ホーム > 教育・文化・スポーツ > 学校・幼稚園・教育 > 教育についての取組・計画 > 学校給食 > テキスト版 小学校高学年向け「なぜリサイクルするの?」
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男の子「へー!札幌市では給食から出た生ごみを堆肥にリサイクルする取組をしているんだね。」
女の子「たくさんの人が関わっているのね」
先生「そうですね。調理員さんやごみ収集の方、リサイクルセンターの方や農家の人など多くの方が協力してくれています。それに生ごみをリサイクルするのにも時間がかかっているんですよ。」
男の子「うーん。でもなんでわざわざそんな時間をかけてフードリサイクルをするの?家の生ごみみたいに燃やせるごみに出しちゃいけないの?」
女の子「確かに。たくさんの人の手や時間がかかるなら、燃えるごみとして焼却処分してもいいと思うんだけどな…」
先生「そういう考え方もありますよね。では、どうして給食の生ごみは焼却ではなくリサイクルをしているのか、みんなで考えてみましょう。」
先生「リサイクルの良さを考えるために、焼却処分とリサイクルを比べてみましょう。まず、焼却処分にはどんな特徴がありますか?」
男の子「たくさんの量を燃やすことができるよね。」
女の子「あまり時間もかからないよね」
男の子「それに燃やして灰にするから、そのまま捨てるよりごみが小さくなるよね」
先生「そうですね。でも、その灰は最後には埋立処分をしなくてはなりません。」
女の子「それに、生ごみは水がいっぱい入っているでしょ。ちゃんと燃えるのかな?」
先生「水分が多くなると、ごみを燃やすのによりたくさんのエネルギーが必要になりますよね。」
男の子「焼却処分は、処理が簡単かもしれないけどいいことばかりじゃないんだなぁ。」
先生「次にリサイクルを考えてみましょう。リサイクルにはどんな特徴がありますか?」
男の子「ごみが別のものに生まれ変わって、また使うことができるんだよね」
女の子「給食の生ごみも、燃やしたらそれで終わりだけどフードリサイクルをして堆肥になって野菜をまた作れるもんね。それに、燃やしたりしないから、使うエネルギーも少ないんじゃないかな。」
先生「そうですね。別のものにするためには時間や手間がかかりますよね。でもリサイクルすることで資源を大切にできますね。」
先生「どうでしょうか、みなさんはどちらが良いと思いますか?」
女の子「環境のことを考えるとリサイクルの方がいいな。」
男の子「燃やしてしまうのは簡単だけど、リサイクルはものを大切にしているもんね。」
先生「そうですね。だから札幌市では給食の生ごみをリサイクルしているんですね。」
先生「給食の生ごみは堆肥にリサイクルしています。この他にも色々なリサイクルがあるんですよ。知っているものは何かありますか?」
男の子「ペットボトルはリサイクルしてるよね」
女の子「牛乳パックもリサイクルしてるよ。」
先生「二人の周りでも、リサイクルしているものがいろいろありますよね。」
先生「リサイクルのような環境に優しい取組は他にもあります。二人は3Rって知っていますか?」
先生「この3Rは「リデュース」「リユース」そして「リサイクル」というこの取組をまとめたものです。」
先生「リデュースはごみの出る量を減らすこと。リユースは使えるものをそのまま使うこと。リサイクルは新しい別のものに変えて利用することなんですね。」
女の子「うーん。聞いたことはあるけど、よくわからないなぁ。」
男の子「うん、僕も…」
先生「実は、もうみんなの身近なところで取り組んでいるんですよ」
男の子「えー?そうなの?」
先生「給食の中にもちゃんと環境を考えた取組があります。生ごみを堆肥にするさっぽろ学校給食フードリサイクルもその一つですね。」
先生「他にはどんなことがあると思いますか?」
子どもたち「うーん…。(二人で少し考える)」
(空になった給食のお皿や食缶の写真)
男の子「いつも給食をしっかり食べるようにしているんだけど、僕がちゃんと食べたら食べ残しも減るよね。それってリデュースだよね。」
(調理員さんが下処理している様子)
女の子「調理員さんたちが、捨てる部分を少なく調理しているのもごみの量が減るからリデュースになると思う。」
先生「給食の中にもいろいろな取組があるとういうのは分かりましたか?」
女の子「うん。なんだか難しく考えていたけど、身近なところでもできるんだなって思った。」
男の子「そうだね。みんなでやれば簡単にできそうだ!」
先生「みなさんが毎日取り組んでいることが環境を守る取組に繋がっているんですね。大切なことは、自分でできることを意識して取りくむことですね。」
先生「どんなことができるのか、皆さんで考えていきましょう」
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