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更新日:2019年2月27日

障がい有無に関係なく人には得意なこと不得意なことがあります。私達は不得意なことが多いだけなのです。(大谷 哲也さん)

大谷 哲也さんの顔写真

業種 情報通信業
名前 大谷 哲也
障がい種別・程度 身体障害者・脳性麻痺・1種1級

記載日:平成30年10月17日

業務内容を教えてください。

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)で在宅勤務でのバックオフィス業務(事務的業務)を行っています。

一日のスケジュールを教えてください。

9時00分~10時30分 ヘルパーさんが来て、身支度・食事等
10時30分~12時00分 午前の業務
12時00分~13時00分 お昼休み
13時00分~17時30分 午後の業務 フレックス制 6時間勤務
17時30分~22時00分 ヘルパーさんが来て、食事・入浴・就寝準備等

職場で配慮されていること(嬉しかったこと)を教えてください。

大谷さんが仕事をしている様子仕事で使用するパソコン・携帯電話等は会社で用意して頂きました。私は足でパソコンを操作しますので、マウスはトラックボールを使用しています。そのトラックボールを用意して頂きました。フレックス制なので、自分のペースに合わせて仕事の時間が決める事が出来ます。

在宅勤務なので、入社時や新たな業務に就くときは上司に自宅まで来て頂いて、業務のレクチャーなどしていただけてありがたいです。

在宅勤務で同じく仕事をしているメンバーが20名程います。それぞれの業務ごとに4~5名でチームになり、業務を進めています。常にチャットやメールでコミュニケーションを取りながら行っています。

皆さん、優しく教えて頂いたりフォローして頂き、非常に働きやすい環境です。毎日、楽しく遣り甲斐をもって仕事が出来ています。

仕事をする上で、ご自分で行っている工夫を教えてください。

在宅勤務なので、勤務時間とプライベート時間のメリハリを付けるように気をつけています。普段は家に閉じこもり仕事をしていますのでお休みの日は気分転換にお友達とイベントや食事などに出掛けることが多いです。

活用した(している)支援機関を教えてください。

就職活動をサポートして頂いた支援機関は、札幌障がい者就業・生活支援センターたすくです。

そこから現在の会社を紹介していただきました。

ご自分が仕事で困ったときに、相談できる相手はいますか。それはどのような関係の人ですか。

会社で第三者である、就労支援団体のNPO法人札幌チャレンジドに相談支援の委託をしていますので、いつでも相談できる環境になっています。

3ヶ月に一度、札幌チャレンジドの担当者との面談や上司との面談があります。

サポート体制は整っていて非常に相談しやすい環境です。

余暇(業後や休日)の過ごし方を教えてください。

友達や恋人とお食事やイベントなどに出掛けたり、講師活動をしたり、ボランティア団体の活動等をして休日は過ごしています。

障がい者雇用を考えている企業の方にメッセージをお願いします。

私は一種一級の重度障がい者です。手はほとんど使えません。

足でほとんどの事をします。パソコン操作も足でしています。

障がい者の就労はとても大変です。雇用する側としても、色んな事を考えなければならなく大変だと思います。でも、障がい有無に関係なく人には得意なこと不得意なことがあります。私達は不得意なことが多いだけなのです。人から助けて頂くことも多いです。仕事をする事でこんな私でも、人の役に立つこと、人から必要とされることが生き甲斐になり自信にもなっています。

今は便利になり、自宅にいながらオフィス内のパソコンを操作することも出来ます。

特に北海道は冬の通勤が困難です。通勤して勤務すること、在宅で勤務すること、色んな働き方が出来ると思います。仕事をしたい障がいがある方は沢山います。

是非、沢山の障がい者が働ける場所が増えることを経営者の皆さんにお願いしたいです。

大谷さんがスピーチしている様子

これから一般就労をしたいと考えている障がいのある方にメッセージをお願いします。

私も就職活動をし、何度も断られました。その度に諦めかけました。

でも、私の目標は仕事をして経済的にも自立する事でしたので、自分で稼いで生活できるまで諦めませんでした。私はパソコンが得意ですので、IT系の仕事を出来ればと思っていました。相談支援機関を利用して、今の仕事に就くことが出来ました。

働きたいと思ってる障がいをもってる方は沢山いると思います。チャレンジする事を諦めないで、周りに助けてもらいながらチャレンジし続けてほしいです。

諦めなきゃ終わらない。可能性は無限大です。

 

(この記事は、ご本人から提出していただいた原稿を基に作成しています。)

大谷さんは、さまざまな場面で講演活動を行っています。

平成31年1月23日に開催された「障がいのある人の話を聴くサロン」で大谷さんが話された内容を参考に掲載しています。

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