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みなさんは“生物多様性”という言葉を知っていますか?
今、生物多様性は全世界で危機的な状況にあり、温暖化と並ぶ深刻な地球環境問題となっています。
生物多様性を守るために、私たちにできることは何か、一緒に考えてみませんか?
地球上では、人間だけではなく、動物や植物、昆虫などいろいろな生き物がお互いにつながり合いながら生きています。
このように、たくさんの生き物がいて、それらがつながり合っていることを「生物多様性」といいます。
この生き物たちのつながりにより、地球では豊かな生態系が保たれています。
生物多様性は、「生態系の多様性」、「種の多様性」、「遺伝子の多様性」の3つの多様性から成り立っています。
私たちは日々、生物多様性から様々な“恵み”を受けており、この生物多様性からの恵みを“生態系サービス”と言います。
生物多様性は、衣・食・住だけではなく、きれいな水や空気、薬の原料、文化の源泉など、様々な恵みをもたらしてくれており、これらの恵みは私たちが生きていくために欠かせません。
私たち人間をはじめ、生き物たちの“命”と“暮らし”は、生物多様性からの恵みに支えられているのです。
私たちは、日々、生物多様性の恵みを受け、豊かな暮らしを送っていますが、その一方で、私たちの生活は生物多様性に様々な影響を与えています。
食品や木材、エネルギーなど生活に必要なものの多くを輸入に頼っている私たちの生活は、私たちが暮らす札幌の生物多様性のみならず、世界の生物多様性にも大きく依存し、影響を与えています。
私たちが生きていくために欠くことのできない生物多様性ですが、実は今、地球規模で失われつつあります。
地球上にはわかっているだけで175万種、未知のものを含めると3,000万種の生き物がいるといわれています。
しかし、現在、主に私たち人間の活動の影響で、1年間に4万種もの生き物が絶滅しているといわれています。
地球上では過去にも、自然現象などの影響により大規模な絶滅が繰り返し起こってきましたが、現在の絶滅スピードは過去のものをはるかに上回っており、その速さが問題となっています。
生態系は様々な生き物たちによって絶妙なバランスで保たれているため、特定の種が突然絶滅すると、生態系のバランスが崩れ、他の種にも悪影響を及ぼしてしまうのです。
一度失った種は二度と元には戻せません。
このままのスピードで生き物が絶滅していくと、いずれ私たち人類も存亡に危機に直面することとなります。
【人間がもたらしている生物多様性4つの危機】
私たちの暮らしを支えてくれている生き物たちを守るため、私たちができることはたくさんあります。
身近な生活を見直して、今すぐできることから始めてみませんか?
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