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更新日:2024年10月31日
道央圏内の総合周産期母子医療センター新生児内科部門として、新生児の受け入れを24時間体制で積極的に行っています。病棟は新生児集中治療室(NICU)と回復期病棟(GCU)に分かれています。
医療チームは新生児内科医師・看護職員・薬剤師・栄養士・臨床心理士・ソーシャルワーカー・看護補助員・看護事務補助員で構成されており、定期的に多職種カンファレンスを行っています。また、産科助産師や産科医師、小児科看護師や小児科医師と情報共有し、出生前から退院後までを見据えて継続したケアを提供しています。
看護師2~3名がチームになり、入院から退院まで受け持ち看護師として赤ちゃんを担当しています。
NICUは、小さく生まれた赤ちゃん、早く生まれた赤ちゃん、治療が必要な赤ちゃんを24時間体制で受け入れ、専門的な看護を提供しています。一人一人の個性に合わせ、赤ちゃんが安心して穏やかに過ごせるようケアしています。また、ご家族の不安な思いに対して、臨床心理士とともにご家族の状況を理解しながら心のケアに努めています。
入院により赤ちゃんとご家族が離れて生活しているため、退院後の育児を不安に思う方は少なくありません。そのため、少しでも安心して赤ちゃんを家庭に迎え入れることができるよう、沐浴や授乳などの育児練習を行っています。また、地域での継続看護が行われるよう、保健センターや訪問看護ステーションをはじめ、関係機関と連携、協働しております。
また、新生児集中ケア認定看護師がおり最新の情報を得ながら、看護ケアの質向上に努めています。
「9階西病棟看護職員は、常にやさしさと愛情を持ち、お子様の治療と成長のため看護に専心します。
また、ご家族が安心して退院を迎えられるように支援します」を看護師長理念としています。
赤ちゃんの成長発達が促されるよう、発達や状況に合わせた看護ケアを実践しています。また、1日も早く赤ちゃんとご家族が一緒に過ごせるよう、赤ちゃんの回復のため大切にケアを行っています。
静かで暗い子宮内環境に近づけるよう、照明が直接赤ちゃんに当たらないよう保育器にカバーをかけて調整しています。夜間は照明を落とし、昼夜の明暗リズムを作っています。医療機器のアラーム音や保育器などの操作に注意を払い、騒音を軽減しています。
筋緊張が緩和される効果や赤ちゃんの安静が保たれる効果が得られるよう、子宮内にいた時の姿勢に近づけた体位になるようポジショニングを行っています。
赤ちゃんの睡眠覚醒リズムに合わせたタイミングでケアを行い、体位変換やおむつ交換などをゆっくり丁寧に優しい手技でケアを行っています。
ケアの前には赤ちゃんに優しく触れることで赤ちゃんの覚醒や行動を活性化し、ケアを開始します。また、なだめのケアでは、赤ちゃんの頭や背中・手足を包み込む(ホールディング)ことで、安静を促します。
母乳を口腔内に塗布することで、母乳に含まれる免疫物質による感染予防、母乳の匂いや味による赤ちゃんの安心感が得られる効果があると言われています。直接母乳が飲めるようになるまでの間、母乳を含ませた綿棒を赤ちゃんのお口に含ませてあげます。
赤ちゃんの状態が安定しているときには、ご両親に直接裸の赤ちゃんを抱っこしていただく、スキンシップの時間を設けています。
保育器からベッド(コット)に出てからは、スタッフが付き添い直接授乳の練習や沐浴の練習を行っていただけます。また、必要なご家族には退院後の生活をイメージできるよう、NICU内で母子同室をしていただく部屋を準備しています。
ご家族が入院中の赤ちゃんの様子を知ることができるよう、また、ご家族の疑問や不安にお答えする一つの手段として、ご希望される方には担当看護師とご家族の間でノートでのやりとりをしています。
退院後、赤ちゃんとご家族が一緒に過ごす生活を重視したカンファレンス等を多職種と行っています。外来や地域の関係機関と連携し、退院後の継続看護につなげています。
面会
赤ちゃんが過ごす清潔な療養環境を維持するため、感染対策として面会制限をしています。面会は退院後に育児を行う養育者2名に限定しています。
それ以外のご家族の方には、予約制での窓越し面会やオンライン面会を実施しています。
*掲載の写真はご家族に承諾を得て掲載しています
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