概要

1 実施日時

  • 平成26年5月23日(金曜日) 13時30分~16時00分

2 事業概要

  • 「新・札幌市バリアフリー基本構想」における生活関連経路についての見直し  

3 チェック時期

  • 計画段階

4 チェック場所

  • 現地視察と会議室(北海道立総合体育センター)でのチェック

5 事業実施部局

  • 札幌市建設局土木部道路課(交通安全施設係)

6 チェック実施者

  • 社)札幌市身体障害者福祉協会5名、介助者2名
  • 社)札幌市老人クラブ連合会2名

主なチェック内容と市の考え方   

主なチェック内容と市の考え方

 

意見

考え方

狭幅員道路

 

段差解消

(車いすをご利用の方からの意見)

施設(バリアフリー化する経路で誘導する施設)の入口前では、歩道と車道の境界部分にある段差を解消することが必要である。今のままでは車いすで乗り上げが出来ない。

いただいたご意見を参考に、施設の入口前や車道横断部の段差解消について検討いたします。

(車いすをご利用の方からの意見)

狭幅員道路においても、交差点など車道を横断する部分の段差解消をしてもらえると助かる。

点字ブロック

狭幅員道路においても、施設の入口位置が分かるよう、入口前の歩道には点字ブロックを設置するのが望ましい。

いただいたご意見を参考に、狭幅員道路における点字ブロックの設置について検討いたします。

(施設の入口に面する歩道に設置する場合)

点字ブロックと施設入口の段差の隙間は20cm程度あった方がよいが、スペースに限りがある場合はそれ以下でもよい。

狭幅員道路においても、車道横断部には点字ブロックを設置することが望ましい。

(交差点部に設置する場合)

点字ブロックによって誘導されるルートが鋭角に折れると、利用者は認識しづらい。

歩道に敷設する点字ブロックは、障害物にぶつかることがないよう、設置位置に配慮する必要がある。

歩道の有効幅員確保

有効幅員の確保を妨げる道路標識柱等は、ドライバーからの見やすさ等も考慮した上で歩行者の邪魔にならない位置に移設する必要がある。

バリアフリー化すべき経路上で通行の支障となる道路標識柱やごみステーション等については、移設等を検討した上で整備を進めております。

狭幅員歩道にごみステーションがあり、歩道幅員を確保できていない場合がある。

(視覚に障がいをお持ちの方からの意見)

道路標識柱等は、柱の色がグレーだと目立たないため、ぶつかる危険性がある。目立つ色(黄色や白色など)で、着色またはテープを貼る等の対策がされると、障害物として認識しやすくなる。

いただいたご意見を、整備を進める上で参考にさせていただきます。

(車いすをご利用の方からの意見)

狭幅員道路を通行する際は、歩道や車道端の勾配がきつい箇所があるため、車道の中央を通行し、車が来たら避けるようにしている。

市有地が隣接する歩道では、土地の一部を活用し、歩道幅員を拡幅することができないか。

道路に隣接する土地の利用が可能であり、かつ効果的である場合には、隣接地の活用も検討した上で整備を進めております。

 

非優先道路

非優先道路の通行方法

非優先道路を横断するには横断歩道の設置が必要である。

いただいたご意見を、非優先道路の整備を検討する上で参考にさせていただきます。

(視覚に障がいをお持ちの方からの意見)

横断歩道が設置されていないところは、車道横断部に点字ブロックを設置しないでほしい。怖くて横断することができない。

(視覚に障がいをお持ちの方からの意見)

横断歩道がない場合は、遠回りになったとしても横断歩道があるところを通行する。

(視覚に障がいをお持ちの方からの意見)

横断歩道が無い交差点は怖く、一人で通行することは難しい。特に初めて来た交差点は通行が困難である。

(視覚に障がいをお持ちの方からの意見)

横断歩道の、白線とアスファルトによる白黒の明暗があることで、横断できる箇所だと認識することができる。

(視覚に障がいをお持ちの方からの意見)

横断歩道の、白線とアスファルトによる白黒の明暗があることで、横断できる箇所だと認識することができる。

交差点部に点字ブロック等の目印がない場合、知的障がい者や障がい児は車両に注意せず車道を横断してしまい、事故につながることがある。

横断歩道以外の対策としては、優先道路への一時停止規制、歩行者横断部や公園出入口の舗装カラー化、車への注意喚起看板や路面表示の設置、車道部へのハンプの設置、車道への点字ブロックの敷設などが考えられるのでは。ただし、それだけで安全が確保されるかは不安もある。

注意喚起看板等の設置のみでは、安全上は厳しいのではないか。

ドライバーも歩行者も、誰もが横断箇所であることが分かるのは、横断歩道のため、横断歩道の設置が望ましいのではないか。

信号機も設置されると一番良いが、交通量が少なく見通しがよい箇所については、横断歩道があれば信号は不要。

(視覚に障がいをお持ちの方からの意見)

横断歩道が設置されたとしても、音響施設が無いところは通行しにくい。音響施設を設置することも考えられるのではないか。

全体を通じて

点字ブロック

点字ブロック上に自転車が置かれており、通行できない場合がある。撤去されてもまたすぐに自転車が置かれてしまう。

歩行の支障となる違法駐輪に対しては、指導、及びマナー啓発、撤去、必要に応じた駐輪場の整備を実施することとしています。

(視覚に障がいをお持ちの方からのご意見)

点字ブロックが色あせていると、ブロック等の材料による舗装(以後、「ブロック舗装」)と色の差が小さく認識しづらい。

限られた予算の中ではありますが、現場の状況等もふまえながら、適切な維持管理に努めてまいります。

(視覚に障がいをお持ちの方からのご意見)

点字ブロックの一部がすり減っていると、認識しづらい。

舗装面の改良

(視覚に障がいをお持ちの方からのご意見)

ブロック舗装の凹凸に躓いたり、白杖が引っ掛かることがある。

地域性や景観にも配慮し、場所によっては歩道にブロック舗装を採用しております。ブロック舗装で整備を行う際には、ブロックとブロックの隙間が小さく、極力通行に支障が出ない材料を選定しております。

(視覚に障がいをお持ちの方からのご意見)

ブロック舗装は、白杖で触った場合点字ブロックとブロック舗装の凹凸の差が小さく、混乱しやすい。

(車いすをご利用の方からの意見)

ブロック舗装の箇所を通行すると、振動が大きい。

(車いすをご利用の方からの意見)

通行する際、舗装の剥がれによる凹凸が困る。

整備を行う際には、舗装面の凹凸の解消を行っております。

街路樹の根の影響で歩道の舗装面が凹凸している場所があり、危険である。

勾配緩和

(車いすをご利用の方からの意見)

緩やかな上り坂が続くと辛い。

整備を行う際には、縦断勾配が5%以下、横断勾配が2%以下となる様、整備を進めております。

(車いすをご利用の方からの意見)

歩道の横断勾配が急な場合、車いすを漕ぐのに片腕だけ使うことになり辛い。

(車いすをご利用の方からの意見)

車道横断部の段差が2cmであっても、その前後の勾配次第では乗り上げが困難となる。

段差解消

車道横断部の2cmの段差をなくすことは不可能なのか。

札幌市では、視覚に障がいをお持ちの方や車いすをご利用の方に意見を伺い、視覚に障がいをお持ちの方が歩道と車道の境界を認識でき、車椅子を利用する方も乗り上げ可能な段差として2cmを採用し整備を進めております。なお、全国的にも2cmが標準となっております。

車道横断部の段差が2cmであればつまずかずに通行することが出来る。

(視覚に障がいをお持ちの方からのご意見)

車道横断部の縁石が舗装に埋まって歩車道の境界がわかりにくい箇所がある。

(視覚に障がいをお持ちの方からのご意見)

車道横断部の縁石が欠けており、歩車道の境界がわかりにくい箇所がある。除雪車などで縁石が削られてしまうためか、段差が均一ではなく危険を感じる箇所もある。

限られた予算の中ではありますが、現場の状況等もふまえながら、適切な維持管理に努めてまいります。

縁石やチェーン柵など、歩道と車道の境界を物理的に明示するものが設置されていれば、歩車道境界を認識できる。

いただいたご意見を、整備を進める上で参考にさせていただきます。

車道横断部において、舗装と雨水ますの間に段差があったり、雨水ますのフタにある格子の隙間が大きいと、車いすやベビーカーがはまって動けなくなることがある。また、白杖がっ掛かることもあるため危険である。

整備を行う際、車道横断部に雨水ますのふたには、細目(格子の間隔が狭いもの)を採用し、舗装面との段差もできる限り解消しながら、整備を進めております。

全体を通じて

その他

札幌の歩道はバリアフリー化が進んでいると思う。

いただいたご意見を、整備を検討する上で参考にさせていただきます。

(視覚に障がいをお持ちの方からのご意見)

通行したことのないルートを視覚障がい者が1人で通行することは難しい。

(視覚に障がいをお持ちの方からのご意見)

近くにいる車はぼんやりと認識することができるが、横から来る車は見えない。車両は音を頼りに判断しているが、ハイブリット車や後ろから来る車は気付かない。自転車も音がしないため恐怖を感じる。

(視覚に障がいをお持ちの方からのご意見)

昼間は歩車道境界がわかるため通行に問題はないが、夜は境界がわからなくなるため沿道の建物の光を頼りに通行している。

(車いすをご利用の方からの意見)

車いすで移動する場合は、かなり先の道路状況を見据えてから移動しなくてはならない。

冬期は積雪のためあまり外出しない人もいる。

冬期は点字ブロックが積雪でわからなくなってしまうため、縁石で歩車道境界を認識している。

道路の整備だけではどうしようもないところがある。ハード整備だけではなく、施設や、マンパワーを使ったソフト対策なども必要。

車いす使用者を介助する人の意見も集めることが必要ではないか。

法令遵守

車は視覚障がい者がいても減速や停止をしない。

いただいたご意見は、交通管理者である北海道警察にお伝えするとともに、引き続き交通安全教育や交通安全運動に取り組んでまいります。

免許更新などを活用して、自動車利用者へ道路交通法を周知すべきである。

公園

月寒公園入口

駐車場出入口と歩行者出入口を別にすることはできないのか。歩道の延長上に歩行者出入口があるほうがよいと思う。

後年に予定されている月寒公園のバリアフリーチェック時に、併せて検討したいと考えております。

公園側にも歩道を設置した方がよいのではないか。

建築物

美園まちづくりセンタ|

出入口の段差解消や、弱視の方にも判りやすい建物の壁の色とするなど、ユニバーサルデザインを考慮することが必要である。

まちづくりセンターのバリアフリー化については、いただいた意見等を踏まえて、施設の保全改修の実施に合わせて検討いたします。

(車いすをご利用の方からの意見)

出入口に段差があるため、係員の呼び出しボタンにたどり着くことができない。

出入口に段差がないような建物(例・きたえーる出入口)にする必要がある。車いすではスロープを通行することが辛いこともある。

公的な手続きがまちづくりセンターで可能となったため、優先的にバリアフリー化を行う必要がある施設だと思う。

 

 チェックの様子と意見(PDF:437KB)

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このページについてのお問い合わせ

札幌市保健福祉局障がい保健福祉部障がい福祉課

〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎3階

電話番号:011-211-2936

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