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北海道大学札幌キャンパスは、敷地内に広⼤な⽣物⽣産研究農場や研究林(実験苗畑)があり、市街地にある⼤学キャンパスとしては全国屈指の⾯積(177ha)を誇ります。多くの⽂教施設が建ち並ぶ⼀⽅、札幌の原⾵景でもある原始の森や豊平川の伏流⽔の湧き出したメムの跡、希少種を含む多様な動植物相などの⽣態系が⻑年にわたり良好に保全されてきました。これまでの調査などにより、キャンパス内では植物909種、哺乳類18種、鳥類143種、両生類4種、魚類6種、昆虫類2,156種が確認されています(2022年3月時点)。
中央ローンやエルムの森などの緑地、構内を流れるサクシュコトニ川、ポプラ並⽊やイチョウ並⽊などの植栽、夏場を中⼼に飼養する乳⽜・⽺などが放牧される農場の広々とした牧歌的景観は、歴史的建造物をはじめとした建築物とともに、緑豊かでおおらかな景観を形作っています。このような恵まれた環境の下、キャンパス全体が日常的な学術研究や⾃然環境教育の場であり、学⽣・教職員に留まらず、市⺠のほか多くの観光客が訪れる憩いの空間にもなっています。
札幌キャンパスの見どころや自然の特徴を「北海道大学札幌キャンパス生き物ガイド」で紹介しています。
北海道大学は、1997年に国内大学の先駆けとして大学の施設整備の基本計画となるキャンパスマスタープラン※を策定したことを皮切りに、持続可能な発展を含むキャンパス環境の維持に取り組んできました。大学の創設・発展の歴史の中で育まれた札幌キャンパスの広大でゆとりある、おおらかな景観や歴史的建造物・自然環境は⼤学のみならず地域社会における資産であり、未来に渡り継承していくべきものと位置づけています。
具体的には、『生態環境保全管理方針』においてキャンパス内の緑地を「生態保全緑地」、「景観維持緑地」、「教育研究利用緑地」に区分(ゾーニング)し、それぞれ緑地内部の保全戦略、開発行為のガイドライン、維持管理の方針、利用のルール等を定め、2009年より毎年実施している生態環境調査の結果も活用しながら、生態系・緑地の持続的な保全・管理を実施しています。また、キャンパスの景観を代表する樹木、希少性の高い樹木、由緒ある樹木を「保存樹木」に指定し、その維持を図っているほか、キャンパスにおける注目種としての「希少種リスト(植物版)」(計62種)を作成し、学内関係者に配慮事項を周知しながらモニタリングの対象としています。
キャンパスの生態系や緑地の保全・管理は、施設系大学職員のほか、専門的知識・技術をもつ学内の教職員で構成するサステイナビリティ推進機構キャンパスマネジメント部門⽣態環境マネジメントワーキンググループを中心に、自然環境の調査・計画を専門とするコンサルタントや学生サークル等の団体の協力を得ながら行っています。
1.キャンパス像に関する長期的ビジョンを確立する、2.キャンパス環境の質の向上を図る、3.あるべき姿を示し、変化の必要性を知らしめる、4.施設の配置とデザイン決定の理論を確立することなどを目的として策定されるキャンパス環境の基本的な計画。北海道大学では、1997 年に最初のキャンパスマスタープランを策定後、2007 年、2018 年に社会情勢の変化、施設環境の課題、大学経営戦略に対応するキャンパスマスタープランを策定。
申請者:国立大学法人北海道大学
リンク:北海道大学ホームページ 環境省認定情報
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