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業種 |
サービス業 |
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名前 | T.Y |
障がい種別・程度 |
精神障害3級(ADHD、うつ病) |
記載日:令和4年10月3日
キャリアフィット株式会社の本部で働く方々のデータ作成の代行が主な業務となります。
私が所属する部門の方々は、得手不得手に合わせて担当する業務が異なります。
私個人は上記業務の他に、社内パソコンの初期設定やメンテナンス、トラブル対応等も担当しております。
6時10分 |
起床→身支度 良質な睡眠を摂るのが苦手なのも障害の特徴ですが、 寝坊での遅刻はほとんどしていません。対策は大事。 |
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7時20分 |
出勤 満員電車が苦手なのでそれを避けられる列車を選んでいます。 |
8時30分 |
会社到着 少し静かなところを借りて自分のスイッチをオンにします。 |
8時55分 |
ラジオ体操 気を抜くと運動をサボるので積極的に参加します。 |
9時00分 |
朝礼 当番の際は元気よく発声します。あとはきちんと連絡事項を聞きます。 |
9時05分 |
業務開始 1時間毎に5分休憩をはさみつつ業務を進めます。 |
12時00分 |
昼食休憩 食べ終わったらまた静かなところで仮眠し、午後に備えます。 |
13時00分 |
業務再開 1時間毎に5分休憩をはさみつつ業務を進めます。 |
18時00分 |
退勤 疲れで気が抜けて電車やバスを乗り過ごさないように気をつけます。 |
19時00分 |
帰宅 夕食や入浴、明日の服やお弁当の準備をしつつ自由時間です。 |
23時00分 |
就寝 寝不足は明日の能率の敵なのできちんと休養は意識します。 |
過集中をしないようこまめな休憩を推奨していただけているところ、実際にチャイムが鳴りそのタイミングが知らされることはとてもありがたいと思いました。
また、障害の事情で感情的な叱責を受けると、パニック状態になり泣きたくないのに泣いて取り乱すなど信頼関係を築く上で非常に困難な状況に陥るのですが、私の上司は失敗があってもけしてそのようなことはせず、みんなの失敗を許しあい、次はどう対策をすればそれが回避できるかなども落ち着いて話し合うことができます。
言われたことを後回しにすると高確率で忘れてしまうため、大事なことは紙にメモしたり、重要性が高ければ手の甲に直接メモを書いたり、パソコンかスマホでリマインダーを起動させるようにしています。
また、不注意の傾向が強いため、文章の入力後や書類のWチェックなどは、指差しと小声音読でしっかり確認することを心がけています。
他には、報連相の際は結論を先に話し、続く話も端的にするよう心がけたり、自分も相手も嫌な思いをさせてしまわないように「アサーティブコミュニケーション」を心がけています。
某就労移行支援事業所を頼らせていただきました。
訓練内容・実習の充実さはもちろんですが、履歴書を書くことから面接に至るまでの就職活動、就職後の定期面談等の定着支援で手厚くサポートしていただけたと思います。
また、同じく障害に悩みながらも就職すべく努力される方々との交流は、励みにも良い刺激にもなったと思います。
直属の上司には、どうしても自分で解決できない困りごとができた場合に相談しています。穏やかな態度を崩さないまま、こちらが納得できるまで丁寧に説明していただけるのでとてもありがたく思っています。
また、入社間もない頃でなかなか自分から相談するのに勇気が足りなかったときは、就労移行支援事業所のスタッフの方が間に入って話を聞いてくださりました。
業務上の小さなことなどは、同僚に軽く話したり、プチ会議のような状況で話題共有をすることも今はできるようになりました。
幼少の頃からの趣味である、ゲームをしていることが多いです。楽しいことは良いことですが、集中し過ぎて疲れを溜めて仕事に悪影響が出ないように気を付けています。好きなゲーム「あつ森」を使って、会社の宣伝もしています。(当社HPを見てください。)
あとは、できる範囲で家事を手伝ったりしています。今後の目標は、あまりにも運動をしなさすぎるので、少し運動の習慣をつけたいなと思っています。
歩んできた道のり(ご自分の年表)
1991年生まれ | 幼少から成長に遅れがあったらしいです。 |
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7歳 |
担任の先生に発達障害の可能性を指摘受けるが、勉強だけはできたのと不注意優勢で授業の妨げにならなかったためか、普通学級のまま生活。 |
12歳 | 自分の、無自覚に人を傷つけかねない危険性を思い知り、自信低下。 |
18歳 | 普通高校卒業 なんとなく周囲の人から浮いている自覚が出てくる。 |
22歳 |
大学卒業 直後就職した企業は空気が合わずまもなく退職、転職へ。 |
23歳 |
医療系の会社で不注意体質が災いしミスを多発。自責の念で心身を壊し退職。同年精神科に通い始め、うつ病の診断とWAIS-Ⅲテストにより発達障害の可能性が高いことが判明。 |
24歳 | その傾向さえわかればなんとかなるだろうと、アルバイト先に懲りずに一般枠の医療系の会社を選んでしまう。障害への理解・配慮は当然得られず、またも心身を壊し退職。 |
25歳 | このままでは就職失敗し続けるかもと、就労移行支援事業所を頼る。 |
26歳 | 現在の会社(キャリアフィット株式会社)に就職。障害をもつ方のみで構成された部署(LSO)で協働する。 |
27歳 |
契約社員から障害者枠での正規職員に。 |
31歳 | 障害者枠とはまた異なる正規職員へ(給与が更に少し上がりました) |
障害を抱えられている方の多くが、挫折など何かしらの辛い経験をされていると思います。だからこそ、人一倍誰かの役に立ちたいという思いが強い方が多いと思います。
健常者の方と比べて仕事が身につくまで時間がかかったり、他の人は何の苦も無くできることがなかなか難しいことでフォローを必要としたりと、大なり小なりお手数をおかけしてしまうこともあるかと思います。ですが配慮いただけることで歯車がかみ合うことができれば、必ず望まれる成果を出されることができると思います。
また、様々な障害を知ることにより、必要な配慮が企業全体で自然とできるようになれば、障害を持つ方に対してだけでなく、企業に勤めるすべての方々が意識してお互いを気遣えるようになり、能率のアップや離職率の低下に繋がるのではないかと私は考えています。
雇用に慣れない内は色々なことが起こって大変に思われるかもしれませんが、どうかご協力をお願い致します。
障害は諦める理由ではありません。自分に全て都合よく周りの人や企業を動かしてもらうための免罪符でもありません。
まず大事なのは自己分析です。自分の得意なこと、苦手だけどサポートがあればできること、どうしてもできないことの三つを仕分けし、前二つで積極的に頑張りましょう。障害特性で困りごとが出たとき(例:職場での物音が気になるなど)は、黙って我慢した結果心が折れた…が一番よくないことです。第三者の力を借りてでも相談してください。
また、単純に不満だけを伝えるのではなく、それを解決できる対策(例:耳栓の装用を許可していただく)なども一緒に相談できると企業の方はとても助かると思います。物事を善くするためには企業からいただく配慮だけでなく、自分も何かしら働きかけなくてはならないことをどうか忘れないでください。
私は自分の障害を自覚したとき、「人に迷惑をかけ続けるままで終わりたくない。私なりにできることを探して、いつか人の役に立ってみせたい」と思いから就労移行支援事業所探しから始め、今日ここまで来ることが出来ました。
もちろん周りの方々のご支援あってこそですが、「人の役に立ちたい」という気持ちは大きな原動力になったと思います。
多くの方々が抱くであろう、その気持ちは、努力を続ければいつか報われるものになると私は信じています。
私の言葉や経験がこれらをご覧いただいた方々のお役に少しでも立てたのならば幸いです。
そして、当社では障がいをもつ方の企業実習の受入れもしています。私は実習担当の一人です。私と一緒に楽しく就業体験しましょう!
(この記事は、ご本人から提出していただいた原稿を基に作成しています。)
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