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ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
対象年齢 |
1.小学校6年生から高校1年生の年齢に相当する女性 2.キャッチアップ接種対象者の方(平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性(対象期間:令和4年4月1日~令和7年3月31日) ※13歳未満の接種の際には必ず保護者の同伴が必要です。ご注意ください。 ※13歳以上16歳未満の方は同意書に保護者の自署があれば、保護者の同伴がなくても接種可能です。 ※16歳以上の方は保護者の同伴不要です。 |
接種費用 |
上記対象年齢の方は無料 (対象者2.については令和4年4月1日~令和7年3月31日) |
接種回数 |
3回(途中で種類の変更はできません) |
接種間隔 |
<2価ワクチン> 1回目の接種から1か月以上の間隔をあけて2回目を接種し、1回目の接種から5か月以上かつ2回目の接種から2か月半以上の間隔をあけて3回目を接種 (標準的には、1ヶ月の間隔をおいて2回接種後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて1回接種) <4価ワクチン> 1回目の接種から1か月以上の間隔をあけて2回目を接種し、2回目の接種から少なくとも3か月以上の間隔をあけて3回目を接種 (標準的には、2ヶ月の間隔をおいて2回接種後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて1回接種) |
接種場所 |
予防接種医療機関名簿のページから御確認いただけます。 ※接種にあたっては、事前に医療機関の予約をお願いいたします。 |
資料 |
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
HPVワクチンについては世界保健機関(WHO)が接種を推奨し、多くの先進国では公的接種されています。
HPVワクチンについては、子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる2種類(16型・18型)のヒトパピローマウイルス(HPV)に予防効果があります。
比較的軽度の副反応は、一定の頻度で起こることが知られており、ワクチン接種後に、発熱や接種した部位の痛み・腫れ、注射の痛み・恐怖・興奮などをきっかけとした失神などの症状について報告があります。
副反応に 占める頻度 |
2価ワクチン(サーバリックス) | 4価ワクチン(ガーダシル) |
---|---|---|
多 |
注射部の痛み・発赤・腫れ、疲労感 |
注射部の痛み |
↑ |
注射部の痒み、腹痛、筋痛・関節痛、頭痛など |
注射部の腫れ、紅斑 |
↓ |
じんましん、めまい、発熱など |
注射部の痒み・出血・不快感、頭痛、発熱など |
少 |
注射部の知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力など | 注射部の硬結、手足の痛み、筋肉のこわばり、腹痛・下痢など |
頻度不明 |
手足の痛み、失神、リンパ節症など | 疲労感、倦怠感、失神、筋痛・関節痛、嘔吐など |
※令和2年11月時点の各ワクチン製剤の添付文書から抜粋
副反応については、接種との因果関係を問わず、報告を集め、定期的に専門家が分析・評価しています。その中には、まれに下記のような重い副反応の報告もあります。
病気の名前 | 主な症状 | 報告頻度 |
---|---|---|
アナフィラキシー | 呼吸困難、じんましんなどを症状とする 重いアレルギー |
約96万接種に1回 |
ギラン・バレー症候群 | 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする 末梢神経の病気 |
約430万接種に1回 |
急性散在性脳髄炎 (ADEM) |
頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする 脳などの神経の病気 |
約430万接種に1回 |
複合性局所疼痛症候群 (CRPS) |
外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる 原因不明の病気 |
約860万接種に1回 |
※厚生労働省HP「HPVワクチンQ&A:Q18」より抜粋
現在、因果関係は不明ながら、持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されており、その発生頻度等について厚生労働省において調査中です。
ワクチン接種に副反応と思われる体調の変化があった場合は、速やかに接種医療機関等の医師や保健所にご相談ください。
また、HPVワクチンについては、子宮頸がんの原因となる全てのヒトパピローマウイルス(HPV)に予防効果があるわけではありません。ワクチンを接種した方も、20歳になったら2年に1度は子宮頸がん健診を受けることをお勧めします。
子宮頸がんをはじめとする「がん検診」の詳細は、札幌市がん健診のページをご覧ください。
厚生労働省では、HPVワクチンについて接種後に生じた症状(主として痛み、しびれ、脱力など)について、適切な医療を提供するため、痛みの診療協力医療機関を指定しております。
協力医療機関の受診に際しては、必ず地域の医療機関からの予約申し込み紹介が必要となります。
直接受診することはできませんので、気になる症状がある時には、まずワクチンを接種した医療機関など、地域の医療機関を受診してください。
協力医療機関の詳細は、厚生労働省「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について」のページをご確認ください。
また、協力医療機関の予約申し込みについては、「HPVワクチン接種後の痛みの診療について」のページをご確認ください。
平成25年6⽉14⽇に厚生労働省の検討部会において、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛がHPVワクチン接種後に特異的に⾒られたことから、同副反応の発⽣頻度等がより明らかになり、国⺠に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種を積極的に勧奨すべきでないとされ、同日付けで積極的な接種勧奨を差し控えるよう厚生労働省より通知がされました。
そのため、札幌市においても接種対象者への個別通知による積極的な接種勧奨を差し控えておりました。
このたび、令和3年11月12日の厚生労働省の検討部会において、最新の知見を踏まえ、改めてHPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められました。
また、安全性評価を引き続き行っていくことや接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関の体制強化等を行うという、今後の対応の方向性も踏まえ、積極的な接種勧奨を差し控えるという当該状態を終了させることが妥当とされたところです。
以上を踏まえ、令和3年11月26日付け厚生労働省通知により、前述の平成25年通知が廃止され、個別勧奨の再開に向けた接種体制の整備等を進めることとなりましたのでお知らせいたします。
ワクチンの有効性及び安全性等について十分にご理解いただいた上で、接種について判断をしていただきますようお願いいたします。
なお、ワクチンの有効性及び安全性については、厚生労働省作成のリーフレットをご覧いただくとともに、相談窓口もご活用ください。
(1)北海道の相談窓口
受付日時:月曜日から金曜日 午前8時45分から午後5時30分まで(祝日、年末年始を除く)北海道保健福祉部感染症対策局感染症対策課
電話:011-204-5253
北海道教育庁学校教育局健康・体育課(学校生活に関すること)
電話:011-204-5752
(2)厚生労働省の相談窓口(令和4年4月1日から電話番号変わりました)
厚生労働省HPVワクチン相談窓口
電話:050-3818-2242
受付日時:月曜日から金曜日 午前9時から午後5時まで(祝日、年末年始を除く)
HPVワクチンの実施医療機関の皆様におかれましては、接種を希望される方へのワクチンの有効性及び安全性についての説明にご配慮いただきますようお願い申し上げます。
また、ワクチン接種後に生じた症状に係る協力医療機関の予約申し込み紹介をする場合には、「HPVワクチン接種後の痛みの診療について」のページを御確認ください。
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