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更新日:2018年8月17日

緩和ケア内科

緩和ケア内科について 

緩和ケアとは、がん患者さんの体の痛みを緩和するだけでなく、不安などの気持ちのつらさにも対応し、がん治療を苦痛なく受けられるように、あるいはより良い日常生活が送れるように支援するケアのことです。また、患者さんを支える家族や友人への支援も同時に行います。
緩和ケアは、化学療法などのがん治療ができなくなってから始めるものと思っていませんか?緩和ケアには「終末医療」というイメージがあるかもしれませんが、これは大きな誤解です。がん対策基本法では、緩和ケアはがん医療の早期から適切に行われるべきものと位置づけられています。また、早期からの緩和ケアの実施ががん治療そのものに効果をもたらすとする学術論文も発表されています。
化学療法などの治療の最中でも、苦痛があればいつでも緩和ケアを受けることができ、積極的ながん治療の適応のない場合でも、緩和ケアを受ければ日常生活がより豊かなものとなる可能性があります。
当院では、がん患者さんの体の痛み、気持ちのつらさに対して、当科医師による診療のほか、院内関連部署スタッフが連携して治療にあたる「緩和ケアチーム」活動を行っています。通院・入院される患者さんで体の痛み、気持ちのつらさにお悩みの方がおられましたら、遠慮なく緩和ケア内科受診について主治医にご相談ください。

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1.入院患者さんへの緩和ケアチームによる診療

当院には緩和ケア病棟はなく、各主治医から症状緩和等についての介入依頼のあった入院患者さんに対して、緩和ケアチームによる回診を行っています。平成22年度の介入件数は303件でした。一日に回診する患者さんの数は平均18.6人、がん入院患者の約4割(死亡退院ベース)に対する介入を行っており、道内で最も活発な活動を行っている病院のひとつとなっています。

年間依頼件数推移

平成22年度診療科別依頼件数

当院では次のメンバーからなる緩和ケアチームが組織されています。

  1. 緩和ケア内科医師
  2. 精神科医師
  3. 緩和ケア認定看護師
  4. 薬剤師(以上がコアメンバー)
  5. 口腔ケアチーム
  6. リハビリテーション科 理学療法士、作業療法士
  7. 栄養科 管理栄養士
  8. 地域連携センター 看護相談係
  9. ボランティアグループ 『やさしさgentle』

毎週、これらの多職種メンバーでチームカンファレンスを行い、患者さんとご家族がより良く過ごすためにどのような支援が必要かを話し合い、主治医や受け持ち看護師と協働してケアを提供しています。

緩和ケアチームカンファレンス風景

緩和ケアチームカンファレンス風景

2.外来診療

当院では、主として院内各科主治医から紹介を受けた患者に対して、緩和ケアに関する外来診察を行っています。平成22年度は、566件の診察を行いました。

  1. 当院を退院し、外来に移行された患者さんには、緩和ケア外来で引き続き症状コントロールを行っています。
  2. 当院外来の通院患者さんに対しても、必要に応じて診察を行います。主治医に緩和ケア外来の受診をご相談ください。
  3. 他院で治療中の患者さんについても、疼痛緩和などに関するご相談や診療に応じております。
    その際はおかかりの医療機関から、当院の地域医療室(札幌市医師会加入機関の場合)TEL;011-707-7705FAX;011-707-7706か、地域連携センターの予約専用電話TEL;011-726-7831へご連絡いただき、予約をしてください。なお、各医療機関におかれましては、同時に診療情報提供書のFAX送信をお願いします。また、当科は外来診療だけで、入院対応は行っておりませんのでご了承ください。

緩和ケア外来は、完全予約制で、月曜、水曜、金曜の午前10時から12時、週3回行っております。
場所は、1階外来の奥で、放射線治療科外来の隣です。

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基本方針 

がん患者さんやご家族の方々に対して、体の痛みやつらい気持ちを少しでも和らげるようにお手伝いいたします。

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こんな症状、疾患を診ています 

がんと診断された患者さんに以下のようなつらい症状があったら早めにご相談ください。

  • 痛みがある
  • 嘔気、嘔吐、食欲がない、便秘がひどい、下痢がある
  • 体がだるい、
  • 呼吸が苦しい
  • むくみがひどい
  • 元気が出ない、気分が落ち込む、不安が強い
  • 眠れない
  • 在宅で過ごしたいが、症状もあってどうすればよいか分からないとき
  • ご家族が気がかりなことをご相談したいとき

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私たちが担当しています ~担当医紹介~ 

職名 氏名

専門分野

資格等
副医長 萩原 綾希子 緩和ケア 日本麻酔科学会専門医
麻酔科標榜医
小田 浩之 緩和ケア 日本緩和医療学会緩和医療専門医
日本緩和医療学会代議員
札幌ホスピス緩和ケアネットワーク幹事
牧野 綾 緩和ケア 日本内科学会認定医
嘱託医 合田 由紀子 緩和ケア 医学博士
日本緩和医療学会暫定指導医
日本ペインクリニック学会専門医・評議員

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緩和ケアは抗がん治療と一緒に受けることができます 

緩和ケアは、抗がん治療ができなくなってから始めるものと思っていませんか?それはNO!です。
厚生労働省は「がん対策基本法」を2007年の4月から実施していますが、緩和ケアは抗がん治療と同時に行っていかなければならない大切なものとして様々な指針を打ち出し実行しています。がん治療に臨む場合にもよりよい状態で十分な効果が得られるようにすることが大切で、緩和ケアはそのためにもとても有効です。少しでも辛い症状があったらどんな時期においてもお気軽にご相談ください。また抗がん治療が一段落して在宅療養をしたいときのご相談などもお受けします。

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診療実績 

緩和ケアチーム介入件数

平成
16
年度
(10月~)

平成
17
年度

平成
18
年度

平成
19
年度

平成
20
年度

平成
21
年度

平成
22
年度

平成
23
年度

平成
24
年度

平成
25
年度

平成
26
年度

平成
27
年度

平成
28
年度

平成
29
年度

90

202

216

186

222

299

302

332

330

357

394

332

378

370

緩和ケア病床入床患者数

 

 

平成
24
年度
平成
25
年度
平成
26
年度
平成
27
年度
平成
28
年度
平成
29
年度

16

22

22

30

43

54

緩和ケア内科介入患者疾患部位分類

平成29年度

23%

3%

食道・胃

6%

肝・胆嚢

10%

12%

大腸

9%

腎・膀胱

13%

前立腺・精巣

6%

子宮・卵巣

7%

血液

5%

その他・原発不明

2%

頭頸部

3%

当院がん患者に占める緩和ケア内科介入患者数

平成29年度(死亡退院ベース)

 

 

緩和ケア内科介入入院患者

77人

緩和ケアベッド入床患者

53人

その他の入院患者

33人

 

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論文等 

平成23年論文等(緩和ケア内科)

「がん疼痛患者に対するプレガバリンの鎮痛効果に関する検討」
市立札幌病院 緩和ケア内科/小田浩之、合田由紀子、今井貴史
同 緩和ケア認定看護師/松山茂子
同 精神科/上村恵一
市立札幌病院医誌 Vol.70 No.2 P.59-67 2011年3月

「がん疼痛:中等度から高度の痛みに対する薬剤 どのタイミングでどのオピオイド?」
小田浩之、合田由紀子
プロフェッショナルがんナーシング Vol.1 no.4:109-111, 2011

「定期的にオピオイドを投与しても鎮痛出来ない時の対応 持続痛にどう対応するか?」
合田由紀子、小田浩之
緩和ケア Vol.21Suppl.: 63-65,2011

「緩和医療におけるチーム医療の実践 ~市立札幌病院を例として~」
岩井新冶、鈴木絵理、小田浩之、松山茂子、上村恵一、合田由紀子
平成22年度がん専門薬剤師養成基礎講座 シンポジウム 2011年2月、札幌市

「Do“どう”なってるの?北海道の緩和ケア」
小田浩之
日本ホスピス緩和ケア協会北海道支部第9回年次大会 シンポジウム 2011年5月28日 札幌市

「がん疼痛患者に対するプレガバリン投与50例についての検討」
小田浩之、合田由紀子
日本ペインクリニック学会第45回大会 2011年7月21日、23日 松山市

「膵癌患者の疼痛マネジメントに関する検討」
小田浩之、合田由紀子、上村恵一、今井貴史、松山茂子、鈴木絵理、岩井新冶
第16回日本緩和医療学会学術大会 一般講演 2011年7月29日、30日 札幌市

「緩和ケアチーム 質の高い緩和ケアを提供するために必要なことは?」
小田浩之
第16回日本緩和医療学会学術大会 日本緩和医療学会企画プログラム 緩和ケアチームフォーラム 2011年7月30日 札幌市

「がん疼痛患者における経口トラマドールの有用性と副作用の検討」
平田裕哉、伊藤悠介、小田浩之、合田由紀子 
第27回北海道ペインクリニック学会 2011年10月22日 札幌市

「経口トラマドール及びプレガバリンの採用に伴う当院緩和ケアチーム介入患者の疼痛マネジメントの変化について」
小田浩之、平田裕哉、伊藤悠介、合田由紀子
第15回北海道緩和医療研究会 2011年11月19日 札幌市

平成22年論文等(緩和ケア内科)

「オキシコドンによるがん患者の痛みのマネジメントの実際① 高齢がん患者に対するオキシコドンによる安全な疼痛マネジメント(事例紹介)」
合田由紀子、小田浩之
がん患者と対症療法 Vol.21 No.1 P.42-46 メディカルレビュー社、2010年5月、東京

「市立札幌病院におけるオピオイドの副作用による嘔気嘔吐の実態調査」
紙谷章基久、浅井絵理、岩井新治、黒沼博史、伊藤勝美、合田由紀子
日本薬学会第130年会 2010年3月、岡山市

「都市型急性期病院における緩和ケア病床ニーズの量的推計~緩和ケアチーム介入実績からの試算~」
小田浩之、合田由紀子 他
第15回日本緩和医療学会学術大会 2010年6月19日、東京

「がん診療連携拠点病院から緩和ケア病棟への転院に関する考察~市立札幌病院緩和ケアチーム介入終了患者を対象として~」
小田浩之、合田由紀子 他
第49回全国自治体病院学会 2010年10月15日、秋田市

平成21年論文等(緩和ケア内科)

「ザルトプロフェン(NSAIDs)にオキシコドンの併用で痛みが消えた結腸がん(肝、肺、脊椎転移)患者の事例」
合田由紀子
P.12-18 (武田文和編:「ケーススタディ がんの痛みをとる!」日本医事新報社、20009年5月)東京

「がん診療連携拠点病院における緩和ケアの実践~期待される薬剤師の役割~」
合田由紀子
道薬誌 Vol.26 No.8 P.58-62  2009

「こんなときどうする?~医療用麻薬(強オピオイド鎮痛薬)を開始するときの患者さんおよび家族に対する指導で注意すべき点について教えてください~」
小田浩之、合田由紀子
がんの痛みをとる Vol.8 No.2 P.5 2009年12月 メディカルレビュー社

「市立札幌病院における緩和ケアチームの実績に関する検討」
小田浩之、合田由紀子
市立札幌病院医誌 Vol.69 No.2 P.57-64 2010年3月

「がん診療連携拠点病院における緩和ケアの実践~期待される薬剤師の役割~」
合田由紀子
第56回北海道薬学大会 札幌市 2009年5月、ランチョンセミナー講演

「北の大地の緩和ケアはあったかい~市立札幌病院の緩和ケア研修医が教わっていること~」
小田浩之
第2回医学生・研修生のための緩和ケアセミナー 東京 2010年3月、ポスター発表 緩和医療学会主催

平成20年論文等(緩和ケア内科)

すぐに役立つがん患者症状コントロールに用いる薬の使い方、「鎮静」
市立札幌病院 緩和ケア内科
合田由紀子
新興交易医書出版部 東京 2008.7

オピオイド研究とその臨床応用の課題、「ブトルファノール」
市立札幌病院 緩和ケア内科
合田由紀子
ペインクリニックVol.29 別冊秋号P.S617-S621 2008.10

市立札幌病院における緩和ケア
市立札幌病院 緩和ケア内科
合田由紀子
市立札幌病院医誌 Vol.68 No.1 P.21-25 2008