更新日：2023年1月5日

創造都市長沙（中国）の取り組みについて

基本情報

都市概要

人口764万人の中国湖南省の省都である長沙市は、文化創造産業に多額の投資を行うイノベーション拠点です。市内の文化創造産業は地域経済の中で最大の12,815の企業、都市全体の13.1％にあたる610,000人の雇用と、360.7億ドル（2016年）の総生産高を創出しています。長沙のメディアアーツは、その分野横断的かつ包摂的な性質により、都市活性化の重要要素となり、優れた文化遺産の保全にも役立っています。

長沙市は、市民の文化生活の向上と豊かな文化の歴史の再発見を目指して、様々な創造的プログラムやイベントを実施してきました。そのひとつは、特別な機会や祝日等に開催され好評を博している「オレンジ島デジタル作品展」です。テクノロジーを活用した文化遺産保護プロジェクト「漢王朝へのタイムトラベル」という成功事例もあります。このプロジェクトでは、VR技術を用いて長沙市の創立まで遡り、当時の市民生活を再現しています。さらに、「デジタル古代書道絵画美術館」では、デジタル端末を通して中国の書道及び絵画の歴史を振り返ります。

長沙市政府は、若者の環境づくり、特に創造部門の就業支援に積極的に取り組んでいます。「Sky City教育センター」では、デジタル分野、AI、VRやARの職業訓練コースを提供しています。現在のアクションプランの中で、長沙は創造分野間の相乗効果をさらに強化し、社会的及び経済的な発展に向けて長沙市総合計画の中に文化を戦略要素として取り入れることとしています。

（長沙市提供）