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更新日:2016年11月8日

子宮脱センター

平成22年1月 子宮脱センター開設しました。

市立札幌病院産婦人科子宮脱センター

わが国は高齢化社会を迎えようとしています。中高年女性を悩ます疾患のひとつとして性器脱があります。治療を受けている患者さんは年間5~10万人、潜在患者は500万人と推測されています。性器脱は骨盤臓器脱とも言われ、骨盤内にある臓器ヘルニアです。出てくる臓器の種類によって、子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤、小腸瘤などと呼ばれます。この病気が進行すると、日常生活に大きな支障を来たします。これらの性器脱の治療を積極的に行うために当院産婦人科に子宮脱センターを開設いたします。

症状

脱出の程度により、腟に何かがはさまったような違和感や圧迫感があります。膀胱瘤があれば尿が出にくい、尿が近い、残尿感などの症状がみられ、直腸瘤があれば、残便感や便秘がみられます。また下腹部が引っ張られる感じや下腹痛が現れることがあります。いつも脱出している場合には、その部分が下着にすれて出血などの不快な症状がみられ、症状が進むにつれて、外出を控え、旅行、スポーツなども避け日常生活が制限されます。

原因

子宮脱センター図1

女性の骨盤内には尿道、膀胱、子宮、直腸などの臓器があります。これらの臓器を恥骨から尾骨をつなぐ骨盤底筋というハンモック状の筋肉と靭帯に支えられ、力がかかっても落ちないような仕組みになっています。しかし骨盤底の筋肉が緩んだり、筋肉の一部に傷がついたりすると、重みに耐え切れず骨盤内臓器が下がり、腟壁が臓器に押されて体外に出てしまいます。

 

 

子宮脱センター図2

治療

子宮脱センター図3保存療法としてペッサリーリングを腟腔内に装着して、脱出を防ぎます。この方法は腟の炎症を起こしやすいため、定期的な管理が必要になることと、高齢者や合併症を有する患者さんが多いため、通院が負担になる欠点があります。また下垂防止効果が不十分であることもあります。
手術療法は性器脱の種類、程度、生活習慣、全身状態によって決定されます。下がった臓器を本来の位置に戻し、腟壁とその臓器の間を補強します。従来の術式は、子宮は全部あるいは一部摘出し、腟壁切除と周辺組織を縫い合わせていましたが、もともと傷んでいる組織を補強するため、10~30%が再発していました。この術式に代わりポリプロピレン製のメッシュで補強する方法が普及してきております。この方法(TVM手術)は、子宮を温存し腟壁も切除しないため、手術後に腟の状態が本来の自然な形態に復帰することです。術後の痛みが軽度で臓器を摘出しないために身体の負担も少ないため術後の回復が早くおおむね10日で退院できます。再発も少ない点でも優れた腟式手術です。

現在の取り組み

産婦人科では、性器脱に対して平成21年から積極的に最新のメッシュ手術を行っています。特に高齢者ではリスクの高い合併症を有することが多く、手術だけではなく、術前・術後の慎重な全身管理が重要と考えております。センターでは泌尿器科を含め他診療科との良好な連携協力が行われているので、まさに安全で安心して質の高い医療を提供できると考えています。詳しくは、当院産婦人科にお尋ねください。

 

市立札幌病院 産婦人科 〒060-8604 札幌市中央区北11条西13丁目 電話 代表 (011) 726-2211