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更新日:2016年11月30日

産婦人科

 産婦人科について

当科は、女性が、胎児の時期から始まり天寿を全うするまでの生涯にわたり、罹りうる全ての女性特有の疾患に対する診療を行っている科です。
当院の産婦人科常勤医は9名(女性医師は3名)嘱託医1名で、9名が日本産科婦人科学会専門医であり、細胞診専門医、婦人科腫瘍専門医、臨床遺伝専門医も含まれております。
外来では、婦人科良性疾患から悪性疾患、正常妊娠から異常妊娠•合併症妊娠まで幅広い診療を行っております。
婦人科病棟と産科病棟は別階の2つのフロアに分かれており、婦人科では、地域がん拠点病院として初期から進行がんまで婦人科悪性腫瘍の治療を集学的に行っています。また、リンパ節摘出後の下肢リンパ浮腫の軽減・予防にも力をいれています。2010年からは子宮脱センターも立ち上げ、子宮脱や腟脱(膀胱瘤・直腸瘤を含む)に対するメッシュを用いた手術も行っております。産科では道央圏の総合周産期母子センターとして市内外からのハイリスク妊婦受け入れとその治療に尽力しております。加えて、産科超緊急疾患や分娩後出血性ショックなど他院からの救急部搬送例の治療をICU(集中治療室)の医師とともに行っております。
外来での分娩予約に関しましては、母体緊急搬送受け入れ病床を維持するために、月間予約数を制限させていただいております。詳しくは産科外来スタッフにお問い合わせ下さい。
また、高度で専門的な診療を行っている当院は、産婦人科各分野における専門医を養成するための研修施設としての役割も担っており、産科婦人科学会専門医制度卒後研修施設、日本周産期新生児学会母体胎児専門医研修施設の指定を受けております。

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 基本方針

女性の健康と生まれてくる子どもたちのために最善の努力を払うことをモットーにしており、治療方針については患者さんと十分に話し合いながら、お一人お一人にあった方法を選択していきます。
悪性腫瘍に対しては、根治性を重視した丁寧な手術を心がけながら、治療成績の向上とともにQOL(生活の質)の改善を目指しております。
良性疾患に対しては、より侵襲の少ない手術にするべく力を入れ、元気に日常生活が早くおくれるよう配慮しております。
妊娠分娩管理については、病状に応じて、可能な限り母児共にベストな状態で出産していただくことを目標に細やかな管理を行っております。

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 私たちが担当しています ~担当医紹介~

役職 氏名 専門分野 資格等
部長 奥山 和彦 産婦人科一般
周産期医学
日本産科婦人科学会専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会専門
医制度暫定指導医
日本女性医学学会暫定指導医
副部長 酒井 慶一郎 産婦人科一般 日本産科婦人科学会専門医
菅原 照夫 産婦人科一般 日本産科婦人科学会専門医制度指導医
母体保護法指定医
日本がん治療認定医
臨床遺伝専門医
抗菌化学療法認定医
日医認定産業医
労働衛生コンサルト
平山 恵美 産婦人科一般
周産期医学

日本産科婦人科学会専門医制度指導医
母体保護法指定医

医長 首藤 聡子 産婦人科一般

婦人科腫瘍学

生殖医学
日本産科婦人科学会専門医

日本生殖医学会生殖医療専門医

日本婦人科腫瘍学会専門医

日本臨床細胞学会専門医

日本がん治療認定医
早貸 幸辰 産婦人科一般
婦人科腫瘍学
日本産科婦人科学会専門医
母体保護法指定医
日本がん治療認定医
新生児蘇生法「専門」コース(Aコース)インストラクター
 
副医長 後藤 公美子 産婦人科一般 日本産科婦人科学会専門医
一般職 藤井 タケル 産婦人科一般 日本産科婦人科学会専門医
嘱託医 加藤 慧 産婦人科一般  

 

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 こんな症状、疾患を診ています

婦人科

「最近、おなかが出てきたな。太ったのかしら?(→大きな腫瘍のことがあります)」

「最近月経が不順で、量も少ないわ・・・(→月経ではなくて癌の不正出血のことがあります)」

「最近、おりものが多いけど大丈夫かな(→感染症による帯下のことがあります)」

「最近、なにか腟のあたりに触るものがある・・・(→性器脱かもしれません)」

など気になる症状があってもなかなか受診できずにいませんか?婦人の自覚する月経異常や不正出血や腹部の膨瘤感には重大な病気が潜んでいることもしばしばあります。いつもと違う気になる症状が有るときは、まずは受診し、異常がないか調べてもらいましょう。

良性疾患

  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症、子宮腺筋症
  • 性器脱(子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤、子宮摘出後の腟脱)
  • 卵巣腫瘍
  • 骨盤内感染症
  • 性感染症
  • 不妊症(ただし体外受精は行っておりません)
  • 帯下の異常
  • 月経異常、不正出血
  • 更年期障害

悪性疾患

  • 子宮癌(頸癌、体癌)
  • 卵巣癌、卵管癌、腹膜癌
  • 絨毛性疾患
  • その他

産科

当科医師が24時間常駐(当直制)し、急変の起こりうるハイリスク妊婦さんの管理を可能にしております。また、当院には各科専門医が多数おりますので、幅広い合併症妊娠の管理に対応できます。新生児専門医も充実しており、超低出生体重児の出産が予想される妊娠/分娩の管理も可能です。妊娠に不安を持っている方の妊娠前相談も行っておりますのでお気軽にご相談下さい。

  • 正常妊娠/分娩
  • 異常妊娠/分娩
    • 切迫流産
    • 切迫早産
    • 子宮頸管無力症
    • 多胎妊娠
    • 胎児異常
    • 子宮内胎児発育遅延
    • 前期破水
    • 妊娠高血圧症候群
    • 合併症妊娠/分娩
    • 子宮筋腫/腺筋症合併妊娠
    • 糖尿病合併妊娠
    • 甲状腺疾患合併妊娠
    • 心疾患合併妊娠
    • 血栓症合併妊娠
    • 血液疾患合併妊娠
    • 悪性腫瘍合併妊娠
  • その他

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 入院・外来患者数および手術件数

 2015年の患者数

疾患名 総数
入院

1344名

外来(1日)

98名

病床利用率

71.5%

 2015年の婦人科悪性腫瘍(初治療)患者数

疾患名 総数

子宮頸癌

  • 高度異形成~上皮内癌
  • 浸潤癌

 

 

  • 36名
  • 7名

 

子宮体癌

26名

卵巣癌(卵管癌、腹膜癌、境界悪性腫瘍を含む)

29名

腟癌

0名

 2015年の年間手術件数

手術名 総数
悪性腫瘍手術(進行子宮癌・卵巣癌など)

34件

円錐切除

42件

腹式子宮全摘術(+付属器摘除例含む)

81件

腟式子宮全摘術

9件

腹式子宮筋腫核出術

30件

腹式付属器手術(核出または付属器摘出)

30件

腹腔鏡補助下腟式子宮摘出術

9件

腹腔鏡下子宮全摘術(核出または付属器摘出)

31例

腹腔鏡下筋腫核出術

18件

腹腔鏡下付属器手術(核出または付属器摘出)

111件

子宮鏡下手術

10件

骨盤臓器脱手術(TVM法)

17件

骨盤臓器脱手術(TVM法以外の経腟術式)

24件

骨盤性器脱手術(メッシュを用いた腹式断端仙骨固定)

2件

骨盤性器脱手術(メッシュを用いた腹腔鏡下断端仙骨固定)

13件

帝王切開

286件

頸管縫縮術

41件

流産手術

17件

その他

30件

合計

835件

 2015年の分娩数とその内訳

項目 総数
総分娩数

742件

総出生数

789児

児体重別

 

2500g以上

564児

2499~1500g

178児

1499~1000g

19児

999g以下

27児

早産分娩数

157件

分娩週数別

 

27週以下

22件

28~31週

16件

32~36週

145件

多胎妊娠

46件

(品胎)

1件

帝王切開

286件

 

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 看護部から

産婦人科は、子宮・卵巣などの女性器臓器を診察するところです。
患者さんのプライバシーに配慮した個室の外来診察室で診療にあたっています。

主な疾患

婦人科系

婦人科良性疾患
子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜症・性器脱(子宮、膀胱、直腸)・骨盤内感染症・性感染症・不妊症・その他

婦人科悪性腫瘍

子宮癌(頸癌、体癌)・卵巣癌・絨毛性疾患・その他

産科(周産期)

切迫流産・早産・子宮頸管無力症・胎児異常・妊娠高血圧症候群(いわゆる妊娠中毒症)・内科合併妊娠(糖尿病、甲状腺、心疾患など)・多胎妊娠・子宮内胎児発育遅延・前期破水

当院は「総合母子医療センター」の役割を担い、ハイリスク妊婦さんの受け入れを積極的に行なっています。そのためのベッドがいつでも確保できるよう、分娩数を制限させていただいております。分娩は完全予約制ですので、必ず妊娠初期に受診し予約いただきますようお願いいたします。
また、里帰り出産をご希望の方は、里帰り後(妊娠32週前後)、紹介状をご持参の上受診してください。

妊婦保健指導について

待合室と妊婦通院中の妊婦さん全員に、個別の保健指導をおこなっております。
また、母親教室も開催しています。

婦人科

平成22年1月子宮脱センターを開設しました。
膣内の違和感・尿もれなどの症状でお悩みの方は、一度婦人科の受診をお勧めします。

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 論文等

平成24年論文等(産婦人科)

Reduction/Prevention of lower extremity lymphedema after pelvic and para-aortic lymphadenectomy for patients with gynecologic malignancies.
Hareyama H, Ito K, Hada K, Uchida A, Hayakashi Y, Hirayama E, Oikawa M, Okuyama K.
Ann Surg Oncol 19: 268-273. 2012

傍大動脈・骨盤リンパ節郭清後下肢リンパ浮腫の危険因子と軽減・予防法の検討.
晴山仁志、渡部佐和子、野崎綾子、箱山聖子、伊藤公美子、内田亜紀子、渡邊行朗、奥きくお、早貸幸辰、平山恵美、奥山 和彦
日婦腫瘍会誌30(1):29-34.2012

Factors influencing the number of pelvic and para-aortic lymph nodes removed in surgical treatment of endometrial and ovarian cancer.
Hareyama H, Ito K, Watanabe S, Hakoyama M, Uchida A, Oku K, Watanabe Y, Hayakashi Y, Hirayama E, Okuyama K
Int J Gynecol Cancer.2012 ( in press) 

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平成23年論文等(産婦人科)

後腹膜リンパ節郭清後のリンパ流の検討-側副路は存在するのか?下肢リンパ浮腫を起こさない方法は?-
晴山仁志、伊藤公美子、羽田健一、川西康之、箱山聖子、山村満恵、内田亜紀子、早貸幸辰、平山恵美、及川 衞、奥山和彦
臨床婦人科産科65:283-290.2011

産婦人科手技シリーズII 周産期手術 8.会陰切開術・縫合術
奥山和彦
産科と婦人科8:903-909.2011

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平成22年論文等(産婦人科)

婦人科悪性腫瘍手術329例における後腹膜リンパ節個数の検討
晴山 仁志、川西 康之、箱山 聖子、伊藤 公美子、山村 満恵、内田 亜紀子、羽田 健一、早貸 幸辰、平山 恵美、及川 衞、奥山 和彦
日本婦人科腫瘍学会雑誌28(4):548-557.2010

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平成21年論文等(産婦人科)

悪性卵巣腫瘍との鑑別が困難であった小腸GISTの1例
市立札幌病院産婦人科1)、外科2)
晴山 仁志1)、羽田 健一1)、川西 康之1)、箱山 聖子1)、伊藤 公美子1)、内田 亜紀子1)、三澤 一仁2)
臨床婦人科産科64(3):320-324.2009

子宮内膜細胞診陽性で発見された卵管癌の一例
市立札幌病院産婦人科1)、検査部2)、病理科3)
川西 康之1)、伊藤 公美子1)、内田 亜紀子1)、羽田 健一1)、早貸 幸辰1)、小林 範子1)、平山 恵美1)、及川 衞1)、奥山 和彦1)、晴山 仁志1)、中村 厚志2)、武内 利直3)
Hokkaido Bull.Jpn.Soc.Clin.Cytol.18:32-34. 2009