ホーム > 教育・文化・スポーツ > 学校・幼稚園・教育 > 教育についての取組・計画 > 学校給食 > テキスト版 中学生向け「環境を守るためにできることは?」
ここから本文です。
男の子「へー!札幌市ではこんな取組をしているんだね。」
先生「生ごみを堆肥に再利用することができるんですね。」
女の子「私たちの住む札幌市ではとてもいい取組をしているんだね。」
先生「そうですね。でも、フードリサイクルをしているからこのままでいいのでしょうか?」
男の子「どういうこと??」
先生「フードリサイクルで集めている生ごみは調理くずだけじゃなく食べ残しもありましたよね。これは食べ物をむだにすることになりませんか?」
男の子「リサイクルするんだったら残しても無駄にならないんじゃない?」
女の子「うーん・・・。でも給食は私たちが食べるものだから、リサイクルするとしても残したらもったいないと思うな。」
男の子「そうかぁ…。僕たちが給食をしっかり食べれば、体の栄養になるし、リサイクルしなきゃいけない量も減るもんね。」
先生「そうですね。フードリサイクルは環境によい取組ですが、自分たちでなくせる食べ物のむだは減らしていくことが大切ですよね。」
先生「では、今度は自分の生活でのいろいろなごみについて考えてみましょう。普段の生活でむだにしてしまったことや、もったいないなと思ったことはありますか?」
女の子「食べないうちに賞味期限が切れて捨てちゃうことがたまにあるわ。」
男の子「つい大きいお弁当を買っちゃって…。もったいないと思ったけど食べきれないで残しちゃった。」
男の子「こうやって考えてみると、普段の生活で無駄になっていることっていろいろあるんだなぁ。」
先生「そうですね。そういう無駄が増えると捨てるものも増えてしまいますね。」
先生「ところで。みなさん、一日に自分がどれくらいの量のごみを出しているか知っていますか?」
男の子「えー?どれくらいだろう…」
女の子「自分ではあまり出してるつもりはないけど…」
先生「私たち一人ひとりが出しているごみの量はだいたいこれぐらいなんですね。」
(小さなゴミ袋を出して、量りに乗せる)
先生「1日当たり一人678gあるんですよ。」
男の子「へー!もっと多いかと思った。」
女の子「意外に少ないね。」
先生「少ないと思いますか?でもこれが日本全体で1年間分になると、なんと年間3200万トンにもなるんです。」
男の子「え!そんな量になるの?!」
女の子「一人分ではあまり多く感じなかったけど、みんなのごみを集めればすごい量になるのね」
先生「そうですね。無駄になっていること、もったいないことの、一つ一つは小さなことでも、それが集まると大量のごみになるんですよ。」
先生「このような状態が続くとどうなると思いますか?」
男の子「んー。ものを捨てる場所がなくなっちゃうんじゃないかな。」
女の子「こんなにたくさんのごみを焼却すると地球温暖化の原因になる二酸化炭素がたくさんでちゃうんじゃないのかな。」
男の子「それに、ものを作る材料もなくなっちゃうんじゃないかな。」
女の子「森林破壊の問題や化石燃料の問題も授業で習ったよね。」
先生「二人が言ってくれたように、生活の中で無駄があるとたくさんの様々な問題が出てくるんです。このような問題を改善するために『循環型社会』という考え方が生まれました。」
男の子「循環型社会?」
先生「無駄なごみを出さないことで、限りある資源を大切にし、環境への負荷をできる限り減らした社会のことです。」
先生「そして、循環型社会にしていくために、3Rの取組が進められています。」
女の子「3Rって聞いたことがあるよ。リサイクルとかのことでしょう?」
先生「そうですね。ごみの発生を抑える『リデュース』。繰り返しものを使う『リユース』。一度資源に戻して再利用する『リサイクル』。この3つのRを行うことが環境を守ることにつながるんですね。」
男の子「うーん。でも、なんだか難しそう…。自分にできることはあるのかな?」
先生「学校でも取り組んでいることがあるんですよ?教室の様子を思い出してみてください。」
女の子「あ!ごみを何種類かに分けて捨ててるよ。」
男の子「給食をしっかり食べることはリデュースにつながるよね」
先生「そうですね。そういったことも大事な取組ですからね。」
先生「一人一人ができる取組だけではなく、札幌市として取り組んでいることもあります。最初に話したフードリサイクルの他にも、使い終わった揚げ油を回収してリサイクルしているんですよ。」
女の子「学校でもいろいろ取り組んでいるんだね!」
先生「家庭ではどんな取組があるのでしょう。」
男の子「お菓子とかジュースを、買いすぎて残しちゃわないように気を付けているかな。これはごみの量を減らすことになるよね。」
女の子「私は買い物に行くときいつも必ずエコバックを持っていくよ。ごみが増えないようにレジ袋はもらわないの」
女の子「こうやって考えると、私たちが取り組んでいることはいろいろあるのね。」
男の子「そうだね。自分たちにも出来ることがたくさんあるんだね。」
女の子「私、これからは賞味期限をみて買ったものを無駄にしないように気を付ける!」
男の子「僕は、自分に必要なものだけを買って、買いすぎたりしないようにするよ!」
先生「それぞれ自分の目標を持てましたね。みなさん一人ひとりが環境への影響を意識して行動することが環境を守ることに繋がります。」
先生「自分にできることを考えて取り組んでいきましょう!」
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.